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保坂 純郎 院長の独自取材記事

四谷・血管クリニック

(新宿区/四ツ谷駅)

最終更新日:2020/12/21

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JR中央・総武線、東京メトロ四ツ谷駅からすぐの好立地にある「四谷・血管クリニック」は、足の血管の病気「下肢静脈瘤」をメインに診療するクリニック。保坂純郎院長は、長年、下肢静脈瘤の診療と治療に携わり、ノルウェーのオスロ大学やニューヨークのコーネル大学付属血管センターなど海外でも研鑽を積んだエキスパートだ。2009年4月の開院から2020年1月12日までの手術件数は1万685件となり、足のむくみやだるさ、こむら返りなどの症状に悩む多くの患者を治療してきた。豊富な経験と積み重ねた技術による手術をはじめ、術後のフォローも丁寧に行う保坂院長を頼り、多くの患者が同院を訪れているのだそう。今回、保坂院長に話を聞いた。
(取材日2020年2月7日/更新日2020年11月4日)

患者負担に配慮しながら下肢静脈瘤の治療を進める

こちらのクリニックの特徴を教えてください。

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当院は、下肢静脈瘤の診療を中心としたクリニックです。風邪や腹痛などに対応する一般内科診療も行っていますが、患者さんの9割以上が下肢静脈瘤の診療でいらっしゃっています。下肢静脈瘤は足の静脈が大きく腫れ、足のむくみやだるさ、足の筋肉がつる、こむら返り、色素の沈着、変色などの症状が起こる血管の病気です。また、血管がモコモコと盛り上がり瘤のような状態になるので、見た目も悪くなります。命に関わる病気ではないため放置されることも多いのですが、自然に治ることはなく重症化すると皮膚がただれてしまうこともあります。下肢静脈瘤の古典的な治療は、静脈瘤の原因となっている血管を引き抜く「ストリッピング手術」ですが、当院ではレーザーまたは高周波を使って静脈を焼き、原因血管をふさいでしまう「血管内治療」に力を入れています。

血管内治療のメリットは何ですか?

一番のメリットは、患者さんの負担が少ないことです。血管内治療にかかる時間は片足10〜20分程度で入院の必要もなく、局部麻酔なので治療後はそのまま普通に歩いて帰ることができます。この手術に携わってきた中で、手術時間が長かった患者さんでも両足で約1時間でした。手術では、カテーテルとよばれる細い管を病気になった静脈の中に入れて、内側から熱を加えて焼いていきますが、当院の特徴として、カテーテル挿入時に皮膚の切開はせず針を使っていますので、皮膚に目立った傷が残ることはほとんどありません。術後の痛みや内出血などの合併症はストリッピング手術より少ないとされています。

これまでに多くの下肢静脈瘤の手術を行ってきたそうですね。

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下肢静脈瘤の血管内治療に保険が適応されたことで、手術を受ける方が増えましたね。当院では、これまでに保険適応されているレーザー機器4台と高周波機器を1台導入しており、傷が小さくて済む細いレーザーファイバーなど応用の利くいくつものレーザーを備えていることがクリニックとしての大きな強みです。また、近年では医療用の瞬間接着剤を注入し血管を閉塞させる、グルー治療が保険でも適応されるようになりました。これには局所麻酔もいらず、治療後の出血や神経障害のリスクが軽減でき、重度ではない下肢静脈瘤の症状であれば適応できます。ただ、アレルギーを起こすことがあるため、治療前にしっかり検査をしておくことが必要です。今は患者さんのご要望と応用範囲の広さや術後の快適性などを考慮して、最も適している治療法をご提案しています。

海外で培った知識と経験を生かした「血管内治療」

先生はノルウェーに留学されたご経験があるのだとか。

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大学でお世話になっていた助教授が日本北欧放射線医学協会の理事をされていて、「毎年一人奨学金で留学できる制度があるから応募してみないか」と勧められたのがきっかけです。1989年から4年間、ノルウェーのオスロ大学で、下肢静脈内にできた血栓が肺動脈を詰まらせて起こる「肺塞栓症」の予防のための「静脈フィルター」について研究。そこで静脈学の基礎を学び、大学付属のアーケル病院で臨床医として勤務しました。その経験が現在当院で行っている下肢静脈瘤の治療につながっています。帰国後は大学に戻り、画像診断を行いながらノルウェーでの研究を論文にまとめてオスロ大学の学位を取りました。

ニューヨークのコーネル大学でも学ばれたと伺っています。

2002年にニューヨークのコーネル大学付属Vascular Center(血管治療センター)にて、下肢静脈瘤レーザー治療が専門の教授より直接指導を受けました。僕は、そこで学んだ手法を今もずっと守っています。非常に簡単なことなんですよ。手袋をはめる、帽子、マスク、手術着を着用すること。後は消毒ですね。手術ではカテーテルを用いて針を刺すだけなので、アルコール消毒のみでも問題はないのですが、僕はポビドンヨード液で広い範囲まで消毒します。また、手術する範囲を覆布というきれいな布で覆い、他のところを触っても手が汚れない、不潔にならないようにするのですが、それをしない医療施設も多いと聞きました。僕も簡略化は考えましたが、今は4枚使っていた覆布の数を3枚にするぐらいで(笑)、後は何も省けないですね。

血管内治療を受けると、どのようなことが期待できるのでしょう?

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下肢静脈瘤になると、足の静脈が瘤のようにボコボコとなってしまったり、色素が沈着したりと見た目を気にされる方が多いです。また、足がつる、むくみやだるさがある、などの不快な症状もあります。下肢静脈瘤の血管内治療を受けていただくことで、こういった問題の一つ一つを程度の差はあるかと思いますが、改善させていきたいですね。

他の病気の可能性を含め重症から軽症まで幅広く対応

セカンドオピニオンを求めて来院される方も多いのだとか。

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他院で「血管が悪い、手術と言われたが本当か」と疑問を抱き、当院を訪れる患者さんはいらっしゃいますね。もちろん、本当に手術が必要な方もいますが、中にはすぐ手術が必要とは限らないと思える方もいらっしゃいます。当院では血管内治療までにはならない軽度の患者さんにも対応しており、近隣のオフィスで働く若いOLさんがむくみの相談で来院されることもよくあります。特に異常がなければ、「塩分の取り過ぎに注意してください」「座りっぱなしにしないで、少し歩いてください」など、症状を和らげるためのアドバイスをしています。足を圧迫して血液の停滞を防ぐ「弾性ストッキング」の着用をご紹介することもあります。弾性ストッキングは根本的な治療法ではありませんが、着用する際には、しっかりご自分に合ったものを履く必要があるため、当院のような専門のクリニックでご相談いただくことをお勧めします。

下肢静脈瘤になりやすいタイプというのはあるのでしょうか?

足の静脈の血液は心臓に向かって、つまり重力に逆らって上へと流れていきます。このため静脈内には、立っている時に血液が足のほうへ戻ってしまう、逆流を防ぐための「弁」があるのですが、この弁が壊れると逆流が起こり、下肢静脈に血液がたまって静脈瘤ができてしまいます。弁が壊れる原因には、遺伝や長時間の立ち仕事、妊娠・出産などが挙げられますが、私は血管自体が脆弱になっていることも要因ではないかと考えています。というのも、治療前に行う血液検査の結果、静脈瘤のある方はない方と比べてコレステロール値が総じて高い印象があるからです。高コレステロール血症(脂質異常症)は動脈硬化のリスク要因としてよく知られていますが、動脈だけでなく静脈にも気をつける必要があると思います。

最後に今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

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血管内治療に関してのトピックとしては、2019年12月に接着剤で静脈を接着していく治療法が保険適用となりました。レーザーや高周波の熱で焼く場合、体内に残るものは何もありませんが、接着剤は果たしてどうなのか注目していきたいですね。下肢静脈瘤を疑って来院された方の中には、静脈ではなく動脈に異常が見つかるケースや、同じ静脈でも静脈瘤ではなく「エコノミークラス症候群」が疑われることもあります。さらに、頸部エコーを撮ると甲状腺も一緒に映るため、甲状腺がんが見つかった方もおられます。他の病気が疑われた場合は適切な医療機関へご紹介していますし、血管検査も受けつけていますので、ご自身の血管の状態を知りたい方も気軽にご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

<弾性ストッキング>
・膝下タイプ/2500円~5000円(税抜)
・膝上タイプ/5000円~2万円(税抜)

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