藤平 智広 院長の独自取材記事
ふじひら歯科クリニック
(交野市/交野市駅)
最終更新日:2026/03/10
京阪交野線「交野市駅」から徒歩3分、道路沿いに立つ白い外観が目を引く「ふじひら歯科クリニック」。2026年1月に開業した同院は、院内がバリアフリー設計で車いすやベビーカーでもそのまま診療室へ入れる。藤平智広院長は大阪歯科大学大学院で根管治療を専攻し学位を取得。「気持ち良く来ていただいて、さらに気持ち良く帰っていただく」をコンセプトに、小児から高齢者まで幅広く診療にあたる。同院が位置する交野市の隣にある、枚方市出身の藤平院長は「地元に恩返ししたい」と語る。温かな笑顔と患者との会話を何より大切にする姿勢が印象的だ。神経を残す歯髄温存療法やマタニティー歯科への取り組み、地域医療への思いを聞いた。
(取材日2026年2月18日)
地元への恩返しを胸に、誰もが通いやすい歯科医院を
まずは開業の経緯についてお聞かせください。

私は隣の枚方市出身でして、大阪市内で院長として勤めていましたが、ずっと地元に帰りたいという思いがありました。この北河内地区には両親や友人もおりますし、地域に恩返ししたいという気持ちが強かったんです。場所を選ぶにあたっては、この辺りは車がないと通いづらい地域ですから、しっかり駐車場が取れることを重視しました。加えて、お子さん連れのお母さんや、お体が不自由な方にも安心して通っていただけるよう、バリアフリーで広さが確保できる場所を探していたところ、ここに出合ったんです。以前の職場もとても楽しく、患者さんやスタッフとも良い関係を築いていましたが、やはり地元への思いが勝りましたね。患者さんに喜んで帰っていただける場所を、今度は地元で実現したいと考えています。
どのような患者さんが来院されていますか?
当初は私と同年代のお母さんやお子さんが中心になるかなと思っていたのですが、実際にはご高齢の方も多く来てくださっていて、それがとてもうれしいですね。この辺りは皆さん駅前まで歩いて通われていたそうで「近くにできて良かった」という声をよくいただきます。私自身、お子さんの診療も好きですが、ご高齢の方の入れ歯を作ったり調整したりするのも好きなんです。入れ歯の調整が必要な場面で頼っていただけることを、本当にうれしく思います。入れ歯は決して悪いものではありませんから、少しでも違和感なく使っていただけるよう心がけています。
施設面で工夫された点を教えてください。

何よりバリアフリーを最優先に設計しました。院内は土足のままお入りいただけて、車いすやベビーカーでも入り口からそのままユニットのそばまで移動できるようになっています。特に右側2台のユニットはスペースを広く取っていますので、足元に不安がおありの方にはそちらをご案内しています。入り口のスロープも、勾配をなるべく緩やかにしています。足が良かった頃に通えていた方でも、年齢を重ねて歩きにくくなってしまうことが考えられますよね。そういう方にも「通える」という選択肢を持っていただきたかったんです。バリアフリーの設計を喜んでくださる方も多くいらっしゃいます。また、診察室の手前にはキッズスペースを設け、保育士の資格を持つスタッフも在籍しています。駐車場も9台分ご用意していますので、お車で来院する際も便利かと思います。
神経を残すための治療と世代を超えた寄り添いの診療
先生が力を入れている治療について教えてください。

私は大学院で根管治療、いわゆる歯の根っこの治療を専門に学び、学位を取得しました。その経験を生かして、当院では特に歯髄温存療法、つまり神経を残すための治療に力を入れています。歯の神経を取ってしまうと、どうしても歯の寿命は短くなりますし、何より歯が割れてしまうリスクが高まるんです。歯を抜く原因として最も多いのが、実はこの破折なんですね。ですから、できるだけ神経を残すことをめざして治療することで、将来的に歯を失うリスクを減らすことにつなげたいと考えています。マイクロスコープを使って神経の状態を細かく確認しながら治療を進め、唾液や細菌が入らないようにするためにラバーダムも使用しています。ラバーダムは治療の精度が上がることが見込めるだけでなく、患者さんにとっても口を開け続けるのが楽になるというメリットがあるんですよ。
さまざまな世代の患者さんへの対応についてお聞かせください。
お子さんには、矯正治療だけでなくMFT(口腔筋機能療法)も提案しています。歯並びは急に悪くなるものではなく、日頃の癖や口の機能発達が関係していることが多いんです。例えばお口が開いているお子さんには、「注意するのではなく、気づかせてあげてください」とお母さんにお伝えするようにしています。ご高齢の方には、入れ歯の調整で少しでも快適に過ごしていただけるようサポートしています。また、マタニティー歯科にも注力していまして、歯周病と早産や低体重児出産のリスクには関連があるといわれています。私も2歳の子どもがおり、妻が妊娠中に体調を崩しやすかったことを身近で見てきたので、妊婦さんの大変さはよくわかります。お子さんを無事に産むためにも、妊娠中から口の健康に興味を持っていただけたらうれしいですね。
診療において大切にされていることは何でしょうか。

当院のコンセプトは「気持ちよく来ていただいて、さらに気持ち良く帰っていただく」ことです。そのために大切にしているのがコミュニケーションですね。ただ治療して帰っていただくのではなく、できるだけ会話するようにしています。最初は「痛い」という主訴で来られても、お話ししているうちにその裏に別の問題が隠れていることもありますから。また、自分の口に興味を持っていただきたいという思いから、口腔内の写真や3Dスキャンのデータをスマートフォンでお渡しできるようにしていますし、治療中の動画もお見せして「今日はこういう処置をしました」とご説明しています。こうした取り組みを通じて、患者さんご自身が口の健康について考えるきっかけになればうれしいですね。
スタッフとともに地域の皆さんへ笑顔を届けたい
スタッフの皆さんについて伺えますか?

スタッフを採用する際に最も重視したのは、コミュニケーション能力でした。当院のコンセプトを実現するには、患者さんと楽しく会話できることが大切だと考えたからです。面接では、私自身も初対面ですし、患者さんも同じように初めて会う方ばかりですから、楽しくやり取りできた方を選んでいったところ、本当にいい人たちが集まってくれました。スタッフは患者さんが来院されると笑顔で迎え、待ち時間も会話をしながら過ごしていただけるよう心配りをしてくれています。僕一人ではこんな歯科医院は作れなかったので、スタッフには感謝しかないですね。また、スタッフにも気持ち良く働いてもらいたいという思いから、子育て中の方が働きやすいよう診療時間を設定しているんです。
他にも取り組まれていることはありますか?
実は私、学生時代に中学から大学までラグビー部に所属していまして、練習中に前歯を2本折ったことがあるんです。だからこそ歯の大切さは身をもって知っていますし、自分と同じように歯を折ってほしくないという思いから、マウスガードを自分で作っています。大阪はラグビーを小学生から始めるお子さんも多いのですが、成長期は歯並びも変わり、頻繁に作り替えが必要になるんです。少しでも気軽に作っていただけるよう対応しています。また、以前は企業でも診療していた経験があり、そこでは「急に歯が取れた」「明日面接なのに」といった緊急のご相談も多かったんです。その経験から、患者さんのご事情に合わせた対応を心がけるようになりました。お仕事や大切な予定がある方には、できる限り柔軟に対応したいと考えています。
最後に、読者へメッセージをお願いします。

今まで歯科医院に通いづらいと感じておられた方にも「ここなら通える」と思っていただける、そんな場所にしたいと考えています。来院されたら楽しく過ごしていただいて、何か一つでも「ためになった」と思って帰っていただけたら、何よりですね。それこそが地域への恩返しだと思っています。小さなお困り事でも構いませんので、気軽にご相談ください。人生100年といわれる時代ですから、最後まで自分の口でおいしく食べられることは、皆さん共通の願いではないでしょうか。そのお手伝いが少しでもできればと思っています。当院に来ていただいて、気持ち良く過ごしていただいて、さらに気持ち良くなって帰っていただく。そんな歯科医院をスタッフとともに作っていきたいですね。
自由診療費用の目安
自由診療とはマウスピース型矯正装置を用いた矯正(全額)/82万5000円、小児のマウスピース型矯正装置を用いた矯正/3万3000円~、スポーツマウスガードの作製/1100円(小学生)、2200円(中学生)、3300円(高校生以上)
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

