鈴木 侑 院長の独自取材記事
大泉学園タートルデンタルクリニック
(練馬区/大泉学園駅)
最終更新日:2025/12/29
大泉学園駅北口から徒歩8分。青とオレンジの鮮やかな配色とカメのイラストが目を引く「大泉学園タートルデンタルクリニック」。2025年11月に同院を開院した鈴木侑院長は、大学病院や各地のクリニックで根管治療やインプラント治療の研鑽を積み、専門性を磨いてきた。「患者さんとお話しすることが大好きなんです」と鈴木院長。患者の緊張を和らげる朗らかなその人柄も同院の魅力の一つだ。専門性と親しみやすさを両立させ、地域のかかりつけ医として、幅広い世代に寄り添っている。地域に根差した歯科医院として歩み始めた鈴木院長に、開業への思い、診療に対するこだわりや心がけを聞いた。
(取材日2025年12月2日)
理想の歯科医療を実現するため地域のかかりつけ医に
開院1ヵ月ほどですが、どのような患者さんが多いですか? 大泉学園に開院した理由もお聞かせください。

患者さんは、ご年配の方が多いです。あとは、お母さんに連れられたお子さんですね。ここは歯科医院だった場所を引き継いだ、いわゆる居抜き物件なんです。半年ほど閉まっていたんですが、もともとあった歯科医院に通っていた患者さんが「待っていました」と来てくださることも多くて、とてもありがたいです。駅周辺と違って、このあたりは意外と歯科医院が少ないので、地域の皆さんに必要とされているのを感じています。この地域を選んだ理由は、小さい頃に練馬に住んでいたことがあって、まったく知らない場所ではなかったからです。初めて大泉学園に降りたとき、緑も多いし、穏やかな地域だなと思って。なおさらここで開業したいと思いました。
開業医になりたいと思われた理由について伺えますか?
大学病院やクリニックで勤務医として働く中で、「自分ならこうしたい」という思いが少しずつ強くなっていきました。大きな法人で分院長を任せてもらったこともありましたが、スタッフ採用から運営方針まで、自分の理想をかたちにしていくことの難しさを痛感しました。僕は、仲のいい先生たちと「接着」の研究をしたりもしています。さまざまな条件でかぶせ物の接着の強さを測定して数値として出すなど、ニッチな分野ではありますが、臨床で生かせることも見込んで続けています。そういったことも「自分の歯科医院を持っていたほうが、より自由にできるだろう」と。つまり、「自分のしたいことを自分の責任で」という思い膨らんだことが一番大きかったですね。自分がどこまで通用するかを知りたいという思いもありました。
クリニック名「タートルデンタルクリニック」の由来を教えてください。

「タートル」はご存知のとおり日本語で「カメ」。「カメのように地に足をしっかりとつけて、ゆっくり着実に診ていきたい」という意味を込めています。でも実はもう一つ理由があるんですよ。以前「らいおん歯科クリニック」というところに勤めていたんですが、そこの出身者は開院する際、「クリニック名にライオンに食べられにくい動物の名前をつける」という謎の伝統があるんです。調べたらカメも食べられにくいと書いてあって。ちょうどクリニックの入り口横にはヤシの木に似た植物もあるので、ハワイアン風のイメージにも合うのではないかと思いました。そんなこんなで「タートルデンタルクリニック」となったわけです(笑)。
根管治療やインプラント治療など専門性の高い治療も
これまでどんな治療をご経験されてきたのでしょうか。

もともと歯を残したいという気持ちがあって、歯科医師になりました。そうなると、マイクロスコープを使った歯の根っこの治療に特化することがベストだと思い、大学病院のマイクロスコープ科で根管治療の研鑽を積みました。ただ、治ることが見込めない歯もありますし、根管治療をした歯もいつかは駄目になる可能性が高い。であれば、インプラント治療もできないといけないと思って、葛飾区の病院で5年間インプラント治療を勉強し続けました。歯を残すこととインプラント治療は対極にあるように思えますが、患者さんに提供できる選択肢の幅を広げるとなると、両方できたほうがいいと思っています。
そういった専門性を持ちながら、かかりつけ医をめざすのはなぜですか?
人と話すのが好きなんです。だから治療だけで完結するより、患者さんの生活や不安を聞きながら、一緒に患者さんに合った方法を探していくことに尽力したいと思っています。インプラント治療や根管治療といった高度な治療ももちろん行いますが、専門性は持ちつつも、それだけに特化するのではなく、地域の方に「まず相談してみよう」と思ってもらえるクリニックでありたいと思っています。自分が提供できる治療には全力で取り組む。その積み重ねが「頼れるかかりつけ医」になることにつながっていくと考えています。
スタッフさんも明るい方ばかりですね。

開院するにあたって、スタッフは新規で募集をしました。面接では細かいことを聞くよりも、話していている時の表情だったり、声の抑揚だったり、歩き方などの所作を重視しました。根本的な人の性格って話し方とか歩き方に出るのではないかと思っているんです。また、和を保ってくれる人は患者さんにも丁寧に対応してくれます。人間性重視で採用しましたが、間違っていなかったな、いい人たちが集まってくれたなと。きっとそれは患者さんにも伝わることだと思いますし、スタッフのおかげでクリニックのカラーができていると感じていますね。
会話で緊張をほぐし、「来て良かった」と思える診療を
診療においてのこだわり、患者さんへの配慮について教えてください。

根管治療では、治療中に唾液や細菌が入らないようにラバーダムを使うことにこだわっています。私が研究している「接着」の観点からも感染予防の観点からも、絶対に使ったほうがいいと思っていて。自分のクリニックを持ったら、必要な治療には迷わず使おうと決めていました。それから診療中は、「大丈夫ですか?」「お口、問題ないですか?」「あご、疲れてないですか?」と常に患者さんに声をかけていますね。極力お口を開けている時間を短くすることも心がけています。削って、止めて、口を閉じてもらって、また再開する。この短いサイクルを繰り返して、負担を減らすイメージです。
お子さんの診療で心がけていることは?
お子さんに対しては歯科医師というより、友達くらいの立ち位置で接することを心がけています。子どもって、怖さがあるとすぐ表情に出ますよね。だから治療中ずっとしゃべっています。他愛もない話をしながら仲良くなって、「歯科医院は怖いところじゃないよ」というイメージを作ってあげるのが一番いいのかなと思っています。また、お子さんには大人の方以上に口を開けっ放しにさせないことも大事にしています。その子のペースに合わせて焦らずに。実際のところ、この近辺のお子さんは口腔環境が良いことが多いので、治療よりも定期検診やぶつけてしまった時の対応が中心ですね。
今後、地域医療にどのように貢献していきたいとお考えですか?

歯の定期検診に力を入れることが、当院が地域のためにできることの一つと思っています。検診では、虫歯の有無だけでなく、お口のクリーニングや歯磨き指導、良い口腔環境を保つためのアドバイスも行っています。丁寧に診ていくことで、本当の意味で当院を頼ってもらえるような関係を築いていきたいですね。定期検診のペースは人それぞれですが、インプラントを入れている方はメンテナンスも含めて3ヵ月ごとの検診を推奨します。それに、やはり患者さんには笑顔で帰ってもらいたいと思っています。患者さんのお話を聞くことも好きなので、時間の許す限りお話を聞きたいと思っています。近くの親戚の家に行くような感覚で来てもらえたらうれしいですね。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療(1本につき)/46万2000円~

