武田 久輝 院長、武田 香織 先生の独自取材記事
武田内科医院
(八尾市/河内山本駅)
最終更新日:2026/01/13
「私も妻も、医師である親の背中を見て育ったことが影響していると思います」。医師をめざした背景についてそう話すのは、地元である八尾市に開院した「武田内科医院」の院長・武田久輝(ひさてる)先生だ。専門の循環器内科を中心に、風邪や生活習慣病、健康診断、予防接種などの一般内科にも対応。消化器内科と皮膚科は妻の武田香織先生が担当している。久輝院長の専門が心臓と血管分野であることから、心臓ペースメーカーの外来や禁煙の外来も設置し、さまざまな角度から全身の健康をめざす。潜在的な患者が多いといわれている睡眠時無呼吸症候群の検査・治療も実施。また、一般外来と発熱の外来の動線を分けるなど、安全に配慮した院内づくりにも取り組む。診療では子育ての経験も生かしたいとほほ笑む2人に、同院の診療内容を詳しく聞いた。
(取材日2025年12月15日)
2人の専門性を生かした全身を多角的に診る診療が強み
この地域は院長にとって親しみ深い場所だと伺いました。

【久輝院長】ここから1kmほど離れた所に、私が小学校の頃に開院した父のクリニックがあるので、この辺りは慣れ親しんだ場所ですね。大学卒業後は循環器内科を専門に市中病院や大学病院で研鑽を積んだ後、父のクリニックでも診療していましたので、これまで診てきた患者さんも通いやすい場所、なおかつ慣れ親しんだ場所ということで、この地での開院に至りました。ここからすぐの河内山本駅は父のクリニックの最寄り駅でもあるんですよ。その点もこの場所を選んだ大きな決め手になりました。やはり小さな頃から父の背中を見て育ったことが今の自分に影響を与えていることは間違いないと思うんですよね。妻も同じような環境で育ったからか、価値観も似ている気がします。
香織先生のお母さまは皮膚科の医師だそうですね。
【香織先生】私の専門は消化器内科ですが、皮膚科も診療しているのは皮膚科の医師である母のもとで研鑽を積んだからなんです。久輝院長は循環器内科、私は消化器内科が専門ですが、もちろん風邪や健康診断、生活習慣病、予防接種といった一般内科も診ていますし、そこに皮膚科も加わるとあちこち通わずにここだけで済む患者さんも多いと思ったんです。例えばママは内科、お子さんは皮膚科を受診したいとなった場合も、当院であれば一緒に診られますし、高齢者の方は複数の疾患があるケースも少なくありませんからね。できる限りご負担の軽減につながるといいなと思っています。
お二人がそれぞれ循環器内科と消化器内科を選択された理由を教えてください。

【久輝院長】私が循環器内科を選択したのは、全身を診ることができる医師になりたいという気持ちからでした。循環器内科は心臓がメインですが、全身管理が必須であること、病院の中でも特に重篤な症状にも対応できる診療科であったことに加え、尊敬できる先生が多かったことも魅力に感じました。
【香織先生】私が消化器内科を選択したのは、腹部エコーがうまくなりたいと思ったからです。侵襲が少ない検査でさまざまな疾患を発見できるのはエコー検査ならではだと思いますし、特に女性の患者さんは同性の医師が担当することで安心される方も多いのではと思ったのも理由の一つです。実際にそういった声を患者さんから直接お聞きすることもあったので、検査を受けるきっかけになれたらうれしいです。メンタル面でもお役に立てたらと思います。
豊富な経験から起こり得るケースを予想し、対策する
お二人とも大学病院や市中病院でさまざまな症状の患者さんを診てこられたとお伺いしています。

【久輝院長】大学病院での超音波を中心とした研究を経て、ここ10年は八尾市周辺の基幹病院で循環器全般の診療を行ってきました。エコー検査、心筋梗塞のカテーテル治療、心不全管理なども多く担当しました。市立柏原病院では循環器内科長として先端のカテーテル治療であるロータブレータの導入や、心臓リハビリテーションの立ち上げも行いました。また一般内科や救急診療、新型コロナウイルスの第一波から院内の先頭に立って治療を行う等、実に幅広い経験をさせていただきました。
【香織先生】私は2度の出産を挟みましたが、消化器内科をメインにキャリアを重ねました。エコー検査をはじめ、肝臓、胆嚢、膵臓の病気の専門的な診療を行ってきました。出産後すぐに復帰される先生もおられますが、夫婦相談のもと、小さい頃は私が育児に専念することを選択。今は手が離れてきたので診療時間を増やしていっています。子育て経験は診療でも生かしたいですね。
では、診療内容について、詳しくお聞かせください。
【久輝院長】一般内科では、発熱者の動線を分け、感染症対策をとった上で診療を行っています。また、健康診断、予防接種、生活習慣病のコントロールや予防にも注力しています。私は循環器を専門としていますので、生活習慣病の先にある心臓疾患や脳卒中も診てきた経験があります。そのため、最悪のケースを予測した上でのフォローや介入ができるのが強みです。塩分摂取量や脂肪肝の測定、さらには突然死につながる恐れのある睡眠時無呼吸症候群に関しても、当院では一歩踏み込んだ診療を行っておりますので、ご相談にいらした方にはわかりやすく丁寧にご説明させていただいております。循環器内科については、狭心症、心筋梗塞、心不全などの心疾患や動脈瘤などの血管に関する疾患に対して専門的な知見を持っていますので、初期段階から重篤な症状までシームレスに対応でき、なおかつ緊急性の判断も迅速に行える点が私の持ち味です。検査機器も充実しています。
心臓ペースメーカーの外来と禁煙の外来も設置されていますね。

【久輝院長】心臓ペースメーカーの外来を行っているクリニックは非常に少ないと思います。この外来を開設した理由は、前職の柏原病院時代に立ち上げたペースメーカーの外来の患者さんの受け皿が近隣になく、引き続き診ることができる体制を構築するためです。遠方まで通院されている方の負担を軽減するためでもあります。柏原病院時代に導入した、ペースメーカーの遠隔診療も対応させていただいています。
禁煙の外来に関しても、循環器疾患と密接な関連性がありますので開設しました。出荷再開となった禁煙薬にも対応しています。重要なのは、未病の段階で先を見据えた策を講じること。その先に見える疾患を熟知していますので、発症させないこと、早期発見、早期介入というのも自分の役割だと考えています。
医師と患者ではなく「人と人」の関係でありたい
消化器内科と皮膚科についてはいかがでしょう。

【香織先生】大学病院や市中病院では、肝炎や肝硬変、肝がん、胆嚢ポリープ、胆嚢炎、膵炎、膵嚢胞・肝嚢胞といった疾患を数多く診ていましたので、経験を生かした気づきという部分においてもお役に立てると思います。早期発見に努め、必要に応じて病診連携も行い、患者さんの健康をお守りできたらと考えています。そして皮膚科については、お子さんから高齢者まで幅広い患者層が特徴で、湿疹やアトピー性皮膚炎、水虫、イボなど、一般的な皮膚疾患に対応しています。
患者さんとは、どのように向き合うことを心がけていますか?
【香織先生】患者さんが抱いている疑問を解消できるような寄り添い方と、温かさが感じられる対応を心がけています。診療以外の相談、例えば子育てについてなど気軽に相談できるような関係性になれたらうれしいですね。医師と患者というよりも「人と人」。それが本来の町のクリニックの良さだと思いますし、スタッフも明るく話しやすい方ばかりですので、気軽にお声がけください。
【久輝院長】さりげない気づかいができるスタッフばかりで、しっかり患者さんに寄り添ってくれています。心がけていることは、その方にとってわかりやすい説明に努め、信頼関係が築ける医療を提供すること。困った時の相談窓口としてもご利用いただけたらと思います。
今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

【久輝院長】病気を未然に防ぐためにも健診は今後特に力を入れていきたいことの一つです。心臓や血管などの循環器疾患や、肝臓、胆嚢、膵臓などの消化器疾患につながる要因にアプローチすることもそうですが、私たちの専門分野を生かしながら全身管理ができるクリニックとして、地域に貢献できたらと考えています。
【香織先生】「何か調子が悪いな」と感じることがあっても、そのままにされている方は多いのではないでしょうか。安心を得るためにも、一度ご相談にいらしてください。

