荒川 啓太朗 院長の独自取材記事
錦糸町矯正歯科クリニック
(墨田区/錦糸町駅)
最終更新日:2026/01/15
錦糸町駅から徒歩4分、駅から続く通り沿いのビル5階に2025年10月開業した「錦糸町矯正歯科クリニック」。院長の荒川啓太朗先生は東京歯科大学を卒業後、同大学の大学院で博士課程を修了。そして、都内にある矯正治療を専門とする歯科医院で研鑽を積んできた、矯正治療のエキスパートだ。横顔の美しさまで追求し、エビデンスに基づく「正直矯正」を貫く姿勢が印象的で、「患者さんの気持ちを裏切りたくないんです」と真摯に語る。歯を並べることをめざすのではなく、機能的にも審美的にも美しい状態をめざすのが矯正治療だと話す荒川院長に、日本人の骨格に合わせた矯正治療の必要性や、診療で大切にしていることを聞いた。
(取材日2025年12月1日)
歯並びだけでなく横顔の美しさも追求する「正直矯正」
まずは開業までの経緯と、こちらの歯科医院の特徴をお聞かせください。

東京歯科大学を2012年に卒業した後、同大学大学院で博士課程を修了。そして、都内にある矯正治療を専門とする歯科医院で多様な研鑽を積み、開業に至りました。錦糸町という場所は、人が多いものの騒がしさを感じさせないエリアなんです。また、土曜日に加えて、第1週目と第3週目の日曜日にも診療対応しています。ですので、平日は忙しくて都合がつきにくい働き世代の方や学生さんにも、受診していただきやすいでしょう。矯正治療は長期にわたることが多く、患者さんが通いやすい環境を整えることが何より大切だと考えて、このような診療体制にしました。
先生が矯正治療を行う際に大切にされている信念を教えてください。
大学時代の指導医からよく言われていた、「歯並べ屋にはならないように気をつけろ」という言葉が、今でも私の診療の根幹を成しています。歯を並べることをめざすだけではなく、機能的にも審美的にも美しい状態をめざすものが矯正治療だという考えです。また、うそをつかないといことも大事にしています。うそをついてまで患者さんを集めたいとは思いませんし、結局うそは最後にばれるものですからね。ですから矯正治療について、「何か特別なことをしていますか」と聞かれた際は、これまでに学んだことを丁寧かつ忠実に実践しているだけだとお答えしています。矯正治療は医療ですから、何を聞かれてもエビデンスに基づいた説明をできるように心がけています。後輩からは「相変わらず“正直矯正”をやってるんですか?」と言われることがありますが、それは最高の褒め言葉だと思っています(笑)。
「キレイな歯並び・キレイな横顔・ただしいかみ合わせ」というコンセプトについて教えてください。

矯正治療によって歯が並んだ状態をめざすのは当たり前であり、横顔がエステティックライン(Eライン)にきちんと収まるかどうかが重要だと考えています。日本人を含むアジア人は、鼻があまり高くなく、下顎の先端部分・おとがいもそんなに発達していないといわれています。そのため、歯並びだけではなく横顔もきれいな状態をめざすためには、抜歯の矯正治療が必要だと思っています。抜歯を強制することはありませんが、歯を並べるためだけの矯正治療では本質的な治療にはならないという考えから、当院では表側からの矯正治療に特化し、マウスピース型装置を用いた矯正を行っていません。
日本人の骨格に合わせたエビデンスベースの矯正治療
日本人の矯正治療において抜歯が必要という考えについて、改めて詳しくお聞かせください。

私は歯並びについて説明をするとき、よく陸上トラックの例えを使います。陸上トラックの場合はインコースよりアウトコースのほうが距離が長いですよね。歯列も弧を描いており、歯を前に押し出せば歯と歯の間にスペースが開くことが見込め、歯をきれいに並べることが期待できます。ただし、その場合は口元が前に出てしまい、横顔のバランスが崩れやすいのです。日本人の場合、骨格の特徴から横顔のバランスも保ったまま改善を図る方法となると、顎を広げる、歯を削る、または抜歯することになります。ですが、広げたり削ったりするのは限界があるため、結果として抜歯が現実的な選択になることが多いですね。
子どもの矯正治療の適切な時期と目的について教えてください。
子どもの矯正治療の目的は、歯並びを整えることではなく、成長途中の顎の「かみ合わせ」を正しく導くことです。顎の成長には時期があり、上顎は小学1~2年生頃で、下顎は4年生頃から成長が進むといわれています。そのため、受け口の場合は上顎の成長が妨げられる前に治療を始める必要があるのです。一方、出っ歯のケースでは下顎が成長するタイミングを待つことが重要となります。そうしたことから、「とりあえず矯正治療を始めましょう」と言われたものの、理由がわからず不安を感じ、当院に相談に来られる親御さんもいらっしゃいますね。子どもの矯正治療は焦らず、成長を生かして骨格の調整を図ることで、大人になってからの矯正治療がスムーズになることが期待できます。まずは相談しに来ていただけましたら幸いです。
患者さんへの説明で工夫されていることはありますか?

先ほどの陸上トラックのように、イメージがしやすい、わかりやすい説明を心がけていますね。例えば矯正治療が長い治療期間を有することを説明する際、子どもの時に矯正治療を行っても装置を外せば戻ってしまうという点などを、患者さんに合わせたたとえ話をいくつか用意して、工夫して伝えています。また、当院には、セカンドオピニオンで来院される方がとても多いことから、患者さんがご理解・ご納得をされるまで、同じ話を何度でも丁寧に繰り返しお伝えするようにしています。たとえば、成長が著しいお子さんが患者さんの場合は、顎の成長を考慮しながら治療計画の立てるため、身長を約3ヵ月に1回測るようにしています。早期治療の意義や奥歯で噛むことの重要性、大人になってからの矯正治療についても説明しますね。このときも、毎回同じエビデンスに基づいた正直な説明を心がけています。
うそをつかない診療姿勢で患者との信頼関係を築く
診療で重視されていることは何ですか?

きちんと詳しい説明を行うことを重視していますね。患者さんが診療に対して不安を抱く原因のほとんどは、歯科医師による説明の不足だと感じています。ですから当院では必ず毎回、今回の診療では何をして、次は何を進める予定なのかを説明し、先ほどもお話ししたとおり「正直」な説明を大事にしています。例えば、患者さんが「あんまり変わってない気がする」と思っているときは、「私も動くことを見込んでいたが、予想よりも動きが悪く苦戦しています」と「正直」に話します。治療を始める前にも、矯正治療は歯が動かないときがあるので、期間はあくまでも目安になりますよ、と伝えるようにしています。真面目に正直に人付き合いをする、患者さんを大事にして裏切らない、そんな義理と人情を大切にしている、それだけです。私を選んでくれたのですからきちんと矯正治療をしてあげたいと、常に心に思っています。
今後、どのような歯科医院をめざしていきたいですか?
私がめざしているのは、誠実な矯正治療で評価される歯科医院です。広告などに頼らず、正しい知識と技術、そして丁寧な診療で、患者さんに選んでいただく。真摯に質の高い矯正治療を提供していれば、患者さんが来てくださるということを証明したいと思っています。そして、他の開業している・しようと考えている歯科医師たちには「誠実な診療を提供し続けていれば大丈夫だ」と知ってもらうことで、他の歯科医師たちの励みになればうれしいですね。歯科医院を大きく拡充することよりも、必要な治療を必要な方に丁寧に届けることこそが、私の理想です。矯正治療は患者さんの人生を預かる治療だからこそ、今後も誠実であることを何より大切にしていきたいと考えています。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。

矯正治療も医療ですから、エビデンスに基づかないと感じた場合は、慎重に対応していただきたいです。「いつも虫歯治療などを診てもらっているから、矯正治療も同じ歯科医院で」と考える方もいらっしゃるでしょう。その際に注意していただきたいのが、その歯科医師は矯正治療の知識・技術・経験が豊富かどうかという点。矯正治療は専門的な知識・技術が必要な領域ですので、専門家のもとで受けていただくのがお勧めです。ぜひ矯正治療専門の歯科医院への受診を検討していただきたいです。まずは相談だけでも歓迎しておりますので、当院まで気軽にお越しください。お待ちしております。
自由診療費用の目安
自由診療とは歯列矯正(成人矯正)/80万円~、床矯正(小児矯正)/30万円~

