歯を守るメンテナンスのための
セルフケアと受診のタイミングとは
瀬戸歯科医院
(品川区/五反田駅)
最終更新日:2024/09/13


- 保険診療
メンテナンスが大事だとわかっていても、歯科医院に通い始めるきっかけをつかめないでいる人もいるかもしれない。「ブラッシング指導についていけるだろうか」という不安にも「メンテナンスはブラッシングだけではありません」と前向きに対応してくれるのが「瀬戸歯科医院」の瀬戸成(せと・しげる)先生だ。オフィス街のクリニックということもあり、時間がない中でも通院しやすいような工夫も欠かさない。瀬戸院長が大事にしている「無理なく続けられるメンテナンス」とはどのようなものなのか、詳しく解説してもらった。
(取材日2024年8月21日)
目次
メンテナンスはセルフケアと歯科医院でのプロケアの両軸で無理なく続けることが大事
- Q歯の健康を守るためのメンテナンスはどのように行うのですか?
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A
▲モニターを使用し、患者にも納得してもらいながら進めていく
メンテナンスはクリニックで受けるプロケアと、ご自宅でのセルフケアの両方が欠かせません。歯科衛生士が担当していることも多いのですが、当院のように歯科医師が行っているところもあります。私が大切にしているのは、「患者さんがどこまで無理なくセルフケアできるのか」という点で、最初にしっかりと話し合ってすり合わせるようにしていますね。その結果次第で、ご自宅で取り組んでいただく内容も、クリニックに足を運んでもらう頻度も変えています。一般的にメンテナンスは3ヵ月に1度の通院といわれていますが、すべての人にとって最適とは限りません。
- Q自宅でのセルフケアの方法について詳しく教えてください。
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A
▲ブラッシングだけが重要ではないと話す瀬戸院長
やはり、ブラッシングが基本ではありますが、それだけではありません。日本人はブラッシング率が高いにもかかわらず虫歯が多いともいわれていますが、だからこそ、うがいなどの方法も積極的に活用すべきと思っています。当院でも患者さん一人ひとりに、どこに磨き残しが発生しやすくどう磨いていくかというテクニックをお伝えしています。しかし、歯ブラシも歯間ブラシも、どうしても個人の技術差に左右されがちです。無理にスキルアップはめざさず、洗口液でのうがいを併用するなど、セルフケアは無理なく続けられることを第一にしています。
- Qクリニックに足を運ぶきっかけがつかめない人も多いのでは?
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A
▲患者にどんな治療をしているか丁寧に説明しながら治療を行う
最近は予防歯科に力を入れている歯科医院も多いので、特に何かしらの症状に困っていなくても「メンテナンスを始めたい」と訪れてもまったく問題ないと思います。虫歯や歯周病の治療をきっかけにメンテナンスを始める方も多いですね。ただ、歯が痛くても忙しい毎日の中で、なかなか歯科医院に行く時間がつくれないとお悩みの方もいるでしょう。そんなときは、我慢できるかどうかではなく、痛みの「強さ」と「頻度」に注目してください。痛みがどんどん強くなってきていたり、月に1度だったものが週に1度になってきたときには、すぐに受診することをお勧めします。
- Q痛みはあるけど虫歯が見当たらないときはどうしたらよいですか?
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A
▲アースカラーで統一されたやわらかい雰囲気の院内
虫歯がなくても神経が炎症を起こしている場合があります。片噛みの癖があって部分的に疲労が蓄積して、捻挫のように炎症を起こしてしまうことがあるんですね。そんなときは、炎症を抑えるために投薬治療を行います。何度も通う必要もありませんし、忙しい毎日を過ごしている方でも一度来ていただけたらと思います。ただ、噛み方の癖を直さないと、痛みが再発する可能性もあるので、やはり定期的にメンテナンスに通ってほしいところです。
- Q先生が働き盛り世代を担当するときに心がけていることは?
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A
▲無理に定期的に通うのではなく生活環境に合わせた通院を勧める
当院は働き盛り世代の患者さんも多いので、会社帰りでも通院しやすいように20時まで診療しています。皆さん、「治療は何回で終わるのか」という点を特に気になさっているので、できるだけ少ない回数で済む方法から提案するようにしていますね。一方、時間をかける治療法も紹介して、それぞれのメリット、デメリットをお話しした上で患者さんに選んでいただきます。問診票で、「見た目・コスト・体に優しい素材・よく噛めること」この4つからどれを一番重視するか選べるようにしているのも当院の特徴です。その後のメンテナンスも継続しやすいよう、患者さんファーストの診療をしていますので、ぜひ一度ご相談ください。