小俣 昌成 院長、小俣 里佳 副院長の独自取材記事
大井町整形外科・外科クリニック
(品川区/大井町駅)
最終更新日:2026/10/13
大井町駅中央西口から徒歩3分。駅前中央通り沿いのビル5階に、「大井町整形外科・外科クリニック」がある。2002年の開院以来、地域の患者に寄り添う診療を続けてきた同院を支えるのが、小俣昌成院長と小俣里佳副院長の二人だ。小俣院長はてきぱきと診療を進める一方、里佳副院長は人の話をじっくり聞くタイプ。「今日は院長に早く診てもらいたい」「今日は副院長に相談したい」と、それぞれのスタイルを理解して訪れる患者も多いそう。診療の進め方は違っても、「痛みを取ってあげたい」という思いは共通する二人。患者との会話を大切にしながら、検査やリハビリテーション、骨粗しょう症の治療まで幅広く支える。小俣院長と里佳副院長に、患者との向き合い方、二人で診療することの意味、そして健康な毎日を支える取り組みについて詳しく聞いた。
(取材日2026年9月17日)
二人の医師が支える、地域に根差した整形外科
クリニックならではの特徴について教えてください。

【小俣院長】「その場で痛みを取って帰っていただく」。これが私たちのモットーです。そのために必要な設備をそろえ、診断の精度にもこだわっています。エックス線や骨密度測定装置、血液生化学検査機、動脈硬化測定装置などを備え、精密なデータをもとに原因を見極めます。状況によっては神経ブロック注射も行います。
【里佳副院長】お子さんからお年寄りまで、さまざまな年代の方が来院されます。スポーツによるケガ、デスクワークによる痛み、骨粗しょう症など、それぞれの原因を探り、正確な診断と治療につなげることを大切にしています。
開院当初から変わらず大切にしていることは何でしょうか?
【小俣院長】私たち二人に共通しているのは、患者さんの痛みを取って差し上げたいという思いです。ただ、痛みや困っていることは患者さんによって違います。その方が求めていることに合わせて対応することを、これからも大切にしていきたいですね。
【里佳副院長】開院当初から、二人の診療スタイルはほとんど変わっていません。院長は診断と注射が得意で、スピーディーに診療する。一方、私は骨粗しょう症を専門としながら、何でも相談できるホームドクターのような立場で、じっくりお話を伺っています。患者さん自身が「今日は院長に早く診てもらいたい」「今日は副院長に相談したい」と選ばれることも多く、それぞれのスタイルが定着しているのだと思います。
二人で診療されることで、どのようなメリットがありますか?

【小俣院長】二人で診療しているからこそ、違う視点から患者さんを見られるのだと思います。整形外科の症状だけを見るのではなく、「この方にほかの問題はないか」と考えることも大切です。話を聞き、必要な検査を行い、別の医療機関につなぐ。そこまで含めて、患者さんを診ていきたいと考えています。
【里佳副院長】院長はスピード感を持った診療スタイルなので、患者さんが言いそびれることもあると思います。そこで私が「ほかにどう?」とお聞きすることで、別の症状についてお話しいただけるようにしています。そうしたお話をきっかけにエックス線検査や採血を追加して、内科的な問題の発見にもつなげられればと考えています。二人で診ることで、診療に生かせる気づきが得られます。
骨粗しょう症診療とリハビリで健康を支える
最近、特に力を入れている骨粗しょう症診療について教えてください。

【小俣院長】骨粗しょう症は、早く見つけて治療を始めることが大切です。当院では骨密度を測定し、必要に応じて投薬治療も行っています。ただ、薬だけで終わりではありません。将来も自分で動ける体を維持するためには、運動も重要です。体の状態を知り、これからの健康を考えるきっかけにしていただければと思います。
【里佳副院長】骨粗しょう症の多くは自覚症状がないまま進み、腰が痛くなって初めて圧迫骨折や骨密度の低下がわかる方もいます。だからこそ、症状が出る前に知っていただきたいんです。将来、寝たきりにつながることもあります。骨密度検査は痛みもほとんどなく、10分ほどで終わります。ご自身の体の状態を知るきっかけとして、一度チェックしていただきたいですね。
リハビリでは、どのようなことを大切にしていますか?
【小俣院長】ケガや痛みには、筋力や体力の低下、関節の動きなど、さまざまな原因があります。当院では、患者さんごとにリハビリの内容を組み立てています。痛みの程度も人それぞれですから、一律の方法ではなく、その方の状態や気持ちを伺い、理学療法士と相談しながら調整します。マニュアルどおりに進めるのではなく、その方が実際に続けられる方法を考えることが大切です。痛みが強ければ無理をさせない一方、動かさなければ関節が固まることもあります。その兼ね合いを見極め、これまでの経験も生かしながら、患者さんにとって一番良い治療法を考えていきます。
運動指導にも力を入れているそうですね。

【小俣院長】運動は子どもでも大人でも大切です。スポーツをしていても、試合や競技だけでは体づくりとして十分ではないことがあります。筋力や基礎体力が足りない状態で負荷をかければ、痛みやケガにつながります。治療するだけでなく、リハビリを通して筋力をつける方法や体の使い方を知っていただくことが、将来の予防にもつながると考えています。
【里佳副院長】骨粗しょう症対策では、食事、適度な紫外線、そして運動が大切です。特に運動では、ウォーキングなどの有酸素運動だけでなく、筋肉をつけるための運動も重要です。当院では理学療法士が、その方に合わせた運動を指導しています。時間がない方には診察室でスクワットを指導することもできます。自宅で数分からできる方法など、無理なく続けられる運動を一緒に考えています。
痛みの先まで見つめ、健康な毎日を支えるクリニックへ
健康寿命を延ばすために、整形外科にはどのような役割があるとお考えですか?

【小俣院長】痛みをまず取ることが整形外科の役割だと考えています。痛みがあると動くことがおっくうになり、外出する機会も減ってしまいます。注射やリハビリなどを組み合わせて痛みの軽減を図り、日常生活の質を上げていくことを大切にしています。歩いて来院できたこと自体を褒めて、また来ようと思っていただくことも大事ですね。
【里佳副院長】健康寿命を考える上で、骨粗しょう症に対するアプローチも重要だと思っています。痛みや骨の変化で動けなくなると、生活の幅が狭くなってしまいます。月に一度薬を取りに来るだけでなく、週に一度リハビリに通うことで、運動の習慣や外に出るきっかけにもなります。歩いてクリニックに来ることそのものが運動になることもあります。
今後、クリニックをどのような場所にしていきたいですか?
【小俣院長】これからも、患者さんができるだけ長く健康に生活できるよう、身近な存在として支えていきたいですね。痛みを取ることはもちろん、その先にある「やりたいことができる生活」まで考えて、治療やリハビリを続けていきたいと思っています。患者さんが困ったときに、まず相談してもらえるクリニックでありたいです。
【里佳副院長】今ある診療を大切にしながら、予防にもさらに力を入れていきたいと考えています。骨粗しょう症の検査や運動指導は、その一つです。また、痛みの治療だけでなく、心身ともにリラックスして過ごしていただける環境づくりにも力を入れていきたいと考えています。治療と予防、そして心身の負担を和らげることを組み合わせ、地域の皆さんの健康を支えていきたいですね。
読者へのメッセージをお願いします。

【小俣院長】何か症状があれば、我慢せず早めに相談していただきたいですね。痛みに対処することで、外出したり、やりたいことを続けたりするきっかけが生まれます。当院では患者さんの状態に合わせて治療法を考えていますので、「こんなことで受診していいのかな」と思うことでも気軽に話していただければと思います。
【里佳副院長】体のことで気になることがあれば、どんなことでも相談してください。整形外科の症状だと思っていても、別の問題が隠れていることもあります。できるだけ早く見つけて、悪くなる前に対応することが大切です。痛みや骨粗しょう症に関する治験にも取り組んでいますので、ご興味があればお声がけください。そして、無理のない範囲で運動する習慣もぜひ身につけていただきたいですね。

