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佐藤 拓二 院長の独自取材記事

さとうクリニック

(港区/六本木駅)

最終更新日:2021/10/12

佐藤拓二院長 さとうクリニック main

六本木駅すぐの「さとうクリニック」は皮膚科、美容皮膚科、形成外科、アレルギー科を標榜。勤務医時代から形成外科や美容的な治療も数多く行ってきた佐藤拓二院長のキャリアの幅広さが、多岐にわたる診療科を物語っている。またそれは、「良い皮膚科の医師とは皮膚のことを何でも知っている医師」という佐藤院長の信条をも反映する。診療時には患者が病気や治療のことを理解しやすいよう、わかりやすい言葉で伝えることを心がけ、ほくろや粉瘤などの手術時にはできる限り痛みを感じないよう麻酔を工夫し、きれいに取り除いていくのだとか。胸襟を開き、気さくに語ってくれる佐藤院長に、診療への思いや取り組みについて聞いた。

(取材日2017年8月8日)

美容を含めて皮膚の悩みに広く対応したい

まずは開業地選定の理由や現在の患者層についてお聞かせください。

佐藤拓二院長 さとうクリニック1

一般の皮膚科が駅の近くに少ない場所を探していました。六本木の周辺は美容皮膚科が多いイメージがありますが、一般皮膚科は当時はほとんど見られず、今も多くはありません。その一方で周辺はオフィスが立ち並んでいましたから、会社員の方への一般皮膚科の需要が高いだろうと思ったのです。今も患者さんの多くは会社員の方で、にきびや湿疹、アトピー性皮膚炎、虫刺されなどにお悩みの方がいらっしゃいますね。また当院は形成外科も掲げていますから、切り傷や擦り傷、やけどなどをきれいに治したいご要望もあります。意外だったのは美容皮膚科の患者さんが増えてきたことで、しみやしわ、たるみなどを減らしたい患者さんも来院されるようになりました。

開院して12年がたちます。どんなクリニックをめざしてこられたのでしょうか。

いい皮膚科の医師とはどんな医者だろうと勤務医時代から常に考えてきました。面白みに欠ける答えかもしれませんが、それは、皮膚のことなら何でも知っている医師です。だから僕は、皮膚に関するお悩みをできるだけ広く解消したいと、開業当時から美容皮膚科や形成外科、アレルギー科も掲げています。今でこそ皮膚科の医師が美容的な治療を行うスタイルが普及しましたが、当時は皮膚科が美容をやることに医者も偏見を持っていたんです。でも僕はそんな医療界の風潮に疑問を感じていました。皮膚に関することだから、きれいにしたい要望に応えるのも皮膚科医師の役割なんじゃないかな、自分ができることで患者さんが喜んでくれればいいなと思っていたんです。

診療時にはどんなことを心がけていらっしゃいますか?

佐藤拓二院長 さとうクリニック2

患者さんにわかりやすく説明することですね。多くの患者さんは医療的なことに関しては詳しくありませんから、一般の人でも理解のしやすい言葉でお話しすることが大切です。僕の考えをよくわかっていただきたい。以前は患者さんにしゃべらせない医師が多かったように思いますが、僕はそうはならないようにしようと思っていて、例えば、症状のメカニズムも伝えるようしています。虫刺され一つとっても、血管が腫れてその血管から水が漏れることで赤く盛り上がるというような仕組みを伝えることで興味を持ってくれる患者さんもいます。また、患者さんが人に伝えたり、自分で調べたりしやすいように病名などを書いたメモを渡すようにもしています。

形成外科の経験も積む

こちらでは手術も行っているのですよね。

佐藤拓二院長 さとうクリニック3

ええ、ほくろや一般にはおできと呼ばれる粉瘤の除去がご要望としては多いです。僕は手術が好きで、できる限り丁寧に、そしてきれいに取り除くことを心がけています。例えば粉瘤だと盛り上がりのある皮膚の表面はなるべく小さく取り除き、内部の本体をしっかりと大きく除去するようにしています。痛みが少ないようにすることも意識していて、麻酔には自分なりのこだわりを持っています。まずは麻酔効果のあるテープを貼って皮膚の感覚を麻痺させる。そして麻酔がかかっている皮膚の浅い部分にピンポイントで注射針を刺す。こうすることで注射時のチクッとした痛みを軽減していきます。そして15分くらい時間をかけて徐々に麻酔薬を注入することで注入時の痛みも減らしていくんです。僕自身が痛いのが嫌なので、患者さんにはなるべく痛みを感じていただきたくないんですね。

そのような手術のスキルをどのようにして身につけられたのでしょうか。

僕は岐阜大学医学部を卒業後、1985年に虎の門病院の皮膚科に勤務しました。こちらは手術を行う当時では珍しい皮膚科で、僕の手術のキャリアが始まった病院です。虎の門に2年勤めた後、東海大学病院の形成外科に入職しました。皮膚科は診療に加えて研究もできるので面白かったのですが、それだけでは皮膚科を専門とするには足りないと思ったんです。それで形成外科に転科して全身管理を行う必要もあるやけどの治療、傷をきれいにしていく治療などを行い、技術の幅を広げました。その後、3つの病院や1つのクリニックを経て開業しました。振り返ると、医師になって以来、一貫して手術を行っていますね。

そもそも、先生はなぜ医師をめざされたのですか?

佐藤拓二院長 さとうクリニック4

情けないんですけど、動機はそんなに崇高なものじゃありません。天才外科医を描いた漫画を読んで漠然とした憧れを抱いていたことに加え、僕が通っていた麻布高校が進学校で、東京大学や医学部に進学する人が多かったんです。それと、母が40歳頃から椎間板ヘルニアを患っていて、入院するなど苦しんでいた姿を見ていたことも影響しているかもしれません。皮膚科を選んだのも似たようなもので、人との縁によります。岐阜大学医学部の教授が僕と同じ横浜市鶴見区の出身で、お互いに親近感を感じていたんですね。それで「佐藤君、皮膚科は面白いですよ」と勧められて、という。言ってしまえば成り行きですね。

患者やスタッフの声から感じるクリニックの信頼性

医師になってから、やりがいも感じるように?

佐藤拓二院長 さとうクリニック5

そうですね。医師という仕事はうまくいけば人に喜んでもらえる可能性が高い。最近ですね、意外と自分は頼りにされているのかもと感じたのは。僕は今、母の看病でけっこう大変な日々を過ごしているんですけど、そんな雑談を患者さんと交わしていると、「先生がいないと困っちゃう」と言ってくれたんです。クリニックはたくさんあるのに。それとつい昨日のこと。スタッフと納涼会を開いていて、「六本木皮膚科形成外科」などといったもっとわかりやすい院名にしたらどうかと提案したら、スタッフが「嫌だ」と言うんです。「さとうクリニック」が患者さんに愛されているから、この名前のままのほうがいいと。びっくりしちゃいました。でもちょっとうれしかったですね。12年もやっていれば慕われるクリニックになれるということかもしれないですね。

お忙しい日々の中、休日はどう過ごされていますか?

今は平日を含めて病気の母の介護で忙しいんですが、釣りに出かけるのが一番のリフレッシュ方法です。大学の頃からですから、もう30年以上も続いている趣味ですね。校舎の裏に長良川が通っていてアユなどが釣れたんですよ。今は栃木県の那須塩原市や福島県の南会津町などに出かけています。川釣りはいいですよ。自然が豊かで景色を見て楽しく、のんびりと川面を眺めるのも気持ちいいものです。山に山菜をとりにいったりもできますしね。それと、4年前からはクラブを買って、ゴルフをするようにもなりました。こんなふうにして休みの日は大体アクティブに過ごすことが多いですね。

最後に、今後の展望をお聞かせください。

佐藤拓二院長 さとうクリニック6

一般的な皮膚の病気の治療ができて、美容的なニーズにも応えられるスタイルが今後の皮膚科のスタンダードになっていくだろうと考えています。その意味で当院では今のところ時代にマッチしているのかなと思うんですが、皮膚科では薬物療法が進んでいますし、美容皮膚に関してはもう、日進月歩の世界。機器の進化がめざましい。ですから、この二輪がうまく回転し続けるためには日頃からの勉強が大切です。患者さんに求められる限り、現状に満足せず、研鑽を積んでいきたいです。

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