浅枝 裕詞 院長の独自取材記事
石川台デンタルクリニック
(大田区/石川台駅)
最終更新日:2026/02/12
石川台駅にほど近い、住宅街の一角に位置する「石川台デンタルクリニック」。院長を務める浅枝裕詞先生は、奥羽大学を卒業後、広島や茨城、東京の歯科医院での勤務を経て、2025年12月に同院を開業。小児矯正から訪問診療まで、幅広い年齢層の患者と向き合ってきた。「自分の歯でしっかり生涯ご飯を食べられるように」という思いから、マイクロスコープを活用した根管治療に注力しながら予防歯科を重視。「歯のことが気にならないのが一番」と穏やかに語る浅枝院長に、診療へ懸ける思いなどを聞いた。
(取材日2026年1月13日)
生涯自分の歯で食べるため、予防歯科を重視
この地域で開業された経緯を教えてください。

僕は小学生の頃からずっと品川区で育ったので、隣の区である大田区にはなじみがありました。開業を考え始めてから、いろいろな物件を見ていく中で、この石川台に出会ったんです。実際に開業してみると、さまざまな世代の方が来てくださっており、とてもうれしいですね。院内は木目を基調とした温かみのある雰囲気で、診察室は区切られているので、他の患者さんを気にせずリラックスして治療を受けていただけると思います。この地域で長く皆さんの歯の健康を支えていきたいですね。
開業までに、どのような経験を積まれてきたのでしょうか?
小学生の頃から都内で過ごし、福島の奥羽大学に進みました。卒業後、生まれ故郷の広島で研鑽を積み、そのまま数年間は広島や茨城の歯科医院で勤務していました。その後、東京に戻ってからは八王子の歯科医院に勤めていたのですが、開業までに訪問歯科にも携わる機会がありました。施設を訪問してご高齢の方の治療を行ったり、ベッドサイドでケアをしたりといった経験は、今の診療にも生きていると感じます。また、以前勤めていた法人では小児矯正歯科の分院長という立場もいただき、専門の歯科医師が常駐する環境でしたので、多くを学ぶことができました。小さなお子さんから高齢の方まで、幅広い年齢層の患者さんと向き合ってきた経験は、開業した今も大きな財産になっています。
診療において大切にされていることを教えてください。

「自分の歯でしっかり生涯ご飯を食べられるように」というのが僕の診療の根底にある考え方です。開業にあたって特別なコンセプトを掲げたわけではないのですが、この思いだけはずっと大切にしてきました。よく患者さんにもお話しするのですが、歯のことが気にならないのが一番だと思うんですよね。健康な時って、歩いていても足のことなんて考えないじゃないですか。それと同じで、日常生活の中で歯のことを意識しなくて済む状態こそが理想だと考えています。痛みや違和感があると食事も楽しめませんし、気持ちも沈んでしまいます。だからこそ、患者さんが歯のことを忘れて毎日を過ごせるようにサポートしていきたい。年を重ねても自分の歯で噛める喜びを、一人でも多くの方に届けられればと思っています。
根管治療と予防、両方の視点から歯を守る
治療面で特に力を入れている分野があれば教えてください。

個人的に力を入れているのは根管治療、いわゆる歯の根っこの治療ですね。虫歯が進行して神経まで達してしまった場合に行う治療法なのですが、これまでもずっと取り組んできた分野で、歯が残せるなら残したいという思いが強くあります。当院ではマイクロスコープを導入していて、肉眼では見えにくい細かな部分まで確認しながら治療を進めることができます。できる限り歯を残すことをめざして、見落としがないよう丁寧な処置に努めています。根管治療は歯の治療の土台となる部分なので、ここをしっかりやっておくかどうかで、その歯がどれだけ長持ちするかが変わってきます。自分の歯で食べ続けてほしいという僕の理念とも結びつく、大切な治療だと考えています。
予防の重要性について、お考えをお聞かせください。
根管治療に力を入れているとお話ししましたが、まず何より大切なのは、虫歯や歯周病にならない状態を保つことです。これらは感染症なので、お口の中に汚れがたまるほど菌が増えやすくなります。だからこそ基本になるのは、毎日のご自宅でのケアです。月に一度クリニックでメンテナンスを受けていても、日々の歯磨きができていなければ、十分な予防にはつながりません。その上で、クリニックでの定期的なメンテナンスもとても大切です。皆さん、美容院や床屋には定期的に通われますよね。髪のメンテナンスと同じような感覚で、歯のメンテナンスにも通っていただけたらと思っています。「1回サボったらもう駄目」というわけでもありませんし、「1回だけ頑張ればいい」というものでもありません。毎日のケアと定期的なメンテナンスを、無理のないペースで続けていくこと。その積み重ねが、将来の歯を守ることにつながっていきます。
患者さんとの関わり方で心がけていることはありますか?

治療に入る前の段階で、しっかりコミュニケーションを取ることを大切にしています。思いは言葉にしないと伝わらないと思っているので、私がどう考えているかはきちんとお伝えしますし、患者さんにも本音で話していただきたいんです。「これが嫌だな」とか「こうしてほしい」といったことがあれば、遠慮なく言っていただいたほうがお互いにとって良いですから。気を使ったまま通い続けるのは、やはりつらいと思うんですよね。治療の進め方については、まず考えられる選択肢をきちんとお示しした上で、患者さんとよく話し合いながら一緒に考えていきます。その中で「こうした方法が考えられますが、どう感じられますか?」といった形で対話を重ね、納得いただける形でベストな方法を選んでいくことを大切にしています。押しつけではなく、信頼関係を築きながら二人三脚で治療を進めていける、そんな関係性が理想ですね。
ベテランスタッフとともに、地域の歯の健康を支える
スタッフの皆さんについてお聞かせください。

現在は歯科衛生士と歯科助手とともに診療にあたっています。いずれも経験豊富なスタッフで、患者さんへの気配りもとてもこまやかなんです。私が「あれは……」と少し言いかけただけでも意図をくんで動いてくれるような、スムーズな意思疎通ができていて、日々とても助けられています。特に予防やメンテナンスの分野では、歯科衛生士としっかり情報を共有しながら、チームとして取り組んでいきたいと考えています。一人の患者さんに対して、私と歯科衛生士が同じ方向を向いてケアにあたることが大切ですからね。開業してまだ間もないですが、頼りになるスタッフに支えられ、安心して診療に集中できる環境が整っていると感じています。
今後、どのようなクリニックをめざしていきたいですか?
痛くなった時だけ行くのではなく、定期的なメンテナンスとして通っていただけるクリニックになれたらうれしいですね。最初にお話しした理念に戻りますが、やはり自分の歯で、自分の口でしっかりご飯を食べられることが一番だと思っています。そこにつながる診療を、これからも続けていきたいです。私は毎週のように登山に出かけるのですが、診療の場でも歯の話だけでなく、そうした趣味や日常のことなども気軽にお話しできる関係でありたいと思っています。気負わず通えて、安心して話せる、そんな場所にできたらうれしいですね。長くお付き合いいただける関係を築きながら、この石川台という地域で、お子さんから高齢の方まで幅広い世代の歯の健康を支えていきたいと考えています。平日は夜7時まで、土曜日も午後5時半まで診療していますので、お仕事帰りや週末にも通いやすい環境を整えてお待ちしています。
最後に、読者の方へメッセージをお願いします。

健康な歯で毎日ご飯を食べられる――そんな当たり前のことを、これからも大切にしていただきたいと思っています。歯磨きをしていて「何となく変だな」と感じたり、噛んだときに違和感があったりしたら、早めに受診していただくのがお勧めです。結果的に何もなければ、それが一番ですからね。本来、歯のことを日常生活の中でずっと意識しなくて済む状態が理想です。日々のケアは積み重ねなので、一日サボったからといって投げやりになる必要はありません。また次の日から続けていただければ大丈夫です。かかりつけの歯科医院がある方は、ぜひその存在を大切にしていただきたいですし、これから探される方がいらっしゃれば、当院も候補の一つに加えていただけたらうれしいです。歯のことが気にならない毎日を、一緒にめざしていきましょう。
自由診療費用の目安
自由診療とはワイヤー矯正/75万円程度、根管治療/12万円~

