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大江康雄 先生の独自取材記事

新宿南クリニック

(新宿区/新宿駅)

最終更新日:2019/08/28

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新宿駅南口から甲州街道沿いに歩いて約3分。ビルの4階にある「新宿南クリニック」は女性に優しい心療内科・精神科のクリニックだ。大江康雄先生は銀座でもクリニックを開いている(「東銀座クリニック」)が、新宿院にも複数の医師が在籍。曜日担当制で5人の医師が診てくれるようになっている。特に女性の心理や体に詳しい女性の医師がそろい、特有の悩みや訴えに耳を傾けてくれるのは心強い。 カウンセラーが充実しているのも特徴で、日々こまやかな対応でさまざまな生きづらさを乗り越える手助けをしてくれる。とはいえ、女性限定では決してない。「男性ももちろん診ています」と笑う先生にさまざまな話を伺った。
(取材日2015年10月2日)

優秀な女性医師とカウンセラーによる女性に優しい診療

こちらは特に女性のメンタルヘルスに力を入れていらっしゃると伺いました。

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確かに女性の患者さんに多く来ていただいています。このクリニックをスタートするとき、手伝ってくださる先生方に女性が多く、どの先生も優秀であるだけでなく、穏やかで人柄のいい方ばかりで、それなら女性のためにということをひとつの特徴としようということになりました。これまで診てきたクリニックでも、女性の先生を希望する患者さんが少なくありませんでしたし。もちろん女性限定ということはなく、男性医師も私を含め2人いますので、男性の患者さんも診させていただいています。もう一つカウンセリングが充実していることも特色です。経験豊富な臨床心理士が常駐しているのは、誇れるところだと思っています。

確かに同性の医師のほうが相談しやすいこともありますね。

例えば女性の患者さんから多く受けるご相談の一つに、生理の周期に伴って情緒が不安定になるという訴えがあります。月経前症候群、PMSといわれる症状で、生理前になるとイライラしたり、気持ちが落ち込んで憂鬱になるけれど、生理が始まれば症状が治まって元気になる、という状態が毎月繰り返されます。ひどくなると、寝込んだり、会社を休むほどになってしまうのですが、そういった場合、ある種の抗うつ薬が効果を挙げることがあります。薬によって症状が治まり普通に過ごせるようになるんですね。婦人科の先生と連携して、ホルモンの値をフィードバックしてもらったり、こちらから患者さんをご紹介したりしながら、治療にあたっていますが、こういった相談は女性の先生の方が話しやすいということはあるかもしれませんね。

複数の先生が在籍なさっているのも特徴でしょうか。

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女性医師が3人、男性が2人、曜日ごとに担当医を決めています。女性の患者さんでも男性の先生のほうがいいという方もいらっしゃいますし、そのあたりは患者さんと医師の間の相性ですね。どんなにいい先生でもちょっと合わないということもあるでしょうし、相性が良くなさそうに見えても患者さんにとっては助けになっていたり。ですから、このクリニックのある曜日の先生にかかってちょっとどうかなと思っても、別の曜日に来てみたら、なんだか相性がいいということもあります。1人の医師でやっているクリニックであれば、また別の医院を探すことになりますが、それはなかなか大変でしょう。転院しなくても曜日を変えるだけでうまくいったケースが実際にありますし、選択肢が多いのはいいことかと思います。

経験を積むほどわからなくなる人の心

先生は東銀座でも開業なさっていますが、いらっしゃる患者層に違いはありますか?

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東銀座は場所柄ほとんどがお勤めの方です。こちらはお話してきたように女性の方が多いこともあり、いろいろな背景の方がお見えになっています。家で家事をなさっている主婦の方、お仕事はリタイヤしたご高齢の方など、OLやビジネスマンの方もいらっしゃいますが、さまざまな背景をお持ちの方がお見えです。年齢層も幅広く、10代後半から70代まで、本当にいろいろです。

どのような症状の患者さんが多いのでしょうか。

会社でのいろいろなストレスから起きる適応障害、小さい頃親から虐待を受けたことがトラウマになっているPTSDなどが増えていますね。最近は単なるうつ病ではなく、その背後にアスペルガー症候群、ADHD(注意欠如・多動性障害)などの発達障害を抱えている患者さんが多くなっているように感じます。発達障害というのはいくつかのタイプがありますが、小さい頃からの発達の過程に問題があるケースです。頭がよく優秀なのだけれど、人とのコミュニケーションが取れない、場の空気が読めないといった症状があります。昔は「変わった子」とで済まされていたのでしょうが、最近はだんだん症状と診断で病気として扱おうという流れになっています。そういう方たちに対しては、カウンセリングを充実させています。

カウンセラーの方も複数いらっしゃいますね。

臨床心理士の資格を持った非常に優秀な女性の先生がそろっています。発達障害の場合、その患者さんの対人関係の調整、性格の改善など、きめ細かな関わりが必要ですが、経験のある先生方が力を発揮し、真摯に対応しています。また職場や家庭、育児での悩み、さまざまな生きづらさなど心の問題について丁寧に伺い、その方がより豊かな人生を送っていけるようお手伝いしています。

なぜ精神科医を志されたのですか。

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もともと人間の脳や心に興味があって、漠然と脳神経外科医になろうかと考えていた時期がありました。でも、脳外科医というのは30〜40代がピークです。それに比べると精神科・心療内科は年を取れば取るほど経験が生かされて、間違いが少なくなるのではないかと思い、最終的には精神科を選びました。人の感情、行動、思考がどうしてそうなるのかに関心があったのですが、経験を積むにつれ、ますますわからなくなっているような気もしますね。でも治療を通じて、人はこういうときこういう感情が起きてこういった行動をとるのかと、患者さんから教えられることは多々あります。

発症前の予防にも力を注ぎたい

企業の産業医も務められています。

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はい。いくつかの企業で助言をさせていただいていますが、産業医とクリニックのドクターでは、立場や意見が異なることもあり、その調整をするのが難しい場合もあります。2015年の12月からは、従業員が50人以上の企業では「ストレスチェック」が義務化されることになりました。メンタル的に具合の悪い方を早めに見極めて、適切な手当をすることが義務になったのです。具体的にはまず「職業性ストレスチェック調査票」という質問票に答えてもらい、その結果をもとに面接を希望した場合のみ医師との面接を行うことになるのですが、強制ではありませんし、面接したことが仕事上のマイナスになったり差別になることは禁じられています。

国も精神疾患に本腰を入れて取り組もうとしているのですね。

精神疾患の患者さんは増えていますし、企業も社員に元気に働いてもらいたいという思いがあるのでしょうね。個人的には病気になる前の予防がより大事で、その部分で何かできないかと漠然と考えています。企業へ出向いて啓発活動をしたり、産業医の先生方と連携を取って話し合いをしたり。ストレスチェックをするのもそのひとつで、発症する前にうまく対応ができれば、予防につながるかもしれませんね。とはいっても、企業によって対応に差がありますし、医師にもできることとできないことがありますから、難しい問題ではあります。医師は来ていただいた患者さんを何とか助けて一番いい方向へ持っていくためにいろいろな手立てを講じますが、まだ精神科に抵抗があり、来院できない方も少なくありません。そのハードルを低くするにはどうしたらいいか、あるいはどのようにして予防に力を注ぐか。そういったことを最近は考えていますね。

こういう症状が出たら医師に相談したほうがいいというサインはありますか。

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例えばお勤めの方だったら仕事に支障が出たり会社を休みがちになったりしたら相談に見えたほうがいいですね。眠れない日が続く、食欲がない、1日中気分がふさぐ、イライラするなど、何か普段と違う兆候が出たら、医師を訪ねてください。つらいことがあってもたいていの場合は何とかそれを乗り越えてやっているものですが、そのつらさが乗り越えられず増していくようでしたら、早めに手を打ったほうがいいのです。このクリニックに関していえば、どの先生もカウンセラーも本当に優しい方ばかりで、抵抗なく相談ができると思います。どうぞ気軽にお越しください。

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