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坂西 京子 院長の独自取材記事

満尾医院

(横浜市戸塚区/戸塚駅)

最終更新日:2019/08/28

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横浜市戸塚区で60年の歴史がある「満尾医院」を訪ねた。住宅街の一角にあり、黄色い建物が目印。院長の坂西京子先生は、大学病院に勤務したのち1984年に同院を継承、地域の医療に貢献してきた。インタビュー中に語った「スタッフこそ私の自慢」という言葉にも、坂西先生の人柄が表れていると感じた。同院は、先進医療機関にも認定されており、白内障などの日帰り手術を提供しているのも特徴のひとつ。今回は坂西院長に、同院を継承した頃の話、手術について、診療で大事にしていることなど話を聞いた。
(取材日2017年11月15日)

60年にわたり、地域に根差した診療を行う

長い歴史のある医院とお聞きしています。

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この医院は、1957年に私の母が開業しました。当時はもう少し駅寄りの場所にあったのですが、後に移転して現在に至ります。私の弟が病気がちだったということもあり、私が幼い頃から、母は常に必死だったと思います。そういう状況を「何とかしたい」という気持ちもあって、私自身も医学の道に進みました。ただ、人前に出ることが得意ではなかったこともあり、当初は研究者になろうと考えていましたね。学生時代、当時、小児眼科の先駆け的存在であった慶應大学の植村恭夫教授の講演を聞き、「この先生のもとで勉強したい」と決意して、研究室の門を叩きました。そして、東邦大学医学部卒業後は慶應大学医学部眼科教室に入局し、未熟児網膜症についての研究のお手伝いをするようになりました。日中は大学病院で幅広く患者さんを診て、夜は研究室でコツコツと細胞の培養を行う日々を送っていたんです。

その後、1984年に医院を引き継がれたのですね。

母が突然倒れたため、私がこの医院を引き継ぐことになりました。初めは何もわからない状態でしたが、母のもとに通ってくださっていた多くの患者さんを引き受けることになり、失礼のないように、ひたすら真摯に診療を行っていましたね。患者さんに教えていただいたという部分も、大きかったように思います。それからあっという間に30年がたち、今は、若い職員たちを育てていきたいという気持ちが強くなっています。「患者さんのことを第一に考える」という目的地に向かって、みんなの意識を整えていくことが、院長としての私の仕事だと思っています。

現在、どのような患者さんが来院していますか?

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地域にお住まいの方を中心に、鎌倉市などから通ってくださっている方もいらっしゃいます。昔からの患者さんも多く、上の世代ですと90代の方までいらっしゃいますよ。最近は、お孫さんと一緒にいらっしゃるなど3世代を診るケースも増えてきました。並んでいるとお顔がよく似ていらっしゃるので、なんだかほほ笑ましいです。相談の内容はさまざまで、日常的にものが見えづらくなったとか、ドライアイの方も非常に多いですね。ほかにも、目がうっとおしい、疲れやすいといった不定愁訴で悩んでいる人や、単純にものもらいができたときなど、受診のきっかけはさまざまです。

患者の希望に合わせて、日帰り手術・入院にも対応

日帰り手術にも幅広く対応しているのですね。

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患者さんにとって、入院や手術というのは不安を伴うものだと思います。だからこそ、恐怖心を感じることなく、安心できるような手術を提供したいと考えて、日帰りで手術ができる体制を整えています。手術の内容としては、白内障、緑内障、斜視の手術をはじめ、結膜が増殖して常に目が充血する翼状片、まぶたが下がる眼瞼下垂、最近は、涙目を改善する手術を希望する人も多いです。また、岡野医師による硝子体手術も行っています。物を見る部分に膜が張り、見ようとした所が見えない、曲がって見えるなど、黄斑上膜の症状でお困りの方などご相談いただければと思います。当院は、先進医療機関に認定されていまして、手術に用いる機器も、小さな直径の穴から操作ができる先端のものを導入しています。傷口がとても小さく、術後に傷口を縫わずに済むため、患者さんの負担も少ない日帰り手術が可能になります。

一方、医院の2階には入院施設もありますね。

基本的には日帰り手術を希望される患者さんが多いのですが、ご自宅が遠い方や一人暮らしの患者さんなど、術後は入院したほうが安心、という方もいらっしゃいます。その場合は、一泊入院していただくこともできます。私が山や自然が好きなこともあり、当院の2階は、山小屋をイメージした造りになっているんです。ここには4名分の寝室とテレビを備えたリビング、食事をするダイニングスペースなどがあり、入院施設として使用しているほか、手術の説明をするときや、ご家族にお待ちいただく際にも使用しています。患者さんにいっときを楽しく過ごしていただきたくて、このような空間をつくりました。ちなみに、入院患者さんの食事は当院のスタッフが作りますが、朝食は、私が担当しているんですよ。ご飯に味噌汁、煮物、お浸しという和食のメニューで、最後に果物など甘めのものをプレゼントするのが私のこだわりです。

診療においては、どんなことを大事にしていますか?

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「そのものを診る」ということを大切にしています。つまり、患者さん全体を診る、ということです。目の病気は、体全体のことが影響していることも多いですし、ストレスといった心の持ち方も関係があります。そのため、症状だけではなく、患者さんのバックグラウンドを含めて診ていくことが重要だと考えています。診察時に患者さんが何気なくおっしゃったことが的を得ていたりしますので。生活環境などもお伺いしながら、日頃どういう目の使い方をしているのかを想像し、総合的に判断していくことを大切にしています。

スタッフの笑顔が一番の自慢

今もっともやりがいを感じていることは何ですか?

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スタッフが笑顔で働けるようにすることです。仕事ではみんな忙しくしていますので、少しでも和んでもらおうと、おいしそうなケーキを見つけては、つい買ってきたり。私はみんなに喜んでもらうことが好きですし、職員たちのことが大好きなんです。当院の職員は、看護師、検査員、受付スタッフなど若い女性が中心で、みんな気持ちがよく、爽やかな雰囲気で患者さんに接してくれています。彼女たちがいてくれるから私も安心して仕事ができるんです。私が彼女たちくらいの年齢のときは、あんなふうにできませんでしたから、いつも尊敬しています。仕事を終えて家に帰っても、爽やかなお母さんでいてほしいなと願っています。医師は、私のほか岡野先生、山口先生が来てくれていまして、2人とも患者さんを大切にするとてもいい先生です。これからも私の経験や大切にしていることをお伝えしていけたらと思っています。職員は私の、そして当院の自慢です。

プライベートはどのようにお過ごしですか?

野山を歩くのが好きです。自然のなかに身を置くと季節を感じますし、日常のことなどは一切考えず、生きていることがただありがたいなあと感じます。主人の出身地が小田原なので、なじみがあり、たまに小田原の山を歩いたりしていますよ。自然が好きなのは学生時代からです。あの頃はどちらかというと、勉強よりワンダーフォーゲルやスキーなどの活動に夢中になっていましたね。ただ、そのおかげなのか、遊びは十分に満喫したと思っていまして、今は、自分の趣味を楽しむというよりも、仕事でお返しする時期なんだなと感じています。

ありがとうございます。最後に読者へのメッセージをいただけますか?

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目の健康を考える上で、予防はとても大切です。若い人ほど目のことに意識を向けて、ゲームの時間を減らすなど心がけていただけたらと思います。また、患者さんにもよくお伝えしているのですが、栄養のバランスが崩れると体全体の循環が悪くなってしまいますので、食生活に気を配ることも大事なことです。お子さんをお持ちの方は、ご自身の生活態度をお子さんがまねることもあるので、寝っ転がってテレビを観ないようにするなど、凛とした姿勢を心がけることも大切ですね。また、子どものまばたきが異常に増えるチック病という症状がありますが、これは子どものストレスと関係があるといわれていますので、早めに気づいてあげて、相談に来てほしいです。その他、ささいなことでも気になる症状があれば、ご相談いただけたらと思います。

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