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丹谷聖一 院長の独自取材記事

アス横浜歯科クリニック

(横浜市南区/井土ヶ谷駅)

最終更新日:2020/04/01

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京急線井土ヶ谷駅から3分。「アス横浜歯科クリニック」を開業した丹谷聖一院長は「歯科の仕事は患者さんの人生を変える力があるんです」と言う。これは尊敬する先生の言葉でもあり、丹谷院長はその先生のもとで働く許しを得るため日参したほど。「食事さえ難しかった患者さんが、治療を受けて食べることが楽しみになる。これはすごいことだと思いませんか」と、患者の生活を豊かにする治療への思いを語る。しかし診療では熱い気持ちを前面に出さず、とてもフレンドリー。「患者さんにとっていいこと、当院のスタッフにいいこと、それが重なり合って、当院にいい気持ちの空間が生まれると思うんです」と、誰でも気軽に受診でき、明るい気持ちになって帰れるクリニックをめざす。丹谷院長の笑顔に癒やされ、患者が絶えない人気の秘密に迫った。

(取材日2013年7月1日)

先生との出会いで、めざす歯科医師像が決まった

最初のお勤め先がとても印象深いそうですね。

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ええ、どうしてもその歯科医院で働きたいと繰り返しお願いして、断られながらも1週間通い続けた末、ようやく許しをいただいたんです。もともと私は歯学部在学中から「自分はどのような歯科治療を理想にするのか」「その実現に向けてどう働くのか」と自問自答してきました。実家は医療関係ではなく、後を継ぐという選択肢はありません。かといって大学病院に残り、そのネームバリューで仕事をするのも納得がいきませんでした。卒業を前に迷い続けているとき、歯科業界で歴史を作った伝説的な先生にお会いする機会があったんです。先生が語る「歯科医師のあるべき姿」「診療の理想」といった話は、当時の私にとっては異次元のレベル。素晴らしいと感じながら、理解できた内容はわずかに2割程度でした。それでも歯科医師として第一歩を踏み出す時期には、この先生の診療哲学や治療のやり方から学びたいと直感して、何としてもここに勤めたいと思ったんです。現場に出てからは、企業経営者やその奥様などにどんな話をすればいいのか、大学を出たばかりの私は非常に困りました。歯科の技術より、まず人間としての未熟さを痛感しましたね。

その後はどのような診療経験をお持ちですか?

緊張の中で診療の手伝いを続け、先生の考え方や診療の基本などに接した後、1年経って都心にある別の歯科医院に移りました。素晴らしい診療は、ほかと比較するからわかることだと思い、最初から「1年間だけここで学び、次は別の歯科医院に行きたい」と伝えていたからです。勤め先を替えた後、自分1人で患者さんを担当する機会に恵まれましたが、難しい症例に悩むことも多かったですね。そこでもう一度先生のいるアルプス歯科医院で、修行をやり直そうと考えていました。そんなときタイミング良く、そのグループ院から「戻ってきたらどうだ」と声がかかったんです。「こちらこそ是非」と私からもお願いする気持ちで、また懐かしい場所で働き始めました。こちらから無理を言って入れてもらい、1年後にやめ、さらにその1年後に戻ってくるとは……。今考えると相当に失礼な話だと思いますが、それでも受け入れていただいた先生と医院の皆さんには、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

このクリニックを開業されたのはその後ですか?

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結婚をして実家を出たのですが、すぐに妻が「うちはお金がないわ」というんです。確かに実家では気にしませんでしたが、念のため一緒に家計簿をつけると、すぐ赤字に転落するような収入。これは大変だと思い、先輩を頼ってショッピングモールにオープンする歯科医院に勤めました。すでにアルプス歯科医院に戻って5年たち、開業も視野に入れた診療も経験したいと考えていた頃です。さらにちょうど物件も見つかって、ここで開業できました。医院に戻ったときと同様、絶妙のタイミングで声をかけてもらえたと感じています。私なりの計画を上回って、先生や先輩とのいい出会いが重なり、このようなクリニックの開業につながったと感じています。

患者とスタッフの“いいこと”が、気持ちいい空間を生む

診療について、先生の考えをお聞かせください。

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私の先生にも「歯科医師としてどんな心構えで診療するのか」と聞かれたことがあります。私が一生懸命に治療したいと答えると、「それは当然だ」と一喝されました。「歯科の仕事をなめてはいけない、それは人生すら変えるものだから」と。歯がなくなり、外での食事も難しい方が、治療によってしっかりとご飯が食べられ、いつも笑顔で過ごしていただける。それがどれだけすごいことかを知って、診療に臨むようにという教えでした。そのような気持ちを忘れず、患者さんにとって最もいい診療とは何かを検討した上で、患者さんの気持ちに添うよう治療することが、私だけでなく当院全体の診療方針です。またそのためには患者さんの満足に加え、当院で働くスタッフも満足する環境であることが大切だと考えています。患者さんにとっていいこと、スタッフにとっていいことがハーモニーを奏で、当院をさらに気持ちのいい空間にしてくれるんです。

患者さんと接するときは、どのような気持ちですか?

患者さんの中には歯科医院に不信感を持ち、なかなか診療に気持ちが向かない方もいらっしゃいます。また「お金は気にしにない、任せるから」と言われても、お互いのことをよく知らないまま治療を進めると、途中で「こうではない」と必ず話が食い違ってきます。ご本人がどのような悩みでお見えになり、今本当に歯を治そうと思っているのか、そういった一人ひとりの話をしっかりと聞いて、私に治療してもらうことを受け入れていただくよう、信頼関係を作ることから始めています。

歯科医師の接し方も大切になりますね。

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先生のアドバイスの中で、「自分が治療してほしいと思う、完璧な歯科医師をめざせ」という言葉も心に残っています。完璧な技術、やさしい接し方…誰だってそんな人に治療してもらいたいですよね。患者さんと接しているときは、自分の年齢は関係なく、とにかくそういう人だと意識を高めて、余計な不安を与えずに診療することも必要なんです。また私自身が周囲によく言うのは「もっと笑顔を」です。患者さんへの説明でも、表情や話し方の抑揚など言葉以外の部分にその人の自信が現れます。少しでも早く患者さんの信頼が得られるよう、スタッフには治療技術だけでなくヒューマンスキルも磨いてほしいですね。私は当院を「ビジョナリークリニック」にしたいと思うんです。私が掲げる全体的なビジョンをもとに、みんながそれぞれビジョンを持って、患者さんにとって本当にいいことを正しく行う。そして当院と同様の気持ちいい空間がさらに広がるよう、私はさらに新たなビジョンをもとに行動したいと考えています。

人によって違う、最適な治療や予防法を知る大切さ

高齢の方に向けた注意があるとか?

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ええ。インプラントを希望される方もいるのですが、高齢の患者さんのことを本当に考えたら、インプラントが適合する方はそう多くないと思うのです。糖尿病など全身疾患をお持ちの方には無理な治療方法ですし、入れた後のメンテナンスを面倒に感じる方は、そもそもインプラント向きではありません。また1本だけ特別に治療しても、ほかの部分が悪化すれば全体のバランスがとれなくなります。それより高度な技術で、かみ心地をさらに高めた入れ歯もあるのですから、私はこれをもっと多くの方に使ってほしいと考えているんです。すでに当院では何人もの患者さんが希望され、使用していらっしゃいます。ある患者さんの娘さんは「顔が変わった。10歳くらい若返ったよう」と驚かれたそうです。入れ歯によってかみ合わせうまくいき、口の周りの筋肉に張りが出たからでしょう。入れ歯を正しく調整すれば、しっかりとかめるようになり、あごをよく動かすことで頭への血流も増えるといった効果も見込めるのです。

それでは30、40代の方にアドバイスはありますか?

30、40代の方には「始めるなら今すぐ」とお伝えしたいですね。治療のことに限らず、自分の歯と今後どう付き合っていくか、歯周病によって歯が抜けやすくなる50代を前に、今考えるときだと思います。できるだけ長く自分の歯でかみたい方は、歯科医院で早めに検査とケアを続けることが大切です。そうすれば歯周病の進行を抑えられ、歯も抜けないで、結果的に時間や費用の節約にもなると思います。当院でもマッサージチェアも用意した予防専用ルームを設けて、リラックスした気持ちで検診やクリーニングを受けられる環境を作っています。また気づかない方も多いのですが、私たちは寝ているときに歯ぎしり、かみしめを行い、ため込んだストレスを発散しているんですね。ところがかみしめが強すぎる、かみ合わせの不具合といった原因で、「歯がしみる」「かむと痛い」「歯が欠ける」といった非常事態が起きています。そうしたリスクも知って自分の歯にもっと興味を持ってほしいですね。

先生ご自身の今後の目標は何でしょうか?

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プライベートでは家族で一緒に過ごす時間を大切に、と月並みなことですね(笑)。趣味はあえていうと勉強でしょうか。自分を伸ばす努力は趣味の領域だと思っていますから。今年はハーバードで勉強会に参加したのですが、さほど英語力が高くないので、通訳を介した討論にもどかしさを感じました。できれば海外の歯科医師や医師と内容を深める話し合いができる程度は、英語力を磨きたいと思っています。

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供を行っております。
カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)については、効果・効能に関して個人差があるため、 カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)を用いた治療を行う場合は、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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