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保坂純郎 院長の独自取材記事

四谷・血管クリニック

(新宿区/四ツ谷駅)

最終更新日:2019/08/28

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JR中央総武線、東京メトロの四ツ谷駅からすぐの好立地にある「四谷・血管クリニック」は、足の血管の病気「下肢静脈瘤」を中心に診療するクリニックだ。院長を務める保坂純郎(ほさか・じゅんろう)先生は、長年下肢静脈瘤の診断・治療に携わり、ノルウェーのオスロ大学など海外でも研鑽を積んできたエキスパート。同院での治療実績は2009年4月の開院以来7500件にのぼり(2015年11月末現在)、足のむくみやだるさ、こむら返りなど下肢静脈瘤の症状に悩む多くの患者を救ってきた。豊富な経験と確かな技術による手術はもちろん、合併症の予防・早期発見のため術後のフォローを丁寧に行う。そんな先生を頼って来院する患者は後を絶たない。多数のメディアで監修も手がけ、病気の啓発や後進の指導にも力を注ぐ保坂先生に話を聞いた。
(取材日2015年12月4日)

下肢静脈瘤の診断・治療を中心に、患者負担の少ない治療を提供

まずは、クリニックの特色をお教えください。

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当院は「下肢静脈瘤」の診療を中心としたクリニックです。発熱などの急性疾患に対応する一般内科診療も行っていますが、ほとんどが下肢静脈瘤の患者さんですね。下肢静脈瘤は足の静脈が大きく腫れ、足のむくみやだるさ、足の筋肉がつる、こむら返り、色素の沈着、変色などの症状が起こる血管の病気です。また、血管がモコモコと盛り上がりこぶのような状態になるので、見た目も悪くなります。命に関わる病気ではないため放置されることも多いのですが、自然に治ることはなく重症化すると皮膚がただれてしまうこともあります。下肢静脈瘤の古典的な治療は、静脈瘤の原因となっている血管を引き抜く「ストリッピング手術」です。当院では高周波またはレーザーを使って静脈を焼き、原因血管をふさいでしまう「血管内治療」に力を入れています。

血管内治療のメリットは何ですか?

一番のメリットは、患者さんの負担が少ないことです。血管内治療にかかる時間は片足10〜20分程度で入院の必要もなく、局部麻酔なので治療後はそのまま普通に歩いて帰ることができます。細い管(カテーテル)を病気になった静脈の中に入れて、内側から熱を加えて焼いていきますが、当院の特徴として、カテーテル挿入時に皮膚の切開はせず針を使っていますので、皮膚に傷が残ることはありません。術後の痛みや内出血などの合併症はストリッピング手術より少なく、しかも治療成績はほぼ同等と考えられています。当院では、1日に3〜4件の血管内治療を行っており、2009年4月の開院以来、血管内治療だけで5300件、高位結紮術や硬化療法など他の治療を合わせると7500件の治療実績があります(2015年11月末現在)。特にここ2、3年は患者さんがかなり増えてきています。

患者さんが増えたのはなぜでしょう?

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1つは、下肢静脈瘤という病気がマスコミで取り上げられ、「治療すれば治る病気だ」という認識が広まったからだと思います。もう1つ、下肢静脈瘤の血管内治療に保険適応が認められたことが大きいです。レーザー治療で使用する機器は年々進化を遂げており、保険適応の範囲も広がってきています。当院では2015年12月から新たに保険収載された高性能機器を含め、保険適応できる全てのレーザー機器を導入しています。患者さんの負担を最小限に、美しく軽快な足を取り戻せていただけます。

院長は海外でも研鑽を積んだ、下肢静脈瘤治療のエキスパート

クリニック開院までの先生のご経歴をお教えください。

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僕は小学生の時から“学者”とか“博士”という職業に憧れていました。大学受験では将来は研究者になりたい思って医学部をめざしました。当時、医学部は 卒業生の8割はそのまま大学病院に残る習慣でした。心おきなく研究に没頭できるうえに、自分が研究したことで人の命を救うことができる、とてもやりがいのある仕事だと思いました。日本医科大学を卒業後、同大学付属病院の放射線科に入局しました。放射線科を選んだのは、全科にわたって一番多くの病気を自分の目で見ることができるのは放射線科だと思ったからです。放射線科の仕事は大きく分けて2つあります。1つはCT検査、MRI検査、超音波検査、血管造影といった画像から病気を探し出して診断すること、もう1つは体の外から放射線を当てて病気を治療する「放射線治療」を行うことです。私は前者の「診断」のほうで、特にカテーテルを血管内に挿入して血管を映し出す「血管造影」による画像診断を専門にしていました。

先生はノルウェーに留学されたご経験があるそうですね?

はい。大学でお世話になっていた助教授が日本北欧放射線医学協会の理事をされていて、「毎年一人奨学金で留学できる制度があるから応募してみないか」と勧められたのがきっかけです。1989年から4年間、ノルウェーのオスロ大学で、下肢静脈内にできた血栓が肺動脈を詰まらせて起こる「肺塞栓症」の予防のための「静脈フィルター」について研究しました。その経験が現在当院で行っている下肢静脈瘤の治療につながっています。帰国後は大学に戻り、画像診断を行いながらノルウェーでの研究を論文にまとめてオスロ大学の学位を取りました。また、2000年から文部科学省の助成金を得て、下肢静脈瘤に対する血管内レーザー治療の効果と安全性を確認する研究も行いました。

四ツ谷で開院された理由はなんですか?

患者さんがどこからでも来やすい場所に開院したかったからです。下肢静脈瘤の患者さんは平均年齢60歳くらいで足が不自由な方もいらっしゃるので、駅から近いところがいいと思って探しました。四ッ谷なら交通の便もよく駅も大きすぎないので皆さん迷わないで来られるだろうと思い、決めました。院内のレイアウトはほとんど僕が考えたんですよ。当院は予約制ですので、ロビーで一度に何人もお待たせすることはないですし、遠方からいらっしゃる方や、保険がきかない治療を自費で受けに来られる方も多かったので、ゆったりした椅子を広々と配置し、くつろいでほしいという気持ちを込めて院内のレイアウトを考えました。

実際に血管内治療を受けた患者さんの反応はいかがですか?

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きれいな足を取り戻す以外にも血液の停滞状態が改善して、「こむら返りがなくなった」「むくみが取れて足が軽くなった」「疲れにくくなった」といった声を多く聞いています。下肢静脈瘤の治療をしたら他の病気が良くなったという方も大勢いらっしゃいます。膝が痛くて長年整形外科に通っていた方が、治療によって膝への負担が軽減し痛みも軽くなったというケースは多いです。肩こりが治ったという患者さんもいらっしゃいます。静脈瘤の治療を受けて肩こりが解消の理由は私もわからないのですが、おそらく血液の循環が良くなったからではないでしょうか。一方、当院では血管内治療が必要ない、軽度の患者さんにも対応しており、近隣のオフィスで働く若いOLさんがむくみの相談で来院されることもよくあります。特に異常がなければ、「塩分の取り過ぎに注意してください」「座りっぱなしにしないで、少し歩いてください」など、症状を和らげるためのアドバイスをしています。足を圧迫して血液の停滞を防ぐ「弾性ストッキング」の着用をお勧めすることもあります。弾性ストッキングは根本的な治療法ではありませんが、しっかりご自分に合ったものを履くとむくみが改善され、患者さんからもご好評いただいています。

バイタリティーの源は、下肢静脈瘤に悩む患者の力になりたいという思い

下肢静脈瘤になりやすいタイプというのはあるのでしょうか?

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足の静脈の血液は心臓に向かって、つまり重力に逆らって上へと流れていきます。このため静脈内には、立っている時に血液が足のほうへ戻ってしまう、逆流を防ぐための「弁」があるのですが、この弁が壊れると逆流が起こり、下肢静脈に血液がたまって静脈瘤ができてしまいます。弁が壊れる原因には、遺伝や長時間の立ち仕事、妊娠・出産などが挙げられますが、私は血管自体が脆弱になっていることも要因ではないかと考えています。というのも、治療前に行う血液検査の結果、静脈瘤のある方はない方と比べてコレステロール値が総じて高いからなのです。高コレステロール血症(脂質異常症)は動脈硬化のリスク要因としてよく知られていますが、動脈だけでなく静脈にも気を付ける必要があると思います。下肢静脈瘤を疑って来院された方の中には、静脈ではなく動脈に異常が見つかるケースや、同じ静脈でも静脈瘤ではなく「エコノミークラス症候群」が疑われることもよくあります。さらに、頸部エコーを撮ると甲状腺も一緒に写るため、甲状腺がんが見つかった方もおられます。他の病気が疑われた場合は適切な医療機関へご紹介しています。血管検査も受け付けていますので、ご自身の血管の状態を知りたい方も是非ご利用ください。

お忙しいと思いますが、どのようにリフレッシュされていますか?

今は週1度のゴルフが楽しみです。実は私は22歳の時から腰痛を患っていました。腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかん・きょうさくしょう)という診断を受けたのですが、腰痛が出ても2週間ほどで治まるので30年以上放置していたんです。ところが昨年の夏は2ヵ月経っても痛みが治まらず、思い切って内視鏡手術を受けました。結果腰痛が解消されて、好きだったゴルフを再開することができました。最近は一番調子が良かった頃に近づいてきましたね。

最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いいたします。

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これからも下肢静脈瘤に悩んでいる方々のお力になりたいですね。ただ、たくさんの患者さんを治したいと思っても私一人の力では限界がありますので、今後は下肢静脈瘤の治療ができる若い医師の育成に力を入れていくつもりです。下肢静脈瘤のレーザー治療を行っているのは、私以外はほとんどが血管外科医なのですが、先ほどもお話した通り、静脈瘤の原因には高脂血症など内科疾患との関係があると考えられるので、今後は内科の先生にも静脈瘤の治療に携わっていただきたいですね。内科や放射線科などさまざまな分野からレーザー治療ができる医師を育て、より多くの患者さんに治療を施せるよう頑張っていきたいと思っています。また、当院では内科も併設して急な発熱や高血圧などの慢性疾患、メタボリック症候群の指導などもお引き受けしますので、体調不良や普段の体調管理についてのご相談があれば、お気軽にお尋ねください。

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