伊東 雅哲 院長の独自取材記事
大治西條ファミリー歯科
(海部郡大治町/七宝駅)
最終更新日:2026/03/10
七宝駅から車で約10分。閑静な住宅街に赤い屋根と黄色の壁が印象的な「大治西條ファミリー歯科」がある。「ふなはし歯科」、「星の森ファミリー歯科」を経て2025年に現在の名称へリニューアルした。伊東雅哲院長は、現在も愛知学院大学で口唇口蓋裂の手術を執刀する口腔外科のスペシャリストでありながら、総合歯科や矯正歯科、予防歯科といった幅広い診療に対応。困った時に頼られる存在でありたいと土曜・日曜・祝日も診療に立つ。0歳と2歳の子を持つ父親として、子育て世代の苦労を知るからこその姿勢だという。「患者さんの時間を頂いている」と穏やかに語る姿に、患者目線を貫く誠実さがにじむ。専門性と温かな人柄を兼ね備えた伊東院長に話を聞いた。
(取材日2026年2月13日)
「困った時に頼れる存在」をめざして、土日祝も診療
院長に就任された経緯を教えてください。

当院はもともと「ふなはし歯科」として開院し、その後「星の森ファミリー歯科」を経て、現在の「大治西條ファミリー歯科」として生まれ変わりました。私自身は6年ほど前からこちらで勤務しており、患者さんとのコミュニケーションを重ねる中で信頼関係を築いてきました。当院のコンセプトは「木を診て森も診る」。治療というのはその場限りで終わるものではなく、20年、30年とお付き合いしていくものです。そうした長期的な視点を大切にしたいという思いもあり、院長を引き継ぐことにいたしました。先代院長の舟橋正樹先生は現在も診療を続けており、昔からの患者さんにも引き続き通っていただいています。その患者さんのお孫さんが来院されることもあり、3世代にわたるつながりを感じられるのは地域に根差したクリニックならではの喜びですね。
歯科医師の道を選ばれたきっかけを教えてください。
実はもともと陸上競技に打ち込んでいまして、400メートルや800メートルで全国ランキング上位になったこともあります。「オリンピックをめざそうか」と考えていたのですが、高校3年の夏に肉離れを起こしてしまい……。進路を考え直していた時、モンゴルでの歯科ボランティアに参加する機会があったんです。そこで目にしたのが、口唇口蓋裂という先天疾患のある子どもたちへの口腔外科手術でした。唇や顎の骨に生まれつきの問題を抱えた子どもたちを治療する担い手は少ないと知り、「自分がやりたいのはこれだ!」と。その経験に背中を押され、歯科医師の道に進みました。
土日祝も診療されているのですね。

私には、0歳と2歳の子どもがいるのですが、小さな子どもは体調を崩すことも多く、休日に診てもらえる場所があると本当にありがたいんです。自分が親として感じることを、同じ子育て世代の方々にも届けられたらうれしいですね。また一般的な虫歯治療であれば、多くの歯科クリニックで対応できますが、口の中を切ってしまったといった外傷は、一般のクリニックでは対応が難しいこともあります。そうした「対応できるところが少ない分野に重きを置く」というのが私のスタンスです。大きな病院に行くと、問診だけでも2〜3時間待つこともありますから、クリニックで対応できれば親御さんの負担も軽くなるはず。「困った時に頼られる存在でありたい」、その思いから休日も診療しています。
専門性の高い治療を、身近なクリニックで
先生が得意とされている治療は何でしょうか?

口腔外科と小児口腔外科、そしてインプラント治療です。小児口腔外科については、例えばお子さんが部活動で口の中を大きく切ってしまったとか、転んで舌をケガしたといった外傷にも対応できます。また、中年以上の方に多いインプラントのトラブルにも対応しています。さらに全身疾患をお持ちの患者さんも、血液検査やCT検査などによって状態を把握しながら診療を進めることが可能です。大学病院で培った経験やエビデンスを重視して治療を行っていますので、安心して来院いただきたいですね。
現在も大学病院で診療されているそうですね。
愛知学院大学に所属しており、口唇口蓋裂など口腔外科領域の手術を担当しています。全身麻酔が必要な手術の場合は、私が自分宛てに紹介状を書いて大学病院で執刀し、術後のフォローは当院で行うという体制を取っています。治療を担当する歯科医師が変わらないというのは患者さんにとって安心感があると思いますし、病院に何度も通う手間も省けます。口唇口蓋裂の患者さんの中には、鼻と口がつながっているために発音に困難を抱えていたり、飲み物が鼻から出てしまったりする方もいます。そうした悩みがコンプレックスになっている方も少なくありません。治療を経て、だんだんと笑顔が増えていく患者さんを見ると、この道を選んで良かったと心から思いますね。
診療で大切にされていることを教えてください。

患者さんに納得していただけるように、わかりやすく説明をすることです。例えば保険の話をどれだけ詳しく説明されても、実際に理解できるのは2割程度ではないでしょうか。そんな感覚を頭に置いて説明を工夫し、理解度を5割、6割と高めていけるように心がけています。イラストを使った視覚的な説明も取り入れていますし、お声がけしながら治療することで、少しでも患者さんの不安を取り除きたいと考えています。また、「患者さんのお時間を頂いている」という意識も大事にしています。医療はサービス業だと私は思っていますので、いかに満足して帰っていただけるかを常に意識しています。一人ひとりのゴールは違いますから、その方に合った治療を肉体的にも精神的にも、金銭的にも無理のない形で提案するよう心がけています。
家族みんなで安心して通えるクリニックへ
スタッフさんについてお聞かせください。

子育てが一段落した世代のスタッフが多く、みんな子どもと関わることに慣れていますね。不安を抱えて初めて来院されるママさんも、気軽に子育ての相談ができるため、ほっとして帰られることもあります。ふなはし歯科時代から長く勤めてくれているスタッフもいますので、長年通ってくださっている患者さんとの関係も良好です。私がスタッフに求めているのは、「患者さんにとって歯科医師には聞きにくいことを聞けるような存在でいてほしい」ということ。歯科医師からの説明だけではわからないことや、聞きそびれてしまったことを、スタッフがフォローしてくれることが患者さんの安心につながりますからね。「いかに満足して帰ってもらえるか」という私の思いを、十分に理解してくれており、感謝しています。
今後の展望を教えてください。
今年の秋には、新しい建物に移転する予定です。そこでは、親子で来院できる「ファミリールーム」を設ける計画を立てています。お母さんが治療を受けている間に、お子さんが同じ部屋の中で遊べるスペースを作り、ベビーカーのまま入れるバリアフリー設計にする予定です。また口腔機能訓練などにおいては、言語聴覚士との連携も含めた多職種連携に取り組んでいきたいと考えています。当院は「おいしく、楽しく、私らしく」というスローガンを掲げているのですが、おいしく食べられること、楽しく過ごせること、これらはすべてお口の健康から始まると考えています。小さなお子さんから高齢の方まで、どんな世代の方にも安心して通っていただけるクリニックをめざしていきます。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。

幅広く、かつ専門性の高い診療を行っていますので、少しでも気になることがあれば、気軽に相談に来ていただければと思います。最小限の治療で、最も有益な結果に至れるよう心がけていますので、大きな病院に行く前に、まず当院に来ていただければ、ご負担も少ないと思います。そして治療のゴールは患者さんによって異なるもの。だからこそ患者さん一人ひとりに寄り添い、その方にとっての最適解となるようなお口の健康を届けていきたいと考えています。困った時に頼っていただける歯科医師でありたい。その思いを胸に、これからも地域の皆さんのお口の健康を支えていきます。
自由診療費用の目安
自由診療とは小児矯正/6万5000円~、成人矯正/75万円~、セラミックを用いた補綴治療/4万5000円~、インプラント治療/39万円~

