石川 悠 院長の独自取材記事
市ヶ谷駅前いしかわ眼科
(千代田区/市ヶ谷駅)
最終更新日:2026/03/12
市ヶ谷駅から徒歩1分ほど。駅近ながら静かな通りに立つビルの5階に「市ヶ谷駅前いしかわ眼科」はある。目の疲れや乾き、見えづらさ、視力低下、アレルギー性結膜炎など、乳幼児から高齢者まで幅広い症状に対応していることに加え、石川悠院長が得意としている涙目やドライアイの専門的な治療も受けられるクリニックだ。石川院長は東京女子医科大学で網膜を専門に研鑽を積み、涙に関わる涙道の治療スキルも伸ばし、2025年12月に同院を開業。院内に設けた手術室では涙目の改善につながる涙道内視鏡手術も行う。親しみやすい笑顔で「些細なことでも気軽に相談してください」と話す石川院長は、その「些細なこと」から丁寧な対話と検査で適した治療に導いている。そんな石川院長に同院の診療の特徴、診療にかける想いなどを聞かせてもらった。
(取材日2026年2月19日)
涙道閉塞の治療で生活の質を下げる涙目を改善させたい
院長はどのように眼科診療の経験を積まれてきましたか?

2007年に福島県立医科大学を卒業後、初期研修を経て東京女子医科大学の眼科に入局して以来、眼科診療に携わってきました。専門は網膜ですが、眼科的な手術は幅広く経験を積んでいます。眼科クリニックに入職後、涙の通り道がふさがって涙目などの症状が出てしまう「涙道閉塞」の勉強をしたいと思い、そこで、涙道閉塞の治療として涙道の内視鏡手術の経験を積ませてもらいました。専門的な手術以外にも目にまつわるさまざまな症状は診てきましたので、目の疲れや乾き、見えづらさといった些細なことも相談していただければ、改善するための方法、症状を少しでも楽にするための方法をご提案できるかと思います。
医師をめざし、眼科を選ばれたきっかけは何かありましたか?
人の役に立つ仕事がしたいというのが医師をめざした第一の理由です。眼科に進んだのは、視覚は生活する上で大事な要素で、そこに携わることで皆さんが快適に暮らすための手助けができるのではないかと思ったからです。実際、情報の8、9割は視覚からと言われており、治療によって患者さんに与える影響が大きい分野であることから、眼科医になったやりがいを感じます。特に当院が力を入れている涙道閉塞の治療は、涙が止まらない、ずっと涙目が解消しないという、不快感に悩みながらも仕方ないと諦めていた症状の改善につながります。もし患者さんの長年の悩みの改善を図ることで、喜んでいただけたり、明るくなられた姿を見ることができたら、とてもうれしいです。
開業の地を市ヶ谷に決めた理由は?

市ヶ谷を勤務地として働いている方もいれば、この近辺で生活しているご家族もいらっしゃって、どちらの方にも来ていただけるのではと思い、この場所に決めました。また、駅から徒歩1分ほどの場所にあり、患者さんが通いやすいことも決め手でした。目の症状は急に困ることも多く、「何かあったときにすぐに相談できる眼科」は必要ですから。基本的には予約制ですが、予約なしで受診されてもしっかりと診させていただきますので、何か気になる症状があればご相談ください。
目の症状に広く対応。ドライアイの専門的な治療も提供
院長が得意とされている涙道の診療について教えてください。

流涙症という分野になり、なかなか専門的に診ているクリニックがないため、「困ってはいるものの、治療してもらえる場所がないからそのままにしている」という方が多い病気です。涙が通る涙道がふさがり、常に涙目、涙が止まらないといった症状や、涙道が閉塞している場所によっては目やにが出るケースもあります。当院では、まずは患者さんから状況をお聞きし、ドライアイやアレルギーの有無を調べ、涙道の閉塞を調べる通水検査を行います。涙道閉塞が原因とわかれば、院内で涙道内視鏡による手術も可能です。日帰りで実施でき、翌日から眼帯なしでいつもどおりの生活ができる治療ですので、ご負担も少ないのではないでしょうか。涙道閉塞は手術でなければ改善しないものなので、長年悩まれている方に当院で日帰り手術できることを知っていただきたいですね。
その他、どのような症状に対応していますか。
これまで眼科全般の症状に広く対応してきましたので、目の悩みは何でもご相談いただけます。検査機器もそろえ、白内障の日帰り手術や網膜硝子体注射なども行い、大きな手術手前までの治療は対応できる体制を整えています。また、涙と関わりの深いドライアイは、涙道の勉強をするにあたり学んできた分野ですので、専門的な治療を提供していきたいと思っています。ドライアイに対して目薬をすでに使っている方も少なくないと思いますが、なかなか治らない方は目薬が合っていない場合も考えられます。当院では、いくつかの層になっている涙液を層別に調べて足りない成分を診断し、患者さんお一人お一人に合った目薬の処方を行っています。開業してまだ日は浅いですが、デスクワークをされている方が目の疲れやドライアイに悩まれていらっしゃることが多く、そういった方が気持ち良く働けるようにアシストしていきたいと思っています。
子どもの目の悩みも相談できるのでしょうか。

もちろんです。お子さんの眼科診療にも携わってきていますので、親御さんから見て何か気になる症状があればご相談ください。特に赤ちゃんの目やにの原因となる鼻涙管閉塞などは処置しているクリニックが少なく、迷われてやっと当院にたどり着いたという方もいらっしゃいます。相談する先がなかなかない子どもの目の悩みにも、応えられる場所でありたいと思っています。お子さんの目の検査は、その日の状態や機嫌などでできない場合もありますので、なるべく怖がらせないように無理のない範囲で診させてもらい、徐々に関係性を築いてから必要な検査を行うようにしています。
放置しがちな目の症状。些細なことでも相談を
診療の際、大切にしていることを教えてください。

診療で一番大切にしているのは、患者さんが良くなるための手助けをすることです。われわれが治療するというよりも、あくまで治すための手助けをする。そのためには患者さんに理解してもらうことも大切です。また、一方的な治療ではなく、納得して治療に進むためにわかりやすく説明することも重視しています。「患者さんと一緒に」という姿勢を大切に、患者さんが今どんなことに困っているのか、何に不安を感じているのかを伺った上で丁寧に説明します。治療を続けていくには、患者さんご自身も納得されていないと、どこかでうまくいかなくなるという感覚があるのです。ですので、丁寧に説明をして患者さんと相談の上で治療方針を決めています。
病院とも連携を取られているそうですね。
どうしてもクリニックでは対応できないケースもありますので、その際には提携した病院や地域の病院と連携して、患者さんにとって良い治療ができる場所を紹介させていただいています。そうした病診連携により、患者さんが安心して何でも相談できるクリニックをめざしています。また、当院には他院からご紹介されてくる方もいらっしゃいます。ご紹介いただいた患者さんは、必要な検査や対応が終わり次第、元の先生のところにお戻しすることも大切にし、地域の中で役割分担をしながら、診療していきたいと考えています。
最後に読者へのメッセージをお願いします。

地域のかかりつけ医として一般診療を大切にしながら、涙道の手術やドライアイをはじめとする専門的な治療にも対応しています。患者さん一人ひとりに合った治療を提案し、安心して通えるクリニックをめざしていますので、些細なことでもご相談ください。改善につながる道をご一緒に考えていきたいと思います。目の症状は様子を見がちなことも多いですが、早めに相談していただくことで、負担が少ない治療で解決が望める可能性もありますので、「こんなことでいいのかな」と思わず、相談しに来ていただきたいです。

