水原 翔 院長の独自取材記事
みずはら歯科・矯正歯科 三鷹
(三鷹市/三鷹駅)
最終更新日:2026/04/08
三鷹駅から徒歩3分、ビル1階のガラス張りの入り口が目印の「みずはら歯科・矯正歯科 三鷹」は、2026年3月に開院した。足を踏み入れるとほのかなアロマの香りに迎えられ、ベージュを基調とした落ち着いた空間が広がる。ユニットはすべて完全個室だ。院長の水原翔先生は、ペンシルベニア大学で根管治療を、インディアナ大学でインプラントを学び、歯を残す技術と補う技術の両方を専門的に手がける。「家族の歯だと思って治療にあたる」と穏やかに語る先生は、初診に60分の枠を設けて一人ひとりとじっくり向き合う。近隣で病院を経営する義両親や訪問歯科に従事する義姉との医療連携も、この地を選んだ大きな理由だという。開業の背景や治療への思い、今後の展望を聞いた。
(取材日2026年3月23日)
歯を残すための技術と補う技術、その両輪を三鷹の地で
まずは、三鷹の地で開業された経緯を教えてください。

三鷹を選んだ背景には、家族の医療ネットワークがあります。義両親がこの近くで病院を経営しており、医科との連携が取りやすい環境が整っていました。義理の姉もすぐそばで訪問歯科を中心に活動していますが、周辺に一般歯科が少なかったのです。そこで私と妻で一般歯科を担当し、訪問歯科や医科と連携する体制をつくりたいと考えました。私の弟も矯正を専門とする歯科医師で、将来の合流を見据えています。近年は口腔の健康と全身の健康のつながりが注目されていますが、ここ三鷹なら医科との連携がとてもスムーズにできます。理想とする医療を提供するには自分のクリニックが必要でしたし、30代で開業したいという気持ちもあり、タイミングと物件とのご縁が重なったことで踏みきりました。
落ち着いた院内の雰囲気が印象的です。空間づくりへのこだわりを教えてください。
歯科医院は怖い場所というイメージをお持ちの方も少なくありません。だからこそ、入り口から安心していただける空間を意識しました。アロマディフューザーで心地良い香りを届けているのもその一つで、月に1度香りを変えながら、嗅覚からもリラックスできるようにしています。内装にベージュ系の色合いを多く取り入れたのは、人が落ち着きやすい色だと言われているからです。また、ユニットはすべて完全個室にしました。口の中の悩みを話すとき、周囲の声や視線が気になる方は多いものですよね。その点、個室であれば気兼ねなくお話しいただけると思いますし、そこから丁寧な対話が生まれて信頼関係も築きやすくなると考えました。院内はバリアフリーにも対応しており、車いすのままお入りいただける設計です。
先生が特にご専門にされているのは根管治療とインプラント治療だと伺っています。

もともと手先が器用で物作りが好きだったこともあり、歯科医師の道を選びました。当初はインプラントに強い関心がありましたが、臨床の現場で「歯を残したい」と願う患者さんの多さに気づいたんです。自分の家族が同じ状況になったとき、根管治療という歯の根の治療で残せる可能性があるなら、まず残す道を探りたいと感じました。前職で根管治療とインプラントの両方を専門にする先輩に出会い、自分もそうなりたいと思ったのが転機です。その後、ペンシルベニア大学のプログラムで根管治療を、インディアナ大学のプログラムでインプラントと矯正を学びました。日本ではこの両方を専門的に手がける歯科医師は多くありませんが、どちらもできることが患者さんの選択肢を広げると考えています。
自分の家族の歯だと思って、一人ひとりと向き合う
開業されてまだ間もないですが、どのような相談が寄せられていますか?

来院される方の年齢層は幅広く、小さなお子さんからご高齢の方までさまざまです。中でも、精密根管治療のご相談がとても多い印象ですね。他院で「抜歯しかない」と言われたけれど、どうにか歯を残したいという方や、別の医院から精密根管治療ができるところを紹介されて来られた方もいらっしゃいます。マイクロスコープという歯科用の顕微鏡で撮った写真などを使いながら、残せる可能性があるかどうかを丁寧にお伝えしています。条件が合えば、親知らずを移植するという方法もご提案できます。学びを重ねてきたことで治療の選択肢が広がり、それを患者さんに還元できていると感じています。
診療にあたって大切にされている考え方をお聞かせください。
私はいつも、自分の家族の歯だと思って治療にあたるようにしています。もし残せる可能性があるなら、まず根管治療で残す道を試みて、それでも難しければインプラントという順番でも遅くはありません。ただ、どんな治療にも100%の保証はありませんので、そこは正直にお伝えします。治療の選択肢やそれぞれのメリット・デメリットをしっかりご説明した上で、最終的にはご自身で選んでいただくことを大切にしています。その土台にあるのは、自分がされて嫌なことは相手もきっと嫌だろうという考え方です。私が考える優しい治療を実現するには、まずお互いのコミュニケーションが欠かせません。この考えはスタッフにも共有しており、院全体で患者さんに寄り添う姿勢を心がけています。
初めて来院される方への対応で、工夫されていることはありますか?

初診の方には基本的に60分の枠を設けています。検査と診断がしっかりできていないと、適切な治療法は決まりません。まずはお口の状態をきちんと把握することに時間を使い、その結果をお伝えして理解していただいてから、次回以降の治療に進むという流れです。説明の際には、各ユニットに備えた口腔内カメラやマイクロスコープで撮影した画像をモニターに映し出し、なるべく視覚的にお伝えするようにしています。ご自身では見えない部分を実際に目で確認していただくと、納得感がまったく違ってくると思います。痛みへの配慮としては、塗るタイプの麻酔を行い、処置中の声かけも徹底しています。なるべく痛みを抑え、安心していただけるよう配慮を続けています。
治療も予防も専門の歯科医師チームで支える体制を
矯正や歯科口腔外科も含め、診療体制についてお聞かせください。

現在は私がマウスピース型装置を用いた矯正を中心に矯正にも対応していますが、矯正を専門とする弟が合流したらバトンタッチする予定です。小児矯正は妻も担当しており、お子さんの成長期にしかできない治療にも取り組んでいます。歯科口腔外科を専門とする歯科医師にも月に1度来ていただき、親知らずの抜歯などをお任せしています。こうした分野はそれぞれ専門の歯科医師が担当することで、治療の質が上がると考えているんです。歯科衛生士も3人が常勤で在籍しており、予防やクリーニングの体制も整えています。基本は予約制ですが、急な痛みや詰め物が取れた場合には応急処置にも対応しています。
今後、どのようなクリニックにしていきたいとお考えですか?
めざしているのは、各分野を専門とする歯科医師がそろい、大学病院のように質の高い医療を提供できるチーム体制です。当院では訪問歯科や医科の病院とも連携できますので、お口の中だけでなく全身の健康も視野に入れた医療を実現していきたいと考えています。同時に力を入れているのが予防歯科です。専用の歯面清掃装置を使ったクリーニングにも力を入れており、定期的なメンテナンスで通ってくださる方も増えてきました。私たちも歯を削りたくて削っているわけではありませんから、治療が必要にならない状態を保てるのが一番です。もし治療が必要になったときには、専門の歯科医師がしっかり対応する。予防と治療の両面で頼っていただけるクリニックをめざしています。
最後に、読者へのメッセージをお願いいたします。

歯のことで悩んでいる方、他院で抜歯と言われて迷っている方にお伝えしたいのは、まだ選択肢が残っているかもしれないということです。歯を残すための治療から補う治療、移植まで、当院ではさまざまな道をご提案できます。もちろん、治療が必要になる前の段階で予防に取り組むことも大切です。定期的なメンテナンスで歯を守り続けることが、長い目で見て一番の近道だと感じています。お口のことで少しでも気になることがあれば、お気軽にご相談いただければうれしいです。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/44万円、マウスピース型装置を用いた矯正/44万円~、小児矯正/44万円~ ※症例により異なりますので、詳しくはクリニックへお問い合わせください
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

