後藤 祐輝 院長の独自取材記事
ごとう耳鼻咽喉科クリニック
(長久手市/藤が丘駅)
最終更新日:2026/01/07
藤が丘駅から徒歩15分の住宅街に、2025年11月に開業した「ごとう耳鼻咽喉科クリニック」。長年地域で親しまれて来た杉山耳鼻咽喉科を継承し、リニューアル開業した同院の院長を務めるのは、笑顔の爽やかな後藤祐輝先生。半田市立半田病院などで研鑽を積み、睡眠時無呼吸症候群の診療や鼻の手術に豊富な経験を持つ。同院では、睡眠時無呼吸症候群の専門的診療と、スギ花粉・ダニアレルギーの根本的解決をめざす舌下免疫療法に力を注ぐ。また後藤院長は、親子のゾウが描かれたロゴマークについて、「前院長への敬意と、3世代に愛されるクリニックをめざす思いが込められています」と話す。そんな後藤院長に、同院の特徴や患者への思いなどについて聞いた。
(取材日2025年12月12日)
地元で継承開業、親子のゾウに込めた地域医療への思い
継承開業された経緯をお聞かせください。

私はこれまで、耳鼻咽喉科の医師として大規模病院で多くの患者さまの診療に携わった後、地域のクリニックで院長として勤務してまいりました。そうした経験を重ねる中で、「自分の理想とする医療を、自分のクリニックで実現したい」という思いが次第に強くなっていきました。ちょうどその頃、名古屋大学医局の同門である杉山先生がご引退をお考えとのことで、ご縁をいただき、クリニックを継承開業することになりました。ありがたいことに、スタッフも何人か残ってくださっています。私自身の実家も名東区にあり、この地域には以前から親しみがあります。30年ほど診療を続けてこられたクリニックですので、以前から通われている患者さまも多く、当院にも安心して足を運んでいただけているようです。最近では、長く通ってくださっている方と新しく来院される方が半々くらいで、地域に根差した医療ができるようにしていきたいと考えています。
先生が耳鼻咽喉科の道に進まれた理由を教えてください。
専門を選択する際、実は産婦人科と泌尿器科と耳鼻咽喉科で迷っていたのですが、耳鼻咽喉科は、幅広い年代の方を診られることと、外来診療もできるところに魅力を感じました。将来的に開業することを視野に入れていたのも、耳鼻咽喉科を選んだ理由の一つです。半田市立半田病院に在籍していた時は、睡眠に関わる治療や検査にも携わっていて、CPAP療法(持続陽圧呼吸療法)も行っていました。鼻の手術なども多く手がけてきましたので、そういったこれまでの経験を地域医療に生かしたいと思っています。風邪症状や耳垢が気になるなど、患者さんの日常的な問題の解決をめざせるところも、耳鼻咽喉科の良さですね。
ロゴマークの親子のゾウがかわいらしく、印象的です。

小さなお子さんからご高齢の方まで、幅広い年代の方に通っていただけるクリニックでありたいと思い、親子のゾウをモチーフにしたロゴマークにしました。実は子どものゾウのオレンジ色は、前身の杉山耳鼻咽喉科さんの看板の色なんです。杉山先生が温かく見守ってくれているようなイメージで、以前からの患者さんも大切にさせていただきたいという思いを込めています。皆さんにとって通いやすいクリニックをめざし、内装にもこだわりました。院内は白を基調に、木目調の家具や暖色系のチェアで温かく居心地が良い空間にしています。キッズスペースにはお子さんが安心できるように、ぬいぐるみや絵本をご用意していますよ。以前からの患者さんと新しく来てくれる患者さん、どちらにも気持ち良く通っていただけるクリニックになることを目標にしています。ウェブ予約のほか、直接のご来院も受けつけています。
睡眠時無呼吸症候群の治療や舌下免疫療法にも力を注ぐ
睡眠時無呼吸症候群の診療に力を入れていらっしゃるそうですね。

はい。睡眠時無呼吸症候群の診療において、鼻や咽頭、喉頭の状態を診ることはとても重要です。気道を診て狭窄がないかや構造的に問題がないかを確認します。簡易検査や精密検査を行った上で、異常があればCPAP療法という治療に移ります。夜中いびきで頻繁に目覚めてしまったり、日中の眠気や集中力低下といった症状があったりする方はご相談いただければと思います。睡眠時無呼吸症候群というと中高年男性のイメージが強いですが、顎が小さくてアレルギー性鼻炎のある若い方や女性に発症する場合も少なくありません。
アレルギー性鼻炎の根本解決をめざした治療も行っていると伺いました。
舌下免疫療法という治療です。現在、根本的な解決をめざせるスギ花粉とダニのアレルギーが対象で、3年から5年ぐらい続けることによって体を慣らしていくのですが、7割近くの方が改善をめざせる治療となっています。また、アレルギー症状がものすごく強い方は、強めの薬から弱い薬に変えることをめざせるでしょう。実は私自身も、受験期にアレルギー症状で悩んでいたことがあるんです。鼻水がひどいと集中力がそがれるんですよね。その経験から、舌下免疫療法があることを受験を控えた皆さんに発信していきたいと思っています。5歳以上から可能で保険適用なので、長い期間が必要でも経済的負担は少ない治療法といえると思います。
充実した検査体制を整えていらっしゃるそうですね。

CTを導入していて、院内で検査が可能です。やはりCT検査ができると診断の精度が上がりますね。例えば、副鼻腔炎の方だとエックス線検査よりも得られる情報が多く、詳しく説明できることがメリットです。聴力検査やティンパノメトリーという基本的な検査のほか、耳管機能検査も行ってます。これにより、耳と鼻をつなぐ管の詰まり具合などを調べることができます。耳が詰まったような症状があるという方で、中耳炎でもない場合にこの検査を行うことが多いですね。血液検査も院内でできます。病院での勤務経験や先進の検査機器を生かして、精度の高い診断と適切な治療につなげていきたいです。
困り事がある場合に気軽に相談できる存在へ
患者さんと向き合う際に大切にされていることはありますか?

患者さんに合わせた対応を心がけています。例えば、詳細に知りたい方には詳しく説明をして、急いでいらっしゃる方や薬の処方だけをお望みの方へはなるべくスピーディーに診察するといった具合ですね。診療時はキャラクターもののユニフォームを着ることもあって、お子さんも安心して通えるような遊び心を大切にしています。院内のデジタルサイネージで疾患の情報を発信したり、急性副鼻腔炎の方にお渡しする資料を作ったりと、患者さんの医療への意識を高めるための工夫もしています。
今後の展望についてお聞かせください。
やはり健康で長生きできることが大事だと思いますので、耳鼻咽喉科診療だけにとどまらず、エイジングケアにつながるようなことにも今後取り組んでいきたいと思っています。かかりつけとして通っていただくことで、患者さんと綿密なコミュニケーションを取り、軽度な症状への対応はもちろん、がんなどの重い疾患の早期発見もめざしていければと思います。また、先ほど挙げた患者さんの医療への意識を高めるための情報発信に加えて、治療も含めて患者さんの生活の質を上げられるような医療の提供をしていきたいと考えています。
地域の皆さんへメッセージをお願いします。

耳鼻咽喉科領域で何かお困り事がある場合に、当院を思い出してもらえたらうれしいですね。喉の違和感や睡眠に関する悩みなどのほか、少し気になることがある場合にも、気軽に受診してもらえるようなクリニックでありたいと思います。睡眠時無呼吸症候群の治療やスギ花粉・ダニの舌下免疫療法には特に力を入れていますので、ご興味のある方はお声がけください。今後も、患者さんのさまざまなニーズに対応していきたいです。耳鼻咽喉科診療を通じて、地域の皆さんの助けになれればと思っています。

