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大久保 辰雄 院長の独自取材記事

おおくぼ総合内科クリニック

(横浜市戸塚区/東戸塚駅)

最終更新日:2022/12/01

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東戸塚駅西口近くにある「おおくぼ総合内科クリニック」。院長の大久保辰雄先生は、もともと20年以上にわたって、肝胆膵外科をはじめ、総合内科、心療内科と多様な診療実績を積んできたベテランドクター。地域に根差して住民を支える総合的な診療を提供したいと、東戸塚で開業したという。クリニックでは心療内科的な視点を重視し、糖尿病、呼吸器科、循環器科、消化器科など幅広い領域の診療を行う。医師会や地域での活動にも入れ、健康面だけでなく、生活や介護などのサポートにも力を入れる。「かかりつけ医は、病気の早期発見や治療だけでなく、暮らしにくさに気づき、支援につなげていくのも大切な仕事です」と語る大久保院長に、その特徴的な診療スタイルや、地域への思いを語ってもらった。

(取材日2022年11月18日)

心療内科と、消化器、循環器、呼吸器、糖尿病にも対応

まず、こちらのクリニックの成り立ちについて聞かせてください。

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かかりつけ医として、住民の皆さんが健康に安全に過ごせるように尽力したいと考えて、2009年に開業しました。内科、心療内科、消化器内科、循環器内科、呼吸器内科、糖尿病と、総合的に診るプライマリケアのクリニックです。何となく不調が続く、何科にかかったらよいかわからないという方にも、「たいていの病気は診てくれる」と、コンビニのような感覚で来ていただきたいと思っています。またメンタルの悩みと体のトラブルを同時に抱える方は決して少なくありませんから、専門分野に特化せず、不調は全身の問題と捉え、一緒に原因を探って治療を進めていきます。もちろん院内で対応が難しい症状は、適切な医療機関に紹介します。私も近くに住んでおり、患者さんが通いやすい施設や、症状に応じた対応をしてくれる施設を把握していますので、安心して相談していただきたいと思っています。

開業までの経緯を教えてください。

千葉県で自宅兼クリニックの開業医だった父を見て育ち、地域とのつながりは子どもの頃から意識していました。専門家だからといって決して上から目線ではなく、常に患者さんと同じ目線にいた父を見て、私も地域に役立つ医師をめざしたのです。もともとの専門は肝胆膵の消化器外科だったのですが、かかりつけ医となるために、さまざまな領域で学び、少しずつ守備範囲を広げてきました。残念ながら、私の勤務医時代に父が体調を崩してクリニックを閉院したので、私はこちらで開業しましたが、父から学んだ地域医療への志を忘れないように、当院の沿革の中には父が開業していた大久保医院の名前を刻み、院名にも「おおくぼ」という名前を残しました。

どうして東戸塚を選んだのですか?

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自然にも恵まれ、活気があり「自分も家族と長く住み続けられる街」だと感じたからでしょうか。開業と同時にこの町に引っ越して、患者さんと同じ環境に身を置いたことで、患者さんの生活背景まで理解する機会が増えたと感じます。私は、医師も自分が診療する街全体を考えたアクションを起こすべきだと思っています。ですから、医療機関としての役割を果たしつつ、さらに地域の健康増進に役立てるように、住民視点の住みやすい街づくりに協力したいと考えて、院内外でさまざまな活動をしてきました。

患者との信頼関係を重視し、全人的な診療を心がける

診療面ではどのような特徴がありますか。

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内科全般を幅広く診ますが、特に不定愁訴で悩む方に注目しています。一般的には心療内科が担当する症状ですが、心の不調から頭痛や腹痛になったり、ストレスが原因で血圧が上昇したりと、心と体は連動するものです。複合的な患者さんの悩みの一部だけを診て、薬を処方するだけでは効果は薄いと考えています。また逆に「心療内科だから頭痛はわからない」と心と体の問題を切り離せば、適切な治療の提供が難しくなってしまいます。そこで私は、症状を総合的に診て病気の本質に迫りたいと考えています。専門分野に細分化された大学病院や総合病院ではなく、かかりつけ医として患者さんを全人的に診てきめ細かな対応をしたいのです。私の診療は効率的ではないかもしれませんが、地域には必要だと思うのです。

では、先生の診療方針について聞かせてください。

医師として、技術や腕を磨くのはもちろん大前提ではありますが、診療の基本はコミュニケーションだと思っています。じっくり話をする、かかりつけ医の顔を見るだけでも元気になる患者さんもいらっしゃいます。言葉やコミュニケーションの力を大切にすること、それが私の診療の原点とも言えますね。また、受診時にすでに「自分はこうではないか?」とご本人なりのストーリーをお持ちの方もいらっしゃいます。そこからかけ離れた結論をいきなり伝えても納得されないので、まずはご本人の話を詳しく聞くことに注力しています。不定愁訴の患者さんの場合、初診の先生で対応しきれない部分については、私自らが治療をフォローしてセカンドアプローチをするようにしています。ご本人のストーリーを十分に把握した上で、「こういう見方もある」と本質に近いと思われる見方も提案して、患者さんの気持ちを無理に曲げないように配慮しています。

地域にもかなり浸透してきたとのことですね。

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開業後10年を経て、患者さんにとって今必要なことは何なのか、将来を考えると何が必要なのか、そうしたバランスもよくわかるようになってきました。実際、内視鏡検査機器やホルター心電図、超音波検査、呼吸機能検査などの設備が整い、かつ糖尿病や、呼吸器、循環器、消化器科、そして心療内科にわたって総合的に診ていくことができる医師は少ないと思うのでお役に立ちたいと考えています。患者さんが増えて外来が混みだしてきたタイミングで、今は総合的な診療のできる複数の先生に非常勤医として手伝ってもらっています。そのおかげで、複雑な症状の患者さんを多く診ることができていますね。

生活の悩みや問題にも注目。正しい情報発信に力を注ぐ

医師会や地域での活動にも尽力されていると聞きました。

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かかりつけ医は、病気の早期発見や治療だけでなく、暮らしにくさに気づき、サポートすることも大切な仕事と考えて、医師会での活動や、行政との協働が増えてきました。さまざまな関わりが構築でき、患者さんの課題を見極めたり提案したりというスキルも上がっていると感じています。新型コロナウイルス感染症の流行下においては、専用の検査機器を2台導入して発熱のある患者さんを専門的に診る外来を設置し、ワクチン接種に対応していますし、新型コロナウイルス感染症に罹患した後の症状に苦しむ患者さんも診ています。これには心療内科的な部分が関係することも多く、そうしたところも配慮しながら対応できるのが当院の強みだと思います。

今後力を入れたい分野や取り組みはありますか?

医療の世界も電子化が進んでいますが、効率化より、医療の質を向上させる目的で活用すべきだと思っています。機会があって、企業と連携して問診システムの開発にも携わっています。オンライン診療も行っていますが、オンラインだけで本当に満足していただくのは難しいので、上手な活用法を考えていきたいと思っています。在宅医療は、高齢化のピークが近づいている中で対応を増やしていく必要があると考えています。また健康診断など、皆さんの健康維持をお手伝いする機会を増やしたいですね。当院には経鼻内視鏡があり、内視鏡検査もある程度負担を減らして実施できます。私自身、経口内視鏡を苦しく感じていたので、経鼻内視鏡を導入しました。麻酔をしなくても痛みはほとんどありませんが、麻酔を利用した検査にも対応します。希望に応じて選べるようにするなど工夫して、できるだけ多くの方に検査を受けて健康に役立てていただきたいですね。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

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些細なことでも相談できて、必要に応じて適切な医療に結びつけてくれる、それがプライマリケアです。地域の皆さんがそれぞれの日常生活を守り、仕事も頑張り、また、子育てや介護の責任を果たせるように。健康だけでなく生活そのものを支える役割を果たしていきたいと考えています。そしてかかりつけ医は、さまざまな医療機関について把握して、正しい情報を提供して、「今なら、何をするのがいいですよ」と適切にアドバイスできることが重要だと思うのです。スタッフにも患者さんの質問に的確に答えられるように成長してもらい、医療や健康に関してわかりやすい情報を提供できる場所になりたいと思っています。クリニック全体としても、地域に役立つ医療情報の発信基地をめざしたいですね。

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