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米山 博己 院長の独自取材記事

米山歯科

(品川区/武蔵小山駅)

最終更新日:2019/08/28

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東急目黒線・武蔵小山駅から徒歩1分。「米山歯科」は30年以上の長きにわたり、地域に根差した歯科医療を提供してきた歯科医院。とくに、永久歯への生え変わり時期を利用した「より抜かない小児矯正治療」には定評があり、評判を聞きつけて遠方から足を運ぶ患者も多い。院長の米山博己先生は開業した現在も母校の日本歯科大学で非常勤講師として教鞭をとる、日本小児歯科学会小児歯科専門医。実はヨットレースでは世界選手権の出場経験もある米山先生は、海の男らしく豪快でありながら、子どもたちのためになることであればどんな労も惜しまない、愛情深い人柄の持ち主。「小児歯科医になったのは子どもが大好きだから」と話す米山先生に、小児矯正治療のことからヨットのことまで、たっぷり語ってもらった。
(取材日2012年7月27日)

良好な咬み合わせに誘導する「小児矯正治療」

小児歯科と小児矯正治療に力を入れているそうですね。

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小児矯正治療にはとくに力を注いでいます。保健所が指導をしていることもあって、開業当時と比べると、子どもたちの口腔内の状況は見違えるほど改善し、虫歯の子はまず見かけなくなりました。ただ、虫歯は減っても歯並びの悪い子だけはどうしても減らないんですよね。歯並びが悪いと虫歯になりやすいだけでなく、あごの発育不全や発音障害などの原因になることもあります。当院は、乳歯から永久歯に生え変わる成長期を利用して、良好な咬み合わせが獲得できるように誘導していく、「咬合育成」を目的とした小児矯正治療を行っています。永久歯が生えそろった後の矯正治療に比べ、お子さんの身体的・精神的負担や親御さんの経済的負担が軽くて済む点も、小児矯正治療の大きなメリットであると思います。

どのタイミングで治療を考えたらよいのでしょうか?

保育園に上がる前の子どもでも、おりこうさんでよく言うことを聞き、装置を入れても問題ないようであれば、乳歯が生えそろう3歳頃から治療を始められます。永久歯への生え変わりが始まった段階で受診されるのも一つの方法ですが、歯並びの良しあしには遺伝的要素も深くかかわっていますから、ご両親とも歯並びがあまりよくない場合などは、早目に相談に来ていただくのがいいでしょう。

親たちの子どもの矯正に対する意識もここ30年で変化しましたか?

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今のお母さんたちは、ものすごく関心が高いですよ。うちはクチコミで来る患者さんが多いのですが、なかでもお母さんたちのネットワーク力のすごさには、目を見張るものがあります。「お母さん仲間からここの歯科医院がいいと聞いたので来ました」と、わざわざ遠方からお越しになる方もたくさんいらっしゃいます。もちろん、近隣の子どもたちも多いです。すこし大げさに聞こえるかもしれませんが、子どもたち皆にきれいな歯でいてもらいたいというのが私の願いなので、治療費は、お子さんが2人、3人いるご家庭でも気軽に受けていただけるような設定にしています。近くに住んでいる子は学校が終わった後、小銭を握りしめて自転車でやってきます。親御さんたちには大変喜ばれていますが、正直うちは大変です(笑)。

江戸時代から続く医家の家系、先祖は尾張藩の藩医

診療の際に心がけていらっしゃることはありますか?

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患者さんとの対話ですね。とくに子どもたち相手の時は、自分の頭も子どものレベルに下げて話すようにしています。そうすると気持ちがほぐれて、「今日プールに行ったんだよ」とか「学校でこんなことがあったんだよ」とか、子どもたちのほうからいろいろ話してくれるようになります。そうした親しみやすい雰囲気をつくって歯科治療に対する恐怖心をなくしてあげることが、私たち歯科医師の役目でもあると思うんですよね。お母さんがお子さんを連れて治療に来ることがあるでしょう。そんな時は、お子さんをお母さんの横に座らせて「今日は何をして遊んだの?」などと話しかけるようにもしています。小さい時から治療は受けないにしても、歯科医師に慣れておけば、怖いなんていう発想自体、浮かんでこないでしょうからね。

ところで先生のご実家は江戸時代から続く医家の家系だそうですね。

父の代からは歯科医師ですが、その前は代々医師で、家系をさかのぼっていくと、先祖は江戸時代中期の尾張(現・愛知県)・小牧城の藩医だったようで、私は6代目にあたります。父も兄も歯科医師だったので、自然な流れで私も父の母校でもある日本歯科大学に進学して歯科医師になりました。子どもの頃は勉強どころか、ガキ大将として元気に外を走り回っていましたし、高校時代はブラスバンドでトランペットの演奏に夢中になっていました。

トランペットの演奏は今でも続けていらっしゃるのですか?

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大学時代まではジャズバンドに所属して、ダンスパーティや文化祭などで演奏していましたが、今はやらなくなりました。でも大学時代から始めたヨットは今でも続けていますよ。ヨット部の先輩・後輩とともに6人乗りのヨットを32年間維持していて、毎年日本選手権に出場しています。日本代表として世界選手権にも6回出場したことがあります。30年以上続いているチームは日本でも珍しいのではないでしょうか。また、ボランティアではありますが、日本セーリング連盟の医事副委員長をやっている関係で、ヨットの五輪代表の口腔ケアも担当しています。前回の北京五輪の際には、北京にいる関係者から「選手が歯が痛いと言っていますがどうしたらいいでしょう」と国際電話があって、「ドーピングにひっかかるといけないからメディカルセンターに連れて行きなさい」と指示したことがありました。

生涯現役の歯科医師として子どもたちに向き合っていく

地域の小児歯科医療の向上にも尽力されていると伺いました。

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品川区内の保育園、小学校、中学校の校医たちで構成する学校歯科医会の会長をやらせてもらっています。ちょうど、昨日も品川区役所内で小学校の養護教諭と学校歯科医を集めての講演会があり、予防歯科をテーマに2時間講演をしてきました。診療以外にも多くの時間が取られてしまうので、大変と言えば大変ですが、地域の皆さんに患者さんとして来ていただいているわけですから、そのご恩返しとして、地域の歯科医療向上のために貢献するのは、当然の責務だと考えています。

先生の今後の展望を教えていただけますか?

もともと子どもが大好きで小児歯科のドクターになったので、体が続く限り子どもたちを診療し、1人でも多くの子どもたちのお口の中をきれいに、そして健康にしてあげたいと思っています。私の理想は生涯現役の歯科医師であることなんですよ。「私が死ぬのは90歳だから90歳まで診療する」と今から宣言しています。実はここを開業した時に、やはり近所で開業していらした同窓大学の先輩の先生にごあいさつに行きましたが、お歳を召していらっしゃるのに、背筋がピンとしていて、立ったまま診療をされていたので、「先生は何回卒業ですか」と聞くと、なんと「5回生」という答えが返ってきました。私は65回生、父でさえも24回生ですから、驚いて年齢を確認すると91歳ということでした。その時、90歳までは現役でいけるなと確信したんですよ。早目にリタイヤしてのんびりしようなんて気は、これっぽっちありません。息子も診察しているんですよ。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

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読者にはお母さん、お父さんもいらっしゃるでしょうから、やはりお子さんのお口の健康に関心を持って、きちんとした口腔ケアや治療を受けさせてほしいと思います。そのためにはご自身も正しい口腔ケアの習慣を身につける必要があります。子どもたちは親の背中を見て育ちますから、仮に親がいい加減な口腔ケアをしていたとしても、何の疑いも持たず、そういうものなのだと思い込んでしまうものなんです。ですから親御さん自身が、歯みがきは1日3回、朝、昼、晩の食後にするものだということを、お子さんの目の前で実践して見せてあげることが何よりも大切なんです。お父さんたちにお酒を飲むななんて厳しいことは言いませんが、たとえ酔っぱらった時でも歯みがきだけは忘れないでください(笑)。それが小さなお子さんを持つ、お父さん、お母さんに対する私からのお願いです。

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