谷川 仁子 院長の独自取材記事
紀尾井町皮膚科クリニック
(千代田区/永田町駅)
最終更新日:2026/03/13
東京都千代田区紀尾井町。都会の中心にありながら豊かな自然も残るこの地に、「紀尾井町皮膚科クリニック」はある。大学病院での勤務や都内クリニックでの診療経験を持つ、皮膚科診療のベテラン・谷川仁子院長がめざすのは、患者の心に寄り添う「癒やしの時間」の提供だ。窓から緑を望む開放的な診察室や、プライバシーに配慮した自由診療用の個室、そして院内を流れるヒーリングミュージック。「ここに来て良かったと感じていただけるよう、空間づくりにはこだわりました。お肌のことなら、小さな悩みでも一人で抱え込まず、気軽に相談に来ていただきたいですね」と話す谷川院長に、新たなクリニックの特徴やめざす医療について話を聞いた。
(取材日2026年2月27日)
保険診療を軸に、幅広い世代の皮膚トラブルに対応
新規ご開院おめでとうございます。まずはクリニックの特徴をお聞かせ願えますか。

ありがとうございます。保険診療を軸に、スキンケア指導や自由診療を組み合わせながら症状への多角的なアプローチをめざすクリニックです。生まれたばかりの赤ちゃんから、小児、成人、高齢者まで、全世代の皮膚トラブルに対応していければと考えています。皮膚の病気は目に見えるものであるため、ご本人にとっては大きな精神的負担となることも少なくありません。お一人お一人のライフスタイルやお困り事に寄り添い、単に薬を処方するだけでなく、トータルで健やかな肌を保つためのお手伝いをさせていただきます。
これまでのご経験と、特に注力されている分野があれば教えてください。
大学卒業後は大学病院や同じ千代田区にある三井記念病院に勤務し、皮膚科診療の研鑽を重ねました。医局を離れてからは目黒駅前のクリニックで10年間にわたり診療を続けてきました。クリニックでの診療はキャリアの上でも大きな柱です。これまでのキャリアの中で多くのお子さまを診てきた経験から、特に小児皮膚科には力を入れています。乳児のおむつかぶれから、近年増加傾向にあるアトピー性皮膚炎、食物アレルギーなど、生まれたばかりの赤ちゃんからご相談いただけます。診療を通して、私が子どもの頃にはこれほど多くなかったアレルギー疾患が増えていることを実感し、早期の適切な介入が重要だと考えています。
設備面で特にこだわって導入したものはありますか。

患者さんの負担を最小限に抑えるため、指先からのわずかな採血で済む新しいアレルギー検査機器を導入しました。従来の検査のように腕から太い針で採血する必要がないため、注射を怖がる小さなお子さまでも落ち着いて検査を受けていただけるでしょう。最大の特徴は、わずか30分という短時間で結果が出ることです。その日のうちに診断がつくため、後日結果だけを聞きに来る手間に加え、不安な時間を過ごす必要もありません。検査項目は花粉、ダニ、ハウスダストといった季節・環境性のものから食物アレルギーまで、診療内では41項目に対応し、保険適応内で受けていただけます。原因が明確になれば、日常生活での具体的な対策も立てやすくなります。「なんとなく調子が悪い」といった漠然としたお悩みをお持ちの方も、まずは原因を知ることから始めていただければと思います。
ニキビ治療からスキンケア選びまで、多角的に対応
ニキビ治療にも注力していかれるそうですね。

ニキビは「青春のシンボル」などと軽視されがちですが、放置すると一生残る痕になってしまうこともあるため、早期治療が非常に重要です。当院では保険適用の塗り薬や抗生物質、漢方薬を組み合わせます。その上でスキンケア用品のご紹介にも力を入れています。一口にニキビといっても、性別による皮膚の厚さの違いやホルモンバランス、あるいは生活環境によって原因は千差万別です。時にはニキビダニが原因であることもあり、その場合は顕微鏡検査で確定診断を行います。新しい治療指針では、治療を受けられる年齢制限も下がっていて、小学生の受診も増えています。「たかがニキビ」と思わずに、お一人お一人の肌の状態に合わせたオーダーメイドの診療計画をご提案し、将来にわたって美しい肌を保てるようサポートいたします。
自由診療についても教えてください。
保険診療ではカバーしきれない症状への対応として、自由診療も導入しています。専用の洗面台を設けた完全個室も用意して、患者さんをお待ちしています。AGAの内服薬の処方や、更年期障害の患者さんに対してプラセンタ注射を提供しています。働く世代の生活の質の改善のためにも、自由診療をお勧めしていますので、どうぞお気軽にお尋ねください。
スキンケア製品の選び方もご相談できるのですか。

もちろんです。むしろ、スキンケアのご相談だけでのご来院も大歓迎です。市場には数多くの製品があふれていますが、高価なものや評判の良いものが必ずしもご自身の肌に合うとは限りません。私自身も敏感肌で、若い頃はスキンケア選びにたいへん苦労しました。当院で紹介するスキンケア用品は、厳しい管理環境下で製造されたものを選んでいます。部分的に製品を使い分けるといった細かな調整も、専門的な知見からアドバイスさせていただきます。正しい知識に基づいたスキンケアは、治療の成果に関わるだけでなく、再発を防ぐための鍵となります。学生さんや近隣にお勤めの方など、美容の相談をきっかけに、ぜひ気軽にクリニックの門をたたいていただければうれしいですね。
肌だけでなく、心までも整えるクリニックをめざして
空間づくりのこだわりについても教えてください。

今回、縁あってこちらでの開業に至りましたが、初めてこの街を訪れた時、都会の中にある豊かな緑と清々しい空気感に深く魅了されたのを記憶しています。当院のロゴマークに「木」をあしらったのも、この自然豊かな街の印象を大切にしたいと考えたからです。私自身、自然が大好きで、休日は緑の中を歩いたり、趣味の天然石探しをしたりと楽しんでいます。診察室の窓からも美しい景色が楽しめますので、患者さんには症状の治療にとどまらず、開放的な空間でリラックスした気持ちになってお帰りいただけると良いなと考えています。
医師を志し、皮膚科を専門に選ばれたきっかけは何ですか。
父が小児科医院を開業しており、医院の2階で育ちました。父の働く姿を間近に見て育ったため、ごく自然に将来は医師になるのだと考えていました。皮膚科は当初から希望していたわけではなく、大学卒業後は全身を診られるようになりたいと考え、まずは内科の医局に入局。しかし、研修医としてさまざまな診療科を回る中で、病変が目に見え、治療が進んでいく過程を、患者さんと一緒に実感できる皮膚科の魅力にふれて興味を抱くようになりました。学生時代、肌に合う化粧品を探すのに多くの時間やお金を費やすなど苦労したこともあり、「より早く、より良いアドバイスを受けられる場があれば」と願った切実な経験も影響しているかもしれません。
最後に、読者に向けてひと言メッセージをお願いします。

皮膚の悩みは、たとえ些細なことでも生活の質を大きく左右し、時には気持ちまで暗くさせてしまうものです。特に若い世代の方にとって、肌トラブルは勉強や私生活に集中できなくなるほど深刻な問題になり得ます。しかし、皮膚科学は日々進歩しており、かつては「治らない」と諦めていた症状も、今では適切な治療で改善が見込めるケースが格段に増えています。昔の常識にとらわれて損をしてほしくありません。当院は、お子さんからご高齢の方まで、誰もがふらりと立ち寄れるような、温かく開放的な場所でありたいと願っています。病気の方はもちろん、お肌をよりきれいにしたい方も、まずは気軽にご相談にいらしてください。皆さんの心と肌を健やかに整えるお手伝いができることを、心より楽しみにしております。
自由診療費用の目安
自由診療とはAGA内服薬処方/6600円~
プラセンタ注射/1320円~

