緒方 正明 院長の独自取材記事
緒方整形外科医院
(吹田市/千里山駅)
最終更新日:2026/03/09
千里山駅東口から徒歩1分。駅前ロータリー沿いの医療ビル5階に「緒方整形外科医院」はある。2025年12月に移転オープンした院内は、木目と白を基調にした落ち着いた空間で、広々とした待合室とリハビリテーションスペースが印象的だ。院長の緒方正明先生は、京都府立医科大学卒業後、吹田市民病院などで研鑽を積んだ整形外科医。高齢者のさまざまな体の痛みから子どものケガまで幅広く診療し、専門の外来や痛みへの対応も充実させている。3児の父でもあり、子育て世代の悩みにも自然体で寄り添う姿勢が印象的だ。キッズスペースやカプセルトイを備えるなど、子どもが楽しめる工夫も。「ちょっとついでに寄っていくか、ぐらいの気軽な気持ちで来てほしいですね」と気さくに笑う緒方先生に、地域医療への思いを聞いた。
(取材日2026年2月16日)
千里山駅前で、幅広い世代を診療する整形外科
こちらのクリニックを開業された経緯を教えてください。

2020年から近隣のメディカルモールにある医療法人の分院長を務めていたのですが、5年で独立するということがあらかじめ決まっていまして。2025年10月に独立し、12月にこの場所へ移転してリニューアル開業しました。スタッフもそのまま一緒に移ってきてくれたので、チームワークは変わらず引き継いでいます。もともと吹田エリアでの勤務歴は長く、自宅も近いことからなじみのある土地でした。緑が多くて落ち着いた雰囲気のこの千里山という地域がすっかり気に入り、ここで根を張っていこうと決めたんです。駅東口から徒歩1分、バス停もすぐそばにあるので、幅広い地域から通いやすくなったのではないかと思っています。
先生が整形外科を専門に選ばれた理由を教えてください。
父が整形外科医だったので、医師になることは自然な流れでした。小さい頃から工作の細かい作業や体を動かすことが好きでしたから、整形外科という選択もしっくりきたんです。ひと言で整形外科といっても分野は本当に幅広くて、骨粗しょう症のような内科的な分野もあれば、膝などのダイナミックな手術、脊椎や手の繊細な手術もある。そうした多様さにも魅力を感じています。卒業後は吹田市民病院や大阪ろうさい病院など複数の病院で研鑽を積み、外傷の手術を数多く経験しました。その経験のおかげで、手術が必要な患者さんをどの病院のどの先生に紹介すればいいかといったことも、自信を持って判断することができています。
どのような患者さんが来院されますか? 院内の特徴も教えてください。

高齢の方から子育て世代、お子さんまで、本当に幅広い年代の方がいらっしゃいます。おじいちゃんおばあちゃんは膝の痛みが多く、若い方は腰痛、お子さんはケガでの来院が目立ちますね。院内は木目と白を基調にして、暗くなりすぎないよう落ち着いた雰囲気を意識しました。待合室やリハビリスペースを広く取り、処置室も設けて、注射後に安静が必要な方も診察室をふさがずに休んでいただける環境が整えました。また、お子さんの来院も多いので、キッズスペースを設けてカプセルトイを置いたり、診察室にははやりのシールやアニメのグッズを並べたりしています。医療機関を怖がるお子さんも少なくないので、なるべくリラックスしてもらえるよう工夫しているつもりです。
一人ひとりの背景に寄り添い、治療方針を決めていく
地域のかかりつけ医として、どのような診療をされていますか?

「うちはこういう専門だから」という縛りは特に設けていません。来られた方の症状をまず診て、その人に合った対応を考えていくスタイルです。整形外科で扱う症状は多岐にわたりますからね。子育て世代特有の悩みにも自然と共感できるのは、私の強みかもしれません。私自身、8歳、6歳、1歳の3人の子どもがいまして、抱っこで腰を痛めるお父さんお母さんの大変さが身にしみてわかるんです。切り傷の縫合もできますし、傷痕が残りにくいように縫い方や抜糸後のケアに工夫をしています。お子さんは思わぬケガをすることも多いですから、そうした対応ができる環境を整えておくことは大切だと考えています。
慢性的な痛みや骨粗しょう症への対応についてはいかがでしょうか?
ペインクリニックの外来では、慢性的な痛みに対してブロック注射や飲み薬、リハビリを組み合わせて対応しています。膝、腰、首の痛みで悩まれている方が多いですね。「どうしようもない」と諦めさせることなく、少しでも痛みを和らげ、日常生活の質を上げていくことをめざしています。骨粗しょう症の診療についても力を入れていて、腰椎と股関節で測定できるDXA法の骨密度検査の機器を導入しました。テレビなどで骨粗しょう症への関心は高まっていますが、いざ検査をしてみると、非常に数値が悪かったというケースが意外と多いんです。薬だけでなく、骨に刺激を与える運動習慣をつけることが大切ですので、そうしたアドバイスも含めてサポートしています。
患者さんへの対応で心がけていることはありますか?

患者さんの仕事や生活環境は人それぞれですから、一律の対応ではなく、その方に合った方法を一緒に考えるようにしています。例えば骨折の治療でも、ギプスでしっかり固定するのが基本ですが、もし仕事の都合などでどうしても難しいというような場合は別の方法を検討することもあります。「こういう選択肢がありますが、どうしますか?」と提示して、患者さん自身に選んでもらいながら治療を進めていくスタイルですね。また、3児の父親としての経験を生かして、お子さんへの対応も自然体を心がけています。特別なことを意識しているわけではなく、わが子に接するのと同じ感覚でしょうか。症状の完治が見込めないケースもありますが、どの世代の皆さんにも、「ここに来て良かった」と思っていただけるような存在でありたいと考えています。
人工関節の専門家の外来や理学療法士のリハビリも提供
専門の外来やリハビリについて教えてください。

月に1度、第1木曜日に股関節・膝関節の専門の外来を設けています。担当は、普段は大阪中之島整形外科で人工関節の手術を数多く手がけている西村岳洋先生です。以前は吹田市民病院でも長年にわたって多くの手術を担当されていた方で、正直、私自身がもし手術を受けるなら西村先生にお願いしたいと思うくらい信頼しています。手術を検討している方や、一度専門家の話を聞いてみたいという方には、この外来で診てもらうことをお勧めしています。リハビリについては理学療法士を中心に対応しており、可動域を広げるリハビリや、電気治療、骨折後の回復を促す超音波治療なども行っています。
今後の展望についてお聞かせください。
今年の4月からは第1土曜日にスポーツ整形を専門とする医師による外来も始まる予定です。スポーツ障害で悩んでいる方や、手術が必要な場合の対応も充実させていきたいと考えています。また時期は未定ですが、体外衝撃波という治療機器の導入も計画中です。対応範囲を広げることで、地域の患者さんに喜んでいただければと思います。
お忙しい毎日かと思いますが、休日はどのようにお過ごしですか?

オフの日は子どもたちと過ごす時間がメインで、週末は家族で遠出したり一泊旅行に出かけたりすることも多いですね。庭で野菜を作るのも好きで、ジャガイモやトマト、大根などを育てています。患者さんと「今は何を作ってるんですか?」なんて話で盛り上がり、お勧めの野菜を教えていただくこともあるんですよ。自分で作った野菜は、なんだかスーパーのものよりおいしい気がして。そんなふうに、肩の力を抜いて楽しんでいます。
最後に、読者へメッセージをお願いします。
「医療機関に行く」というと構えてしまう方もいるかと思いますが、「ちょっとついでに寄っておこうかな」くらいの軽い気持ちで来ていただけたらうれしいです。私自身、堅すぎる雰囲気が苦手なタイプなので。整形外科的なご相談以外のことでも「何だか調子が悪いな……」と思ったらぜひご相談ください。同じ医療ビルには内科、消化器内科、小児科、CT検査やMRI検査ができる脳神経外科も入っていますので、ご相談の内容を伺い、必要に応じて「それならこちらの科がいいかも」とご案内することもできます。皆さんのご来院をお待ちしております。

