角田 麻衣子 院長の独自取材記事
自由が丘グレイスクリニック
(目黒区/自由が丘駅)
最終更新日:2026/04/13
東急東横線自由が丘駅から徒歩で約2分。商業ビルの2階に2026年3月に開院した皮膚科・美容皮膚科を診療する「自由が丘グレイスクリニック」は、ガラス張りのドアに描かれたクリニック名と花をモチーフにしたシンボルが目印だ。複数の医療機関で経験を重ね、保険診療から美容医療まで幅広い症例に携わってきた角田麻衣子(つのだ・まいこ)院長は、女性医師ならではのきめ細かい視点を生かし、「『肌のかかりつけ医』として、初めて美容医療を受ける方でも安心して相談できるよう、丁寧なカウンセリングに力を入れています」と言う。優しい笑顔が印象的な角田院長に、開業までの経緯や診療ポリシーなどについて聞いた。
(取材日2026年3月11日)
保険と自費、トータルで相談できる皮膚科
開院までの経緯を教えてください。

子どもの頃は皮膚トラブルが多く、とびひなどさまざまな理由で皮膚科に通う機会がありました。私にとって皮膚科は身近な存在だったんです。将来どの診療科に進むか迷った時も、自分の中で一番具体的にイメージできたのが皮膚科の医師でした。総合病院での勤務を経て日本皮膚科学会皮膚科専門医の資格を取得し、それと並行して開業までにアルバイトも含めると、100施設近くで診療に携わってきたと思います。その中で感じたのは、保険診療だけでは患者さんの悩みに十分応えきれない場面がある一方で、自由診療だけであっても対応できないケースもあるということでした。患者さんの立場からすると、保険診療と自由診療の違いはわかりにくいものです。だからこそ、その両方を丁寧に説明しながら、トータルで相談に乗れるクリニックをつくりたいと考えるようになりました。自分でクリニックを立ち上げたのもそうした医療を実現したいという思いがあったからです。
自由が丘の地で開業された理由は何でしょうか。
数年前、自由が丘のクリニックで勤務した経験があり、この街には何度も足を運んでいました。お祭りやイベントも多く、活気がありながらもどこか落ち着いた雰囲気があるのが印象的でした。渋谷や新宿のような大きな都市とは違い、近隣の方が定期的に訪れるような街の距離感にも魅力を感じました。皮膚科の治療は、1回で通院が終わるものばかりではなく、何度か通院していただくケースが少なくありません。だからこそ、患者さんと継続的に関わりながら診療できる環境が理想だと考えています。日常の延長線で気軽に立ち寄れるこの街は、そうした診療スタイルにも合っていると感じました。自分自身も通いたいと思える街だったことが、ここで開業しようと思った理由の一つです。
クリニックの空間づくりでこだわった点は何ですか?

空間づくりでは、清潔感とゆとりを大切にしました。診察室や美容診療の部屋も、できるだけ広めに取っています。患者さんにとって、滞在する空間がゆったりしているほうが落ち着いて過ごしていただけるのではないかと考えたからです。この建物はもともと天井が高いのですが、院内でもできるだけ広く感じられるように設計しました。豪華さを前面に出すというより、シンプルで落ち着いた空間にしたいという思いがありました。色合いは白を基調にしています。診療では、お一人お一人の自然な美しさや品を大切にしたいと考えているので、そうした思いにも合うような、清潔感のあるシンプルな空間づくりを意識しています。
患者の価値観やライフスタイルに合わせた診療を
クリニックのコンセプトや診療方針について教えてください。

湿疹やニキビ、アトピー性皮膚炎などの保険診療から、しみをはじめとする美容皮膚科、ヒアルロン酸注射などの自由診療まで幅広く経験してきました。その経験を生かし、医学的に適切な診断を大切にしながら、患者さん一人ひとりの価値観やライフスタイルに合わせた診療をご提案するようにしています。例えば、しみの相談で来院された場合でも、場合によっては保険診療による治療はもちろん、その先にどのような選択肢があるのかについても丁寧にご案内するようにしています。しみをきっかけに、しわといったお悩みがより具体的になってくることもあります。そうした場合に、必要に応じて次の選択肢をご紹介できるようにしています。「大きく変える」ことをめざすのではなく、「徐々に整える」ことを大切にしながら、長く続けられる医療を提供していきたいと考えています。
美容皮膚科ではどのような診療が受けられるのでしょうか。
しみ・しわなど、年齢やライフステージに応じた診療を行っています。代表的なのがヒアルロン酸やボツリヌス毒素製剤注射です。ヒアルロン酸注射は年齢とともに痩せてくるこめかみやほうれい線部分のボリュームを補う目的で行います。ボツリヌス毒素製剤注射は、眉間や目尻の表情に伴うしわに対して用います。これらの注射においては、医師向けの勉強会や技術指導に指導医として携わる機会もあり、解剖学的理解を重視した施術を大切にしています。しみやしわが気になっていたけど、美容専門クリニックに行くのはハードルが高い、どこに行けばいいのかわからないという方は、気軽にご相談いただきたいですね。
患者さんと接する際大切にしていることを教えてください。また、どのような患者さんがいらっしゃいますか?

質問したくても言い出せない方もいらっしゃると思うので、相談しやすく、遠慮なく聞いていただけるような雰囲気づくりを大切にしています。時間をかけてお話しすることも大切だと思っていますが、早く帰りたい方もいらっしゃるでしょうし、次の予定がある方もいらっしゃると思うので、その時々に応じた対応を心がけています。美容医療に慣れていない方には、診療内容についてご理解いただき安心して施術を受けてもらえるよう、繰り返し説明させていただきます。また当院には、近隣にお住まいの子どもから上は90代まで、幅広い年齢層の患者さんにお越しいただいています。保険診療では若い方のニキビ相談が多く、自由診療ではしみのお悩みが最も多いですね。
地域の人が相談しやすい皮膚科でありたい
医師をめざしたきっかけを教えてください。

医療という分野にはもともと興味があり、動物も好きなので、医師か獣医師になりたいなと思っていたんです。将来の選択肢はいろいろ悩みましたが、医師であれば専門分野が細かく分かれているのも魅力だと感じました。子どもの頃は動物と関わることが好きでしたが、大人になるにつれて、言葉でコミュニケーションをとることのほうが好きだと気づきました。患者さんから返ってくる反応やフィードバックは、自分にとって学びになります。そういう意味で、人と関わる医療のほうが自分には合っていると思い、医師を志しました。
休日はどのようにお過ごしですか?
野生動物が好きで、自然の中で生きる生き物を観察するのが楽しいですね。国内だと伊豆諸島の御蔵島に行って、素潜りでイルカの群れと泳いだこともあります。イルカが許してくれれば、すぐそばで一緒に泳ぐこともできるんですよ。海外ではガラパゴス諸島に行って、アシカやゾウガメなどいろいろな動物を見てきました。サファリに出かけたり、ダイビングで希少な生物を観察したりすることもあります。昔からテレビで見て気になった生き物には、タイミングが合えば実際に会いに行っています。新型コロナウイルス感染症の流行でしばらく行けなかった時期もありましたが、また時間ができれば出かけに行きたいですね。
今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

地域の方が相談しやすい皮膚科でありたいと思っています。「どこに行けばいいのかわからない」、「美容医療は高そうで不安」と感じている段階でも、相談していただければ、お悩みが何なのか整理できると思うんです。施術のタイミングも人それぞれで、来月にやりたいという方もいれば、結婚式や入学式などのイベントに合わせて希望される方もいらっしゃいます。お子さんの結婚式に参列する前や、保護者が集まる行事、同窓会の前などに相談に来られる方も多いです。小さなお悩みで構いませんので、まずは一度お話を聞きに来ていただけたらと思います。
自由診療費用の目安
自由診療とはピコレーザーによる施術/2万4800円~、ボツリヌス毒素製剤注射/2万2000円~、ヒアルロン酸注射/7万7000円~
※詳しくはホームページをご確認ください

