全国のドクター13,948人の想いを取材
クリニック・病院 156,710件の情報を掲載(2025年8月06日現在)

ドクターズ・ファイル会員でできること

予約情報をマイページ上で管理できます!

過去の予約を一覧化

予約内容の確認

予約の変更・キャンセル※

※一部対象外の医療機関もありますので、あらかじめご了承ください

会員登録がお済みでない方は

すでに会員の方は

  1. TOP
  2. 神奈川県
  3. 横浜市南区
  4. 井土ヶ谷駅
  5. 和田歯科医院
  6. 和田 真ノ助 院長

和田 真ノ助 院長の独自取材記事

和田歯科医院

(横浜市南区/井土ヶ谷駅)

最終更新日:2025/08/04

和田真ノ助院長 和田歯科医院 main

井土ヶ谷駅から徒歩5分ほどに位置する「和田歯科医院」は、長年ホームドクターとしてこの地域に根づき、現院長が父から引き継ぎリニューアルして10年となる。「患者さんが“いい笑顔”になれる治療を提供したい」と語るのは、明るく親しみやすい笑顔が印象的な院長の和田真ノ助(しんのすけ)先生だ。前院長が築いてきた地域密着型のスタイルを継承し、「歯医者らしくない歯科医院」をモットーに白衣ではなくアロハシャツで診察するなど、患者がリラックスできるような工夫も引き継いでいる。治療だけに徹するのではなく、先のことを考えた予防歯科に重きを置き、じっくりと時間をかけた診療にこだわっているのが特徴だ。「自分自身が受けたいと思える治療を提供したい」と言う和田院長に、大切にしていることや今後の展望を聞いた。

(取材日2025年6月6日)

通いやすい「歯医者らしくない歯科医院」をめざして

クリニックを引き継がれて10年となりますが、今の思いをお聞かせください。

和田真ノ助院長 和田歯科医院1

おかげさまで、父の代から来ていただいている患者さんやそのご家族、お知り合いへのご紹介も含めて、多くの方に来院いただいています。この10年の中で、診療面で変化した点としては、悪くなった歯をただ治療するということよりも、予防歯科をメインにしていくようになった点です。変えずに続けていることは、やはりこの地域の皆さんへ貢献したいという姿勢を持つことです。また、父の時代からの診療のコンセプトも変えていません。「歯科医院は行きづらい」と思われがちなことから、「歯医者らしくない歯科医院」というコンセプトを掲げ、アロハシャツで患者さんをお迎えするスタイルも含めて変えずに続けています。

院内の雰囲気や設備もそのこだわりからでしょうか?

そうですね。クリニックの内装は少しでも患者さんがリラックスできる空間になればと、温かみのある木目調で統一しています。車をモチーフにしたロゴは、この場所に移る前のクリニックに飾ってあった、父のミニカーコレクションをイメージしました。ミニカーコレクションは前院の特徴で、古くから来ていただいている患者さんもいますので、懐かしんでいただけるかなと思い、引き続き当院の診察室に飾っています。クリニックのロケーションは、ビルの2階から1階に移転しました。ご高齢の患者さんも多いので、今の場所に移転して良かったと思います。

クリニックの特徴を教えてください。

和田真ノ助院長 和田歯科医院2

今トラブルが起きている歯だけを見て治療するのではなく、一人ひとりの患者さんのその先の健康も見据えた診療をしていくことにこだわっています。そのため、本格的な治療に入る前には少し時間をかけて、カウンセリングと精密な検査をじっくり行うことを大切にしています。特に成人の患者さんへは、初診時に検査と治療計画の作成を行い、治療は4回目以降というのを基本的な流れとさせていただいています。もちろん、激しく痛む場合などの応急処置は行いますが、基本的には予防のためにどうしていくかという考え方で進めていくので、長いお付き合いになる患者さんが多いです。きちんとした精密な検査を行えるよう、検査機器を含めた院内の設備も充実させています。訪問歯科も行っており、ご高齢になられて外来に通うのが難しくなった場合などにご利用いただけます。

予防を中心に患者一人ひとりに合わせた診療にこだわる

診療する上で大切にしていることや、気を配っていることはありますか?

和田真ノ助院長 和田歯科医院3

患者さんが懸念する治療は無理に勧めません。ご希望もくみ取りながら方針を決めていきますし、できるだけ保険適用内でやれる治療を採用すべく工夫もしています。また、なるべく再治療のないよう配慮して進めるようにしており、時間をかけて診させていただくこともあります。コミュニケーションにおいては、患者さんのタイプに合わせて、「話す」「聞く」のバランスを使い分け、難しい説明にならないよう、その方にとって簡潔で明確に理解いただけるようにお伝えすることを心がけています。加えて、メンテナンスがメインであるという予防歯科の考え方を説明したり、患者さんにヒアリングしたりといったコミュニケーションは、歯科衛生士がしっかりやってくれています。歯科衛生士は、一人ひとりの患者さんの細かい点に気づいて、僕と患者さんとの橋渡しをしてくれるので、そのあたりも患者さんにとって気配りになっているかもしれませんね。

重視している「メンテナンス」についてお聞かせください。

例えば、虫歯になってしまってもブラッシングを正しくしていれば、患部がだんだん硬くなり、それ以上悪くならないようにもなるといわれています。そこまで必要のない治療をすると、かえって別のトラブルの原因となる場合もあるため、進行の止まっている虫歯に関しては、治療の代わりに、定期的なフッ素塗布やクリーニングといった、虫歯の進行予防のためのメンテナンスを受けていただくようにお勧めしています。メンテナンスは歯科衛生士が中心にやってくれますが、患者さんからしても「先生には言いづらいけど歯科衛生士さんには話しやすい」と親近感を持って接していただいたり、リラックスしていただけているようでありがたいです。

どのような患者さんが多いですか? また、どのような方にご利用いただきたいでしょうか?

和田真ノ助院長 和田歯科医院4

小児歯科も行っていますし近所に小学校があるので、お子さんもいらっしゃいますが、ご近所の方々で年代は幅広いかと思います。エリアの特性や時代的なこともあるかと思いますが、4割くらいが70代以上です。当院は、地域医療への貢献という点からも、外来が難しい方へ訪問歯科を行っています。処置関係はほとんど来院と変わらず、クリニックに近いレベルで行えるよう準備ができています。今では持参する道具や器具も増えましたし、歯科医師と歯科衛生士が3人サポートとして伺います。写真や動画を一緒に見ながら状態をお伝えしたり、介助者の方へのケアのレクチャーなども行います。「高齢者の口腔機能の大切さ」をお伝えするためにも、積極的に行っています。歩行困難の方や寝たきりの方、介助者が必要な生活をされている方、障害がある方など来院が困難な方は、横浜市全域で伺えますので、ぜひご相談いただけたらと思います。

予防歯科の大切さを伝えたい

小児歯科へ注力している理由をお聞かせください。

和田真ノ助院長 和田歯科医院5

当院が予防歯科へシフトし、そこにこだわっている点とも大きく関わりますが、「生まれた時から持っている歯をできる限り残していくこと」の大切さを伝えたいというのが一番の理由です。子どもの頃からわかっていて、大人になるまでに上手に予防できていたほうが断然良いですよね。虫歯になりたい人はいないはずですので。そのため、なってしまったものは仕方ないとして、できるだけそのあと虫歯治療に関わらなくても済むように、大人になったその先のことも考えた予防の啓発としても、虫歯治療以外にメンテナンス、MFT(口腔筋機能療法)等の矯正も含めた小児歯科に力を入れています。子どもの頃から歯科医院に行っていると、大人になっても歯医者に行く習慣が身につきやすいとされています。ご自身でのセルフケアや定期的な歯のチェックもきちんとできるようになりやすいでしょう。

今後の展望があればお聞かせください。

これからも予防歯科に注力していくので、お子さんからご高齢の方まで皆さんに、「どうしたら自分の歯を残せるか」と「歯科医院との関わり方」を伝え続けていきたいです。悪くなった歯の治療をするためだけではなく、良い状態をキープしたり悪くならないようにするためにも行くことが、歯科医院の通い方として推奨されています。多くの方が、痛くなったり状態が悪くなってから来院しますが、本来は健康な生活のためにも、自分の状態を知ることと正しいセルフケアができるようになることが望ましいです。それを伝え続けることで、地域に貢献していきたいです。

読者の方にメッセージをお願いします。

和田真ノ助院長 和田歯科医院6

引き続き、この地で多くの近隣の皆さんの歯の健康に関われたらと思っています。歯医者が苦手、という方ほどぜひ一度ご来院いただきたいです。当院は「歯医者らしくない」ことを大切にして、親しみのあるクリニックをめざしています。「歯の状態にすごく不安があるわけではないけど、しばらく歯医者に行っていない……」と気にすることができている方は、健康意識が高く、未来のための予防の大切さにご納得いただきやすいと思います。今後、健康な歯を維持するためのアドバイスもさせていただけますので、ぜひお話をお聞かせください。

Access