服部 旭威 院長の独自取材記事
宮前はっとり歯科
(川崎市宮前区/宮前平駅)
最終更新日:2026/02/10
神奈川県川崎市宮前区で、子どもから高齢者まで幅広い世代の歯の健康を支えている「宮前はっとり歯科」。院内は明るく落ち着いた雰囲気で、歯科医院に苦手意識を持つ人でも通いやすい環境にするための工夫が随所に施されている。2025年12月に院長に就任した服部旭威先生は、「目の前の症状だけでなく将来を見据えた治療提案を行うことで、総合的な健康に寄与したい」と語る。めざすのは、「ここなら安心して任せられる」と感じてもらえる歯科医院。治療技術だけでなく患者との対話を何よりも大切にし、一人ひとりの不安や疑問に丁寧に向き合う姿勢を貫いている。地域医療に真摯に向き合う服部院長に、同院の特徴や診療へのこだわり、そして歯科医師として大切にしている思いについて詳しく話を聞いた。
(取材日2026年1月19日)
幅広い症例で経験を積み、新たな気持ちで院長に就任
2025年12月に院長に就任された経緯をお聞かせください。

当院は私のはとこにあたる服部雄一郎先生が2011年に開業しました。幅広い年齢層の方に適切な歯科医療を提供したいとの想いから、開業場所に宮前平を選んだと聞いています。雄一郎先生が急逝してしまったことに伴い、私が当院を引き継ぐことになりました。診療に空白期間を作ってしまい患者さんにはご迷惑をおかけしましたが、高い志を持ち、患者さんから信頼されていた前院長の遺志を継ぎ、以前と変わらない環境で診療を続け、皆さんのお口の健康を守っていきたいと考えています。当院のもともとの良さを大切にしながら、自分自身の経験も生かし、より安心して通っていただける歯科医院をめざしています。
歯科医師をめざした理由とこれまでのご経歴を教えてください。
群馬県で開業医をしていた父や、前院長の父である叔父を含めて親族がほとんど歯科医師だったため歯科医師は身近な存在で、歯科に限らずとも医療の道に進むんだろうなということは早くからなんとなくイメージしていました。日本歯科大学卒業後、同大学病院で臨床研修を修了し、東京医科歯科大学(現・東京科学大学)の歯科総合診療部というところで歯科医療の基本を学び、同大学快眠歯科外来医員を経て、現在も同大学総合診療科非常勤講師として在籍しています。同大学院在学中から都内近郊の複数の歯科医院で臨床経験を積み、一般歯科を中心に幅広い症例に携わってきました。
得意とされている診療分野や、特に力を入れている治療は何でしょうか。

大学院時代はかぶせ物やブリッジの土台の歯を削って整える支台歯形成をデジタル機器を用いてどう上達するかを研究していました。指導教授が歯内療法専門の歯科医師でしたので根管治療を学び、義歯科にも週に1度学ばせてもらいに行っていたため、補綴の分野も経験があります。将来的に開業して自分1人でも一通りの治療ができるよう、幅広く学んできました。当院においても一般歯科診療を軸に、患者さん一人ひとりの状態に合わせた治療を行うことを大切にしています。特に、できるだけ歯を残すための治療や、将来を見据えた予防的な視点を重視しています。目の前の症状の改善を図るだけでなく、長期的にお口の健康を保てるような治療提案を心がけています。
口の中全体を診て、総合的な診断・治療を
クリニックを引き継ぐにあたって変えたことはありますか?

基本的に院内の設備や治療環境は変えていませんので、以前と同じように受診していただけます。2台のユニットで治療やクリーニングを行う、シンプルな設計です。また、患者さん一人ひとりの不安や希望に寄り添いながら診療していくという方針も変わりません。歯科医師以外の歯科衛生士や受付スタッフも以前から勤務しているメンバーで、長く勤務していて患者さんとの関係もできているので、私としても頼もしく感じています。もちろん新規で来院される方に対しても、同様にコミュニケーションしながら診療を進めていきます。時代や患者さんのニーズに合わせて少しずつ見直しを行い、より通いやすく、安心できる環境づくりをしていきたいですね。
患者さんの年齢層、主訴を教えてください。
小さなお子さんからご高齢の方まで、幅広い年齢層の患者さんが来院されています。住宅街なので、お近くにお住まいの方が多いです。主訴としては、虫歯や歯周病、破折などの一般的な症状に加え、定期的なメンテナンスや予防を目的に来院される方も多いですね。歯の健康を守るためには継続的に通っていただくのが一番なので、ぜひ通院の習慣をつけていただきたいと思います。理想的な通院の頻度はお口の中の状態によって異なります。特に症状がなければ半年から1年に1度でも構いませんが、何かしらの治療を必要としている場合は毎月、毎週でもいいくらいです。定期的に歯科医師の目で確認することが、お口や全身の健康を守ることにつながります。
全体的な診療方針、大切にしていることは何ですか?

痛みや腫れなどの症状が現れている部分だけではなく、お口全体を診て診断することを最も大切にしています。例えば1ヵ所だけ治療しても、噛み合わせや全体のバランスが取れていなければ再発してしまう可能性があり、治療の意味がありません。年齢や生活背景も踏まえながら、患者さんお一人お一人に合わせて治療をご提供することを意識しています。また、すべてを当院で完結するのではなく、専門的な技術や設備が必要な場合には適宜、周辺の医療機関へご紹介を考えております。例えば、口腔外科専門の歯科医師などの対応が必要な口腔内の腫瘍や顎骨骨髄炎、歯科恐怖症でどうしても体がこわばってしまう方などは鎮静剤を扱える専門機関を紹介し、矯正治療やインプラントに関してはその分野に精通している先生に来てもらって対応し、患者さんにとってより良い結果になることをめざしてご提案できる歯科医院を作れたらと思っております。
地域密着と専門性を両立するかかりつけ歯科医院
患者さんと接するときに意識していることはありますか?

当院では来院される方を「患者さま」ではなく「患者さん」とお呼びしています。金額の大小ではありませんが、保険診療が中心ですから、お客さまとしておもてなしするというよりは、適切な距離感と対等な視点でお話ししたいと考えているからです。近隣にお住まいの患者さんがほとんどですし、ちょっと気になった時に気軽に立ち寄れる歯科医院でありたいんです。限られた診療時間の中で、症状や感覚などを率直に伺うためにも、「何でも話せる雰囲気づくり」は大切にしています。
今後、地域にとってどのような歯科医院になっていきたいとお考えですか?
まずは安心して通っていただけるよう、歯科医院と患者さんとの関係を整えること。ホームページでの情報発信にも取り組んでいきます。そして今後はかかりつけ歯科医院として日常的な診療を行いながら、必要に応じて専門性の高い治療にも対応できる歯科医院をめざしています。現在は一般歯科が中心ですが、将来的にはインプラントや保存のための外科処置など、対応できる診療の幅を広げていきたいと考えています。そのためにCTなどの設備機器の導入も検討しています。また、現代の歯科医療は予防歯科の重要性がうたわれていますが、症状がある箇所をしっかりと治療して良好な状態を長く保つことをめざすのも大切です。そのための技術の研鑽にも引き続き取り組んでいきたいと考えています。地域の医療のために、まだまだできることはたくさんありますね。
お忙しい日々を送っているかと思いますが、どのようにリフレッシュされているのでしょうか。

都内の自宅から通っていますので、診療のある日は朝早くから出勤しています。院長に就任してからまだ日が浅いので、確かにやることは多いですね。現在休みは週1日ほどで、だいたい群馬の実家の管理をしたり、飼っている犬と猫のお世話をして過ごしています。以前はサッカーやフットサルも趣味でやっていました。最近はポーカーを始めまして、新しい趣味として楽しんでいます。

