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迫口 哲彦 院長の独自取材記事

さこぐち脳神経外科クリニック

(広島市安佐北区/玖村駅)

最終更新日:2026/01/14

迫口哲彦院長 さこぐち脳神経外科クリニック main

高陽ニュータウンのメインストリートにほど近い、高陽記念クリニックビル1階に位置する「さこぐち脳神経外科クリニック」。院長を務める迫口哲彦先生は、広島大学大学院を修了後、大規模病院に勤務。脳腫瘍・脳動脈瘤などの高難易度の手術から、頭痛・めまいといった日常的な疾患の治療まで、幅広く丁寧に向き合ってきた。同院は2025年10月に開業したばかり。「相談しやすい脳神経外科をめざしています」と意気込む迫口院長に、同院の診療内容をはじめ、さまざまな話を聞いた。

(取材日2025年11月26日)

「相談しやすい脳神経外科」をめざす

脳神経外科の医師を志した理由を教えてください。

迫口哲彦院長 さこぐち脳神経外科クリニック1

医師をめざしたのは、高校2年生の時でした。理系に進もうと決め、その中で職業として一番魅力があると感じたのが医師でした。学問としてもわからないことが多く、一生を通して学んでいく価値があるのではないかと思いました。脳神経外科を選んだのは、医学の中でも脳はまだ解明されていない分野が多いところが面白そうだなと思ったのが理由の一つです。また、脳神経外科は脳を直接治療できるというところにも惹かれました。

脳神経外科の中でも下垂体疾患を専門分野に選んだ理由は?

下垂体は、脳の底部にある小さな器官で、いろいろなホルモンを作る役割を担っています。脳の病気の多くは命を失ったり、助かったとしても重い後遺症が残ったりするものが少なくないのですが、下垂体疾患のほとんどは良性腫瘍で、手術による回復の見込みがあるところにやりがいを感じました。下垂体のすぐ上に視交叉といって視神経が交差する部分があり、下垂体の腫瘍が大きくなると圧迫されて、両目の外側が見えにくくなってきます。下垂体疾患は、それが視野検査で見つかり、眼科からの紹介でいらっしゃる患者さんが多い疾患です。広島大学医学部附属病院(現・広島大学病院)は、伝統的に下垂体疾患の治療に力を入れてきたことでも知られていて、やはり眼科からの紹介で来られる方も少なくありませんでした。

こちらで開業した経緯などを教えてください。

迫口哲彦院長 さこぐち脳神経外科クリニック2

急性期病院は、重症になってから来られる方が多く、治療しても助からなかったり、重い後遺症が残ったりするケースも多いんです。そうなる前に何かできないか、という思いから、開業を考えるようになりました。その経過でこの場所を知ったのですが、隣にある内科の先生方が、以前僕が一緒に働いていた方々だったということもあり、ここで働くことに決めました。循環器疾患の患者さんは頸動脈にも疾患があったり、心臓でできた血栓が血流に乗って脳に運ばれ、脳梗塞を起こしたりすることもあるため、脳外科と内科、特に循環器科とは連携する機会が頻繁にあります。また、脳梗塞の再発予防に用いる血液をサラサラにするための薬が、消化管出血などの症状を起こすこともあります。そういったことから、脳神経外科と内科の連携体制は、患者さんにとってもメリットが大きいといえます。当院としても、いつでも連携できる体制を整えています。

患者の生活背景を知りアドバイスすることも医師の役割

一般に脳神経外科を受診するのは、どのような症状の患者さんが多いですか?

迫口哲彦院長 さこぐち脳神経外科クリニック3

外来を受診する患者さんとしては、頭痛・めまい・ふらつきといった症状でいらっしゃる方が多いですね。若い人、特に女性で頭痛や片頭痛で悩んでいる方が少なくありません。救急で運ばれてくる患者さんは別で、会話がきちんとできなかったり、手足に麻痺があったり、意識に異常があるといった方が多いです。大学病院はまた別で、別の病院などから専門性の高い治療が必要な患者さんが紹介状を持っていらっしゃるケースが多いです。いずれにしても、脳の疾患は生死に関わるだけでなく、人格や生き方にも直結しているので、治療にはやりがいを感じる一方で、緊張感も絶えず感じています。

患者さんについて、他に特徴はありますか?

高陽ニュータウンは1970年代に造成されましたが、当時入居された方が現在は後期高齢者になっているため、脳に関連した疾患のある方や、そういった心配のある方が少なくありません。物忘れに関しては、本人が心配していらっしゃる場合は、認知症のテストをしてもおおむね問題がなく、家族など周りの方が心配して連れてくる場合は、認知機能に問題が起きていることが多いです。自分では大丈夫だと思っていても、一人暮らしで一日中テレビを観たり自分のことしかしないような生活を続けていたりすると、脳の働きが衰えやすくなります。患者さんの生活背景を伺って、いろいろな人とコミュニケーションを取ったり、新しいことを始めたりすることの大切さをお話しするようにしています。そういったことをお知らせすることも、クリニックの医師の務めの一つだと思っています。

病院とクリニックでは診療の内容にも違いがあると思いますが、その点はどのように感じていますか?

迫口哲彦院長 さこぐち脳神経外科クリニック4

大学病院や急性期病院では、病棟の患者さんを診たり手術をしたり、急患対応や当直など、常に忙しく仕事をさせてもらいました。それもやりがいがありましたが、その中での外来対応となると、患者さんと向い合う時間は限られていました。一方クリニックでは、ある程度腰を据えて話を聞くことができるので、意外と楽しいですね。実際に関わってみると、いろいろと見えてくるものはあります。また、急性期病院の先生方の忙しさを少しでも軽くできるように、例えば軽い救急への対応とか、退院後の患者さんのケアを引き受けるといったこともしていきたいと思っています。

患者の不安や心配をなくしていくことが目標

MRIを導入されているのもクリニックの強みでしょうか?

迫口哲彦院長 さこぐち脳神経外科クリニック5

MRIは、撮影時間が短く、画質もきれいなタイプの物を導入しました。音も静かで良いですね。言葉だけで説明するのと画像をお見せしながら説明するのとでは、説得力が違います。検査をした上で安心していただくためにも必要な機器ですが、実際に大きな病気が見つかることもあります。たまたまかも知れませんが、開業から約1ヵ月の間に、脳腫瘍の患者さんが数人見つかりました。ふらつきや耳の聞こえにくさなどの症状でいらっしゃった患者さんですが、脳腫瘍が見つかったため自分が信頼している先生を紹介して治療をお願いしました。なかなか見つからないと思っていた疾患がこんなに簡単に見つかることもあるんだなと驚きました。

脳ドックについてはどのようにお考えですか?

女性であれば40歳くらいまでに一度は受けたほうがいいのではないかと思っています。一番心配なのは動脈瘤です。動脈瘤は破れない限りまったく症状はありませんが、破れればクモ膜下出血となり、3分の1は亡くなり、3分の1は後遺症が残ります。しかも女性のほうがなりやすいんです。もし動脈瘤が見つかった場合は、年齢や瘤の状態などによって、どんな治療をするか相談することになります。特に高齢の方や他に病気がある場合は手術のリスクが高まるため、手術をするよりも血圧など日常生活の注意点をアドバイスしながら経緯観察することもあります。そういった寄り添い方ができるのもクリニックのいいところだと思います。

これから力を入れていきたい診療や、今後の目標などをお聞かせください。

迫口哲彦院長 さこぐち脳神経外科クリニック6

めざしているのは「相談しやすい脳神経外科」です。医師はどちらかというと受け身の立場で、相談に来られた患者さんに対して何ができるかを考えるのが仕事です。病気の方を治療するのは当然ですが、病気ではないが心配で来院される方にも十分に説明をして、不安を取り除きたいと考えています。病気をゼロにするのは難しくても、来てくれた方の病気に対する心配事を解決したり、病気になって後悔したりしないようにしたいという気持ちが強いですね。できるだけそういった不安や心配をなくしていけるようにすることが目標です。

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