伊藤 竜太郎 院長の独自取材記事
博多住吉歯科・矯正歯科
(福岡市博多区/博多駅)
最終更新日:2026/04/07
博多駅にほど近い住吉の美野島エリア。昔ながらの商店街が残る温かな下町に、2026年に開業する「博多住吉歯科・矯正歯科」。院長の伊藤竜太郎先生は大学院でインプラント治療を専門的に学んだ歯科医師。木目調の内装に暖色系のライト、ソファーのようにやわらかな診療台を備えた院内は、歯科受診への心理的ハードルを下げたいという思いから生まれたという。「インプラント治療をしなくて済むお口の環境をつくりたい」と語る言葉には、歯を失う患者を数多く診てきた専門家ならではの切実さがにじむ。テナントではなくあえて戸建てを選んだのは、この街に腰を据え何十年も寄り添う覚悟の表れだ。穏やかで誠実な伊藤院長に、予防にかける思いや今後の展望を聞いた。
(取材日2026年3月17日)
幼い日の出会いが原点、ぬくもりあふれる歯科医院
先生が歯科医師を志されたきっかけを教えてください。

実は私自身、小さい頃から虫歯が多くて、地元の歯科医院にずっと通い詰めていました。最初は歯科医院に行くのが怖かったのですが、担当の先生がいつも「痛くないですか?」とこちらの立場に立って声をかけてくれる方で、次第に「この人に治療してもらえば大丈夫だな」と思えるようになりました。その先生の患者さんへの接し方に、子どもながらに憧れを抱いたんです。高校で進路を決める時、最初にぽんと浮かんだのが歯科医師でした。その頃から先生のもとを定期的に訪ねるようになり、待合室で将来のことを語り合うような間柄に。今も交流が続いている、私の原点ともいえる存在ですね。
開業の地を博多・住吉の地に決めた理由をお聞かせください。
もとは広島の出身ですが、大学進学を機に福岡へ来て、研修医と大学院を経てこの地で開業しました。福岡市内で開業の場所を探す中で出会ったのが、住吉の美野島エリア。昔ながらの商店街が残っている、近所付き合いが密な地域で、博多駅に近いのに地域にしっかり根が張っている。その温かな下町の雰囲気にとても惹かれたんです。自分もここに腰を据えて、この地域で暮らす方々のお口の健康を長くサポートしていきたいと思い、ビルのテナントではなく、あえて戸建ての歯科医院という形を選びました。戸建てという形態にも「この場所で何十年も診療を続けていく」という覚悟を込めています。高齢の方から子育て世代まで幅広い世代が暮らすエリアですので、お子さんからご年配の方まで安心して通っていただける歯科医院をつくりたいと考えています。
院内の雰囲気づくりで工夫された点を教えてください。

まず「クリニックっぽくしたくない」という思いが出発点でした。歯科治療というと構えてしまう方も多いと思いますので、その心理的なハードルを少しでも下げたかったんです。院内は木目を基調に、待合室は暖色系のライトで温かく落ち着ける雰囲気にしました。診療ユニットもソファーのようなやわらかい素材を採用し、リラックスして治療を受けていただけるようにしています。診療ユニットは全部で5台。うち1台はインプラント手術などに対応できる完全個室です。また、ベビーカーのままユニットの横まで入れる設計にし、お手洗いにはベビーベッドも完備しました。車いすの方にも使いやすい、広いお手洗いも備え、お子さん連れからご高齢の方まで安心して過ごせるように環境を整えました。
歯を失う悲しさを知るからこそ、予防に全力を注ぐ
インプラント治療を専門にされた経緯を教えてください。

大学5年生の病院実習で、インプラント科の先生に出会ったのがきっかけです。常に目標を持ち、情熱を注いで診療に打ち込む姿を見て、「この人についていけば間違いない」と確信しました。研修医時代もインプラント科に所属し、大学院の4年間は研究と臨床の両面でその先生の直接指導を受けました。もう一人、非常勤先で出会ったベテランの先生には、歯科治療の基本を4年間かけて徹底的に仕込んでいただきました。いわば師匠のような存在です。大学病院にはインプラントのトラブルを抱えた患者さんも多く訪れていて、安全な治療を届けたいという思いが強くなりました。学会のガイドラインに則った大学病院レベルの治療を、この地域の歯科医院で提供することが私の目標です。
インプラント治療に携わる中で、患者さんに伝えたいことはありますか?
インプラント治療に携わってきたからこそ言えることなのですが、私が本当につくりたいのは「インプラント治療をしなくて済むお口の環境」なんです。大学病院では、歯を失ってしまった多くの患者さんを診てきました。その度に「もっと早い段階で定期的に受診されていたら、こうはならなかったかもしれない」と感じていたんです。だからこそ、当院では予防に力を注ぎたいと思っています。院内の雰囲気をやわらかくしているのも、実は「気軽に足を運んでもらいたい」という予防への思いとつながっています。インプラント治療の専門性を掲げてはいますが、その裏側にあるのは、一本でも多くの歯を守りたいという願いです。
予防のために、具体的にどのように取り組んでいきますか?

まずは一人ひとりのお口の状態に合った歯ブラシや歯間ブラシ、フロスの選び方と使い方を丁寧にお伝えします。歯周病の原因となる菌は歯と歯の間にたまりやすいので、歯間ブラシやフロスでの清掃がとても大切なんです。また現在、お口の中の細菌バランスの重要性に着目しており、大学院時代に関わった研究をもとに、乳酸菌についても勉強しています。乳酸菌配合の歯磨き粉などのご紹介も行う予定です。加えて、初めていらした方には全員、口腔内スキャナーでお口の中を撮影し、画像をお見せしながら現状をご説明する予定です。ご自身の状態を目で確認していただくことで、納得した上で治療や予防に進んでいただけると考えています。
家族みんなで笑顔で食卓を囲んでもらえるように
診療を通じて、患者さんにどのような未来を届けたいですか?

どの患者さんを診るときも、「自分の家族に行っても恥ずかしくない治療を」ということを常に意識します。自分の親だったらどうするかなと考えて、最善の選択肢を持って臨むつもりです。また、恩師たちが耳にタコができるぐらい口にしていた「すてきな笑顔をいつまでも、おいしい食事をいつまでも」という言葉を、私も受け継いでいきたいと思っています。例えば一つの食卓を囲んだとき、おじいちゃんやおばあちゃんだけ刻んだ食事だと「恥ずかしい」「嫌だ」とおっしゃる方もいらっしゃるんです。孫からおじいちゃん、おばあちゃんまで、みんなで同じ料理を食べて、「おいしいね」笑い合える。そんな食卓を守るためのお手伝いが、私のめざす診療です。
今後、どのような歯科医院をめざしていきたいですか?
痛みが出てから来るのではなく、「ちょっとお口の中をチェックしてもらおうかな」というくらい軽い気持ちで足を運んでいただける歯科医院にしていきたいですね。治療のためではなく、予防のために来る。地域の皆さんにそうした意識が自然と根づいていくような場所であることができれば、と。当院は一般歯科から小児歯科、矯正、インプラント治療まで幅広く対応していますので、ご家族皆さんで通っていただけます。お子さんの成長を見守りながら、親御さんやおじいちゃん、おばあちゃんの健康もサポートして、何世代にもわたって頼っていただける。そんなかかりつけの歯科医院を、この街で患者さんと一緒に育んでいくことができれば、これ以上のことはありません。
最後に、読者へメッセージをお願いいたします。

お口の健康は毎日の生活の質に直結するものですが、つい後回しにしてしまう方も多いのではないでしょうか。当院ではお口の状態を一緒に確認しながら進めていきますので、安心して治療を受けていただけます。お口のことで少しでも気になることがあれば、どうぞ気軽にご相談ください。個人的な話ですが、最近娘が生まれまして。休日は妻と娘、それから愛犬と一緒に公園を散歩したり買い物に出かけたりと穏やかな時間を過ごしています。子どもを持つ親としても、お子さんやご家族の気持ちにも自然と寄り添える歯科医師でありたいですね。歯科医院は構えて来る場所ではなく、ふらっと立ち寄れる場所。皆さんにとってそんな存在になれるよう、日々研鑽を重ねてまいります。
自由診療費用の目安
自由診療とは矯正/39万6000円~、インプラント治療(1本)/11万円~、セラミックを用いた補綴治療(1歯)/8万8000円~

