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松本 健佑 院長の独自取材記事

まつもと内科・循環器内科

(岡山市中区/岡山駅)

最終更新日:2026/04/03

松本健佑院長 まつもと内科・循環器内科 main

岡山駅から車で約5分の場所にあるメディカルスクエア内に今年開業したばかりの「まつもと内科・循環器内科」は、病気の予防とその後のケアの両方を大切にするクリニック。院長の松本健佑先生は京都府立医科大学を卒業後、心臓病センター榊原病院に10年間勤務し、現在も週1回外来を担当している循環器内科のスペシャリスト。勤務医時代は不整脈治療やペースメーカ手術などを担当していたが、患者と顔を合わせる機会が限られた診療の中で「患者さんをより近くで長い目で診ていきたい」と感じ、クリニック勤務を経て同院を開業した。自身のクリニックでは、症状のある患者はもちろんのこと「その前段階から主治医として関わることで患者の健康を守っていきたい」という松本院長に、詳しい話を聞いた。

(取材日2026年3月6日)

病状が悪化する前段階で患者と関わりたい

先生が医師をめざした理由を教えてください。

松本健佑院長 まつもと内科・循環器内科1

私は2歳の頃に川崎病を患っていたのですが、小児科医だった父が治療に尽力をしてくれたということを14歳の反抗期の頃に祖母から聞きました。その時に祖母から「いろいろな人に助けられて成長したのだから、今度は自分が人を助ける側になりなさい」と言われたことが、医師をめざす大きなきっかけになりました。高校卒業後は京都府立医科大学に進学して循環器内科を選択し、初期研修後は心臓病センター榊原病院の循環器内科に10年間勤務しました。現在も毎週木曜日は心臓病センター榊原病院で外来診療を担当しています。父と同じ小児科の道を選ばなかったのは、自身が子どもの頃に病気を患っていたせいか、病気を抱えているお子さんの姿を目にするとつらすぎたからです。

なぜ開業に至ったのでしょうか?

急性期の病院で医療に携わっていると、患者さんが次々と入れ替わっていきます。私は不整脈治療やペースメーカ手術などを担当していたのですが、外来で患者さんにごあいさつしてから治療の段取りをすると、次にお会いするのは入院時で、その次は退院後の外来で1~2回お会いするという感じで、一人の患者さんとトータルで4回くらいしか顔を合わせないんです。つまり、病状が悪化する前の患者さんとはほとんど接点がないわけです。医師になった時は開業しようとは考えていなかったのですが、病院勤務をしているうちに「病状が出る前の段階から患者さんと関わり、その後も長く診察していきたい」と思うようになり、クリニックの開業に至りました。この場所を選んだのは、岡山旭東病院と心臓病センター榊原病院と川崎医科大学総合医療センターのちょうど真ん中に位置するため、将来的に連携を取るのに利便性が高いと思ったからです。

クリニックの特徴を教えてください。

松本健佑院長 まつもと内科・循環器内科2

実は心不全という病気には、A・B・C・Dと4つのステージがあります。Aは血圧が高いなどの生活習慣病、Bは心臓にダメージはあるけれど症状はない状態、Cからは症状があり、Dが重症となります。当院ではステージAからCまで、継続的かつ専門的な診療が可能です。また、クリニックでは治療できないステージDも、毎週木曜日に心臓病センター榊原病院で私が担当することが可能です。私は病院の循環器内科で重症化して苦しんでいる患者さんを数多く診てきたので、病状が悪くなる前、つまりステージAやBの段階の患者さんと当院で関わり、少しでも健康に過ごしてもらいたいと思っています。そのために、血圧やコレステロールのコントロール、糖尿病など一般的な内科治療に注力しています。

未来の健康のために無症状でも通院を

診察の際はどんなことを心がけていますか?

松本健佑院長 まつもと内科・循環器内科3

患者さんの未来の健康のために、通院していただけるようなお話や提案を心がけています。どの病気にも言えることですが、特に自覚症状がないと通院するモチベーションが上がらないものですよね。例えば、血圧が150の人に「125を目標にしてください」と言っても、無症状だとピンときません。しかしそのうちの数%の方は心筋梗塞や脳梗塞になる可能性があり、発症して命が助かったとしても、後遺症などで何十年も苦しい思いをして過ごすことになるかもしれません。そうしたことを患者さんに理解していただけるようなアドバイスを意識しています。またステージAの人がBにならないように、Bの人はそれ以上にならないように、Cになっても症状の緩和をめざして過ごしていただけるように、というのも目標の一つです。

具体的にどのような指導をされているのでしょう?

食事指導を例にあげると、「1年、2年、10年と続いても苦にならない範囲でやってください」と指導しています。お菓子断ちではなく、4個入りのおまんじゅうを2個でやめるところから始めましょう、という感じですね。楽しい生活を実現するために治療をするのに、治療のために苦しい生活を送るのは本末転倒かなと思っています。ですから患者さんの人生に合わせて長く続けやすい目標を一緒に探して進めていくよう心がけています。具体的には何歳まで健康でいたいのか、どこに旅行したいのか、どんな人生を送りたいのか、といったことを目標に設定するんです。そうした中で、例えば95歳の人が「十分生きたからおいしい物を食べたい」と言ったら減食は勧めません。その人の今後の人生観に合わせた提案をして、それが少しずつレベルアップしていったらいいですよね。

健診で注意が出たら無症状でも受診すべきでしょうか?

松本健佑院長 まつもと内科・循環器内科4

健康診断の異常や、時折自分で感じる違和感に対しては独断で「大丈夫」と決めつけず、判断は医療機関に任せたほうが良いと思います。実は治療介入が必要だったものを「大丈夫」と放置してしまった結果、高血圧症などのために心疾患を発症したり、精密検査を行わずに癌が知らぬ間に進行してしまうリスクもあります。健康なときには想像しがたいと思いますが、私たち医師は、健診結果を放ったらかしにして、後悔されてしまう方をたくさん診てきました。ですから自覚症状がなくても、将来を不安なく幸せに過ごすために来院していただきたいですね。来院のハードルは高いかもしれませんが、どなたでも受診していいのですから。

地域のかかりつけ医をめざして

こちらのクリニックの診療の強みは何ですか?

松本健佑院長 まつもと内科・循環器内科5

一つは「ペースメーカ」です。これは胸の中に埋め込んで心臓を動かす機械ですが、装着すると半年に1度、大きな病院でしかチェックすることができませんし、機械の中身が見えないとどうにもならないということもあります。当院では現在、ペースメーカを診察できる準備を進めていますので、大きな病院に行かずともきちんと診察できるようになります。もう一つはステージD・重度心不全の診療についてです。ステージDの方はかかりつけ医、訪問診療、病院の連携が必要です。私は以前の勤務先で、ステージDの重症心不全の方に対して診察から看取りまで行う訪問診療を経験したことで、必要な処置や前もって準備すべきことはある程度わかっていますので、あらゆるステージの心不全に関してご相談いただける環境を整えています。そのうえで、当院で対応できない病状の患者さんに関しては、連携している周辺の病院や各種医療機関へ紹介させていただきます。

スタッフとの連携はいかがでしょう?

医療においては「安全」な治療だけでなく「安心」も重要だと思っています。病気があって将来は進行してしまうとしても、その間の安心を実現するのが医師とスタッフの仕事です。そしてその安心感の基盤は「信頼関係」であり、その先にあるのが「納得感」だと考えています。ですからスタッフには安全・安心・信頼・納得という4つの言葉を意識しながら仕事をしてほしいと伝えています。例えば、言葉遣いや身だしなみ、患者さんの名前を覚える、患者さんの家族のことを把握しておくということも、4つの言葉につながる大切なことだと思っています。

今後の目標をお願いします。

松本健佑院長 まつもと内科・循環器内科6

患者さんが当院以外でどの科を受診しているのかをきちんと把握した上で患者さんと信頼関係を築き、かかりつけ医・主治医になりたいですね。循環器内科と聞くと症状が重たい方などが通う場所と思われがちですが、そんなことはありません。気軽に来院して、大丈夫だということを少しでも認識してもらいたいと思っています。私の得意分野と、皆さんが困っていることがバチッと合うことがあるはずなので、そこで私を思い出してもらいたいですし、その困り事を解決できたらうれしい限りです。時間はかかるかもしれませんが、地域住民の方々とそんなお付き合いをしていきたいですね。