川端 理仁 院長の独自取材記事
りひと歯科クリニック
(新座市/新座駅)
最終更新日:2026/04/08
痛くなってから来る場所ではなく、気軽に来れる場所にしたい。その思いを胸に2026年2月、新座市に「りひと歯科クリニック」を開院した川端理仁院長。救急救命士の資格を取得した後に、歯学部へ入り直したという経歴の持ち主だ。歯周病学を専門的に学んできたことから、現在は予防歯科と歯周病治療に力を注ぐ。加えて同院では、同じく歯科医師である父親が長年地域の歯科医師として小児から高齢者まで診療してきた経験を持つ。穏やかな笑顔で静かに、しかし一語一語に誠実さをにじませながら話す川端院長に、診療への思いや「歯を残す」ことへのこだわりなどについて話を聞いた。
(取材日2026年3月6日)
救急救命士から歯科医師へ。家族で届ける歯科医療
先生が歯科医師になるまでには、どのような経緯があったのでしょうか。

もともと医療への関心が強く、中でも救急の現場で人を助ける仕事に憧れて、まずは救急救命士の道に進みました。当時はテレビドラマの影響もあって、救急の現場で働きたいという思いが大きかったんです。一方で、父と母がともに歯科医師でしたので、小さい頃から歯科の世界にもずっと関心を持っていました。ですから、救急救命士の資格を取得した後、歯学部に入り直すことにしたのです。これらの経験があったからこそ今の自分があると感じています。特に「困っている人を助けたい」という考え方は、歯科医師として働く今でも、私を支えている大きな要素です。
そこから開業に至るまでの道のりをお聞かせください。
歯学部に入り直した段階から、「将来は自分の歯科医院をつくりたい」とずっと考えていました。大学では歯周病科に所属して歯周病治療を専門的に学び、研修医の時には、大学の中だけでなく外部の歯科医院でも経験を積めるコースをあえて選びましたね。いずれ開業するなら、幅広い症例にふれておきたかったんです。開業先に新座市を選んだのは、私の地元であるのに加えて、父が長年この地域で歯科医院を営んでいたからです。また、私が開業するタイミングと父が歯科医院を閉じるタイミングが重なったこともあり、家族が一緒に働ける場所を探してこの場所に決めました。現在は父と2人で診療にあたり、母が診療サポート、姉が受付、加えて歯科衛生士も在籍してもらい、皆で力を合わせて運営しています。
院内の随所にこだわりを感じます。歯科医院づくりで大切にされたことは何ですか。

ありがとうございます。ロゴマークから院内デザインまで、一つ一つにこだわりました。例えば、ロゴマークは親子をイメージして作りました。「親子で、家族で気軽に通える場所にしたい」という思いを込めています。また、院内の設計では、車いすやベビーカーでもそのまま入れるようバリアフリーにこだわり、受付から待合室、各ユニットまで、すべてのスペースにゆとりを持たせています。内装のデザインの要所には木目を取り入れて、ぬくもりを感じながら落ち着いて過ごしていただけるような空間を意識しました。ちなみに、一番こだわったのは受付のモザイクタイルなんです(笑)。受診された際、ぜひ見てみてください。
「まずは歯を残す」を信念に、予防と歯周病治療に注力
こちらの診療の柱となっている分野について教えてください。

特に力を入れているのは、歯周病の治療と管理です。歯周病は体の病気の中でも罹患者がとても多い疾患ですので、多くの方にとって身近な問題だと感じています。私は大学の歯周病科で専門的に学んできましたので、歯周外科の処置もなるべく院内で対応できるよう体制を整えました。また、治療の際に何より大切にしているのは、ご自身の歯をまず残すということです。厳しい状態であっても、何とか残せる方法はないか必ず考えます。当院はインプラント治療にも対応していますが、あくまで歯を失ってしまった後の選択肢の一つという位置づけにしています。最初からインプラント治療に進むのではなく、ご自身の歯を守ることを優先したいと考えてのことです。
予防歯科にも注力しているとお伺いしました。
そうですね。予防歯科の一環として、唾液のチェックを実施しています。唾液の成分を調べることで、虫歯のなりやすさや歯茎の炎症の程度などを数値化できるので、ご自身のお口の状態に興味を持っていただきやすくなるでしょう。「痛くなる前からちゃんとケアしよう」と感じていただけたら、それが予防への大きな一歩になると思いますのでうれしいですね。また、当院では「痛くなってから来る場所ではなく、気軽に来ていただける場所にしたい」という思いを掲げています。唾液のチェックをはじめ、ホワイトニングなど見た目に関するご相談にも対応していますので、そうしたきっかけからお口全体の健康に目を向けていただけたら幸いです。
2026年2月に開業してから、患者層はいかがでしょうか?

もともと親子で通っていただけたらと思っていましたが、想定以上にお子さんの来院が多いと感じていますね。まずは親御さんが受診してくださった後、「じゃあうちの子どもも」という流れで、後日お子さんもご一緒に受診してくださるのです。とてもうれしく感じていますね。小児の虫歯治療と予防に長年取り組んできた父がいるので、これからも頼りにしていただけたらと思います。当院ではレーザーを積極的に活用して、痛みや音にしっかりと配慮しています。従来の器具のような削る音を抑えた診療につながっていますので、お子さんが怖がりにくいでしょう。これからも歯科医院を怖い場所だと感じさせないよう工夫を重ね、ご家族で安心して通える歯科医院をめざしていきます。
「口のことならここへ」と頼られる存在をめざして
導入されている設備や機器について教えてください。

当院ではレーザー機器を2種導入しています。一方のレーザー機器は、歯茎などのやわらかい組織の処置に適しています、メスを使わずに切開ができ、出血も抑えられるため、治りにも良い結果が期待できると考えています。もう1つのレーザー機器は歯などの硬い組織にも使えるタイプで、虫歯の処置などの際に用いています。レーザー機器以外にこだわったのが、口腔内カメラです。患部を撮影してすぐにモニターに映し出せるので、患者さんに「ここがこうなっています」とその場で口の状態をお見せできます。動画やズームでの撮影も可能で、細かな部分までしっかり確認できるんですよ。この他、歯科用CTも備え、精密な検査にも対応しています。
日々の診療で心がけていることを教えてください。
患者さんへの情報共有ですね。口の中は自分では見えにくい場所ですから、診療中、何をされているかわからないという不安を感じやすいと思うんです。だからこそ、口腔内カメラで撮影した画像をモニターに映して、「今こういう状態で、この処置が必要です」とご説明し、納得していただいた上で治療に進むことを徹底しています。また、話し方についても、すべて敬語で固めるのではなく、あえて砕けた言葉も交えて距離感を縮めるよう意識しています。スタッフも患者さんと気さくに会話していて、歯科とは関係のない話題で盛り上がることもあるくらいです。患者さんに、心からリラックスした状態で受診していただけたら何よりですね。
最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

通院が難しい方のもとへこちらから出向くという姿勢を生かし、訪問診療も本格的に対応していけたらと考えています。また、当院がめざしているのは、患者さんに「口のことで何かあれば、とりあえずここに行こう」と思っていただけるかかりつけ歯科医院になることです。歯が痛くなくても気になることがあれば、お気軽にご相談いただきたいですね。例えば、犬歯がすり減っていたり、朝起きた時に顎が疲れていたりといった症状がある方は、寝ている間の歯ぎしりがある可能性があります。こうした小さな違和感でも、遠慮なさらずにお声がけいただけたらうれしいです。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/45万円~、ホワイトニング/2万2000円~

