三本木 良紀 院長の独自取材記事
さわらクリニック
(福岡市早良区/室見駅)
最終更新日:2026/03/27
西鉄バス「小田部一丁目」バス停から徒歩1分にある「さわらクリニック」は、2026年2月5日に新規開院した。内科・脳神経内科を専門とし、MRIや超音波といった検査機器を備え、脳ドック・各種健康診断まで幅広く対応。院長の三本木良紀先生は、福岡赤十字病院や九州医療センターなどで内科・脳卒中の診療に携わり、カテーテル手術や生活習慣病の治療を中心に研鑽を積んできた。脳の病気は、ある日突然起こるケースが多く、自覚症状がないからこそ早期発見・早期治療が大切だという。「大きな病気の予防のためにも、そして症状をきちんと改善していくためにも、患者さんの気持ちを丁寧に聞き、納得のいく治療方針を提案するよう心がけています」とやわらかな笑顔で語る三本木院長。クリニックの特徴や診療への想いを聞いた。
(取材日2026年3月5日)
不安やストレスを軽減し、通院しやすいクリニックに
クリニックの特徴について教えてください。

内科では、高血圧症や糖尿病、脂質異常症といった生活習慣病をはじめ、不眠症や睡眠時無呼吸症候群、禁煙の外来などの診療を中心に行っています。脳神経内科では、頭痛・めまい・物忘れ・手足のまひやしびれ、頭部の打撲などに対応しています。これまで脳卒中の手術や診療に携わってきた経験から、重篤な脳疾患になる前に発見し、予防したいという思いがあり、その原因となる生活習慣病の診療にも力を入れています。クリニックの開業にあたり、睡眠時無呼吸症候群や禁煙の外来を始めたのも、これらが脳疾患のリスクを高める可能性があるためです。検査機器については、総合病院のような特殊なものまではありませんが、脳専用のMRIや超音波検査装置、血圧脈波検査装置など、脳疾患に関する検査機器を充実させています。
吹き抜けの待合室をはじめ、白を基調としたデザインの院内が心地良いですね。
医療機関は、行くのに気が進まない場所だと思います。だからこそ患者さんの気持ちが少しでも明るくなり、待っている間もゆったり過ごせるよう、院内は白を基調に優しい色合いで統一しました。当院は国道202号線より少し高い場所に建っており、道路側の待合室を吹き抜けのガラス張りにしています。ロゴを夜もライトアップすることで視認性が高まるようにというところから考えた設計です。「青空が見える待合室が気持ちいい」と患者さんからも好評なので、少しでもリラックスして過ごしていただけたらうれしいですね。また通院の際、患者さんにとってのストレスの一つに「待つこと」があると思います。できるだけ待ち時間を減らしたかったので、仕組みや体制づくりにも力を入れました。
「通いやすいクリニック」を重視されたそうですね。具体的に教えてください。

まず駐車場ですが、国道202号線からも住宅地側からも入りやすいよう間口を広く取り、17台分を用意しています。スムーズに診療を受けていただけるよう、ウェブ予約・ウェブ問診システムも導入しました。診察室は2部屋あり、私が診察をしている間に次の患者さんにもう一方の診察室へ入っていただき、専任スタッフが症状のヒアリングや予診、データ入力を行います。役割分担と診察室の活用で効率良く診療を進め、一番大切にしたい「患者さんと話をする時間」の確保につなげています。この他、スマホで簡単にできる自動決済やキャッシュレス決済、内容によってはオンライン診療にも対応しています。医療機関に行く不安やストレスを少しでも減らし、安心して来ていただければと思っています。
生活習慣病や脳卒中の早期発見・早期治療に力を注ぐ
これまでのご経歴についてお聞きします。

医学部を卒業後、指導してくださった先生が非常に優秀な先生だったんです。診断や治療の判断が適切なだけでなく、人柄も素晴らしい先生で、その姿に大きく刺激を受け、脳神経内科の道に進みました。九州大学医学部第二内科脳循環研究室に所属し、医局の異動で複数の病院に勤務しました。医師6年目に小倉記念病院でカテーテル治療を学び、脳梗塞やくも膜下出血の手術にも携わりました。主に脳卒中の診療を行う中で、多くの患者さんが高血圧症や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病を抱えていて、早期発見・早期治療することの大切さを実感しました。それを実現したいという思いから、当院では通いやすさを追求し、検査機器をそろえ、丁寧な診療を行えるような体制をつくりました。
脳卒中と生活習慣病の関係について教えてください。
脳卒中というのは、脳の血管が破れる「脳出血」、血管が詰まる「脳梗塞」、そして動脈瘤が破裂する「くも膜下出血」の3つをまとめた総称です。特に脳出血や脳梗塞の大きな原因になるのが、高血圧症や脂質異常症、糖尿病といった生活習慣病です。これらによって血管が傷み、さらに加齢や塩分の多い食事や喫煙、脂っこい食事、運動不足などが重なると、血管へのダメージが蓄積し、詰まったり破れたりして脳卒中が起こります。そのためご年配の方に多い病気ですが、日頃からバランスの良い食事や適度な運動を心がけることで予防につながります。脳の病気は身体障害や言語障害などの後遺症が出ることも多い病気だからこそ、根本の原因である生活習慣病の予防が何より大切だと考えています。
くも膜下出血についてはいかがでしょうか。

脳出血や脳梗塞はご年配の方に多い病気ですが、くも膜下出血は比較的若い方にも起こります。脳の血管にできたこぶのような「動脈瘤」が、ある日突然破れて発症します。イメージとしては、風船が膨らみ続けて破裂するような状態ですね。この動脈瘤は生活習慣とはあまり関係がなく、誰にでも起こり得ますし、前兆がほとんどないのが怖いところです。発症すると命に関わったり、重い後遺症が残ったりすることも少なくありません。動脈瘤は自然に消えることはないため、見つけるには検査を受けることが重要です。若い方もご年配の方も、ぜひ一度は脳ドックを受けてほしいと思っています。
患者の想いを大切にした診療を心がけたい
どのような場合に受診すべきしょうか。また、脳ドックでは、どのようなことを行いますか?

健康診断を定期的に受けていない方や、高血圧などを指摘されても症状がないからと放置している方には、一度きちんと診察や検査を受けていただきたいと思っています。高血圧や糖尿病は初期にはほとんど症状がないのですが、症状がないから大丈夫というわけではありません。当院の脳ドックでは、MRIで脳や血管の状態を詳しく調べる他、首の血管を超音波で確認し、血管の弾力性から血管年齢を調べる検査も行っています。傷んだ血管を元に戻す治療は難しいため、早く異変を見つけ、これ以上ダメージを受けないようにすることが大切です。一般的な健診では脳まで調べる機会が少ないので、若い方でも一度は脳ドックを受けてほしいですね。異常がなければ3~5年ごと、70歳以上や生活習慣病がある方は年1回の受診をお勧めしています。動脈瘤が見つかって手術が必要な場合は、提携する基幹病院をご紹介しています。
患者さんと向き合う上で、大切にしていることはありますか?
患者さん一人ひとりの想いや希望、ライフスタイルを伺った上で、適切な治療法をご提案するよう心がけています。例えば、血圧が高いと来院された方に、薬を出して終わりという一方的な診療は行いません。「あまり薬は飲みたくない」「忙しいので通院は最低限にしたい」など、さまざまなご要望があるでしょう。そこで、なぜ薬が必要なのか、なぜ通院が大切なのかを丁寧にご説明します。どうしても薬を飲みたくない場合で、緊急性がなければ、まず3ヵ月ほど食事の塩分を減らしたり運動習慣を取り入れたりと生活改善に取り組んでいただき、その結果を見て、治療方針を一緒に考えることもあります。専門的な説明もありますが、納得して治療に取り組んでほしいので、疑問や不安は遠慮なく質問してください。
最後に、メッセージをお願いします。

ご自身の健康状態を把握していない方、健康診断や検査を受けたことがない方、異常を指摘されているものの医療機関に行っていない方も、一度お越しください。治療を無理に押しつけることはありません。頭痛で悩んでいる方も気軽に相談してほしいです。大きな疾患につながる頭痛はまれですが、検査によって脳腫瘍が見つかることもあります。これまでに経験したことがないほど強い痛みの頭痛の場合はくも膜下出血の可能性もあるので、早めの受診をお勧めします。医療的な観点からアドバイスや提案を行います。年齢や症状の有無に関わらず、気軽に来てくださいね。
自由診療費用の目安
自由診療とは脳ドック/2万3100円~

