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亀山 周二 院長の独自取材記事

NTT東日本 関東病院

(品川区/五反田駅)

最終更新日:2020/12/03

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「NTT東日本 関東病院」はNTT東日本を運営母体とし、「人と、地域と、“つながる医療”」をモットーに患者や地域との連携、院内のチーム医療の強化を図ってきた。「高齢の患者さんほど複数の病気をお持ちですから、当院のように多数の診療科が協力し、総合性と専門性を両立させた医療を行うことが必要になります」と亀山周二院長。患者を人としてトータルに診ていく医療がこれからさらに大切になるという。診療面では「急性期医療」「がん治療」「医療連携」「国際化」を重点分野とし、24時間対応の救急医療、患者の体への負担が少ない低侵襲治療にも力を入れている。さらに近年は診療科の拡充など診療体制を整備し、病院としての総合力を高めてきた。「拡大する新型コロナウイルス感染症に対応できたのも、当院の総合力が高まっていたからでしょう」。地域の基幹病院として着実に歩み続ける同院の現状について亀山院長に聞いた。
(取材日2020年8月5日)

地域と連携し、専門性の高い医療を提供

こちらの病院は地域でどのような役割を担っていますか?

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当院は日本電信電話公社の職域病院としてスタートし、1986年に地域の皆さんも含め幅広く患者さんを受け入れる病院になったという経緯があります。そうした背景もあって、当院のある品川区、隣接する港区、目黒区、大田区などの患者さんが約60%を占め、地域の中で専門性の高い医療を提供する基幹病院の役割を担っています。地域に必要な医療の中でも、特に「急性期医療」「がん治療」「医療連携」「国際化」を重点分野と捉え、さらにその土台となる医療の安全と質の改善に常に努めています。また、当院を運営するNTT東日本は情報通信の会社です。情報通信は社会の重要インフラであり、どのようなときも通信が途切れることのないよう、不断の努力を重ねています。そうしたDNAを私たちも受け継ぎ、「人と、地域と、“つながる”医療」をモットーに、患者さんや地域と常につながり、チーム医療のためスタッフ同士もつながる病院をめざしています。

最近の取り組みや特色について教えてください。

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より専門性の高い医療を行うため、診療分野の拡充など診療体制を整備してきました。例えば感染対策推進室の責任者に招いた専門の医師を中心に、2019年に感染症内科を開設。患者さんからのご希望の多い乳腺外科も開設したほか、事前の相談、診断、治療などにワンストップで対応する部門の開設を検討中です。さらにリウマチ・膠原病科も開設し、地域に必要な診療分野をある程度カバーできました。このほか、外科的手術と脳や心臓の血管に対するカテーテル治療に対応したハイブリッド手術室を設置予定で、高齢化で増えるであろう脳卒中や心筋梗塞、心不全などの緊急手術に、各分野のエキスパートがさらに力を発揮できるようになります。2020年からは新型コロナウイルス感染症の拡大が大きな社会問題となりましたが、診療体制の整備をはじめ病院としての総合力を高めてきた結果、同感染症の治療や院内対策にも適切に取り組むことができたと考えています。

急性期医療で重視される点は何でしょうか?

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当院は地域の中で高度な医療を担う急性期の医療機関で、緊急入院に24時間対応する二次救急医療も行っています。その中でも高齢化で急増が懸念される脳や心臓の血管の異常については、それぞれ専門の医師が24時間治療を行う体制を整え、ハイレベルな治療の提供に努めています。ただ、高齢の患者さんは複数の病気をお持ちのことが多く、例えば脳卒中と内科・外科の治療を総合的に提供する体制も今後は考えていく必要があるでしょう。さらに高齢の方の転倒による骨折、在宅の患者さんの誤嚥性肺炎などの治療も、近隣の医療機関・介護施設などからご紹介いただき、積極的にお引き受けしています。また地域とのつながりの面では、当院で急性期の治療を終えた患者さんを、体力や身体機能の回復に努める回復期リハビリテーション病院にご紹介、あるいは以前いた施設に戻っていただくなど、近隣の医療機関・介護施設との連携を深めています。

がん治療での強みについてお聞かせください。

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当院には多数の診療科があり、糖尿病、腎臓や心臓の病気などの治療が必要な方でも、並行してがんの治療ができる点が強みの一つでしょう。治療は患者さんの体の負担が少ない低侵襲治療を重視し、例えば早期の消化器系がんでは内視鏡治療、肝臓がんなどはおなかを切らずに電磁波で病巣を焼くラジオ波焼灼療法、脳腫瘍などには放射線を集中的に照射してがん組織を壊す目的の治療も行っています。さらに前立腺がんに対する手術支援型ロボット手術も年間103例(2019年1月~2019年12月)実施しています。また緩和ケア病棟を持ち、患者さんの痛みやだるさ、精神的な苦痛を和らげるようアプローチしていきます。このほか当院は国から「地域がん診療連携拠点病院(高度型)」の指定を受け、がんに関するさまざまな相談の窓口「がん相談支援センター」を設置しており、治療や病状について、あるいは経済面での心配などをご相談いただけます。

国際化や地域連携にはどのように対応されていますか?

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当院がある地域には大使館なども多いためか、多くの外国人の患者さんが受診されています。そうした患者さんの中で、言葉や保険制度の違いなどで困っている方を診療する国際診療科を2020年4月に開設しました。海外で診療経験を持つ医師を中心となって、総合診療的な視点で診断・治療し、必要ならほかの専門の診療科や病院にご紹介する役割です。また、当院では国際基準に基づいた、医療安全と医療の質の改善にも努めています。地域連携は近隣の医療機関などからの患者さんを受け入れ、治療後にご自宅や施設に戻っていただくといった連携が重要で、そのために品川区医師会との定期的な情報交換のほか、近隣の医療機関や介護施設におられる多職種の方とも交流の機会を広げています。

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