依田 雄介 院長の独自取材記事
柏駅東口オーク消化器内科・内視鏡クリニック
(柏市/柏駅)
最終更新日:2025/12/15
2025年11月、柏駅東口から徒歩4分の場所に開業した「柏駅東口オーク消化器内科・内視鏡クリニック」。院長を務める依田雄介(よだ・ゆうすけ)先生は、国立がん研究センター東病院などで数多くのがん治療に携わってきた。内科疾患の幅広い診療はもちろん、CTなどの検査機器を活用し、日本人に多い肺がんも含めた全身のがん早期発見に尽力している。またがん治療後の患者をフォローするための外来も設け、継続的な支援体制を整備。土日の診療やオンライン診察など、働く人も受診しやすいよう工夫を凝らしている。「がんの早期段階は、ほとんど症状がありません。ちょっとした違和感も気軽にご相談いただき、早期発見につなげましょう」。今回は早期発見・早期治療を訴える依田院長に、診療にかける思いや今後の展望などについて詳しく聞いた。
(取材日2025年11月28日)
豊富な経験を生かし、専門的かつ幅広い診療を実現
がん診療の専門機関での経験から、開業を決意されたと伺いました。

外来診療にあたる中で、病院で以前がん治療を行った患者さんが、別の部位にがんができて戻ってくるというケースを多く経験しました。大きな病院を卒業した後も、がん再発を心配される方は多いのに、気軽に相談できる場所は残念ながらそう多くありません。病院での治療を卒業した後もしっかりとフォローできるクリニックの必要性を強く感じ、昨年、一昨年あたりから開業を意識し始めました。私の地元である柏なら、国立がん研究センター東病院との連携もスムーズですし、ここは1階にあり、駅から徒歩4分という立地であることで患者さんもアクセスしやすいのではないか、と。院内も広めの設計にしたので、不安を抱えて来院された方も待合室で落ち着いて過ごしやすい空間になっています。
医師をめざしたきっかけや、これまでのご経歴について教えてください。
高校時代に父が病を患ったという経験が、医療の道へ興味を持つきっかけの一つになりました。札幌医科大学を卒業後は内科の医局に入り、函館で消化器内科を経験しましたが、がんの治療をもっと深く学びたいと思い、先ほども話題に出た国立がん研究センター東病院へ。特に食道がんについては数多く治療に励んでいる病院で、内視鏡治療に重点を置いて研鑽を積み、難しい症例も数多く経験させていただきました。その後、埼玉県立がんセンターに声をかけられ、内視鏡治療や内視鏡検査を数多く経験し、そして今回、地元の柏に開業しました。
CTを導入されている理由を教えてください。

がんの早期発見や、がん治療後の経過を評価するには、CTが必要不可欠だと考えています。内視鏡検査とエコー検査だけでは正体が見えてこない腹痛や消化器疾患もありますし、何より日本人に多い肺がんの早期発見にも対応したかったのです。実際に消化器系の外来でも、肺がんが進行していたというケースをかなり経験してきました。消化器系だけでなく、肺がんも含めた全身のがん早期発見ができる体制を整えることで、より包括的な医療を提供していきたいと考えています。
内視鏡検査で早期発見や、がん経験者のフォローに尽力
内視鏡検査に特に力を入れていらっしゃるそうですね。

鎮静剤を使った苦痛の少ない検査はもちろん、がん診療の専門機関でも使う拡大内視鏡を導入し、通常の食道・胃・十二指腸だけでなく喉頭・咽頭まできちんと評価しています。食道がんや喉のがんについては特に専門的に、数多くの患者さんに対応してきました。早期病変を見つけるには経験と機材の両方が必要で、大腸については拡大内視鏡とAIも導入してポリープを見逃さないよう体制を整えています。他の病院でカメラが入らなかった方や、おなかの手術後で癒着があって検査が困難だった方も、そうした症例をたくさん診てきましたので、しっかりと観察し治療を行うことができます。2センチ以下のポリープはその場で切除し、それ以上は適切な病院に紹介する役割分担も明確にしています。
がんを発症したことのある方専門の外来について教えてください。
一度がんを経験された方は、他のがんもできやすいハイリスクな傾向があるんです。例えば喉のがんがある人は食道がんができやすいとか、また遺伝的背景で合併しやすいがんもあるとされています。吐き気で来院されたがん経験者の方が、背中や腰の痛みも訴えられて、すぐCT検査をしたら腫瘍の兆候が見つかり、急いで治療につなげるために以前治療した病院に連絡するということもあります。千葉市や東京など遠方で治療を受けた方は、体調が悪くてもなかなか気軽に行くことはできませんよね。そうした皆さんを、術後の貧血やビタミン不足など、がん治療後特有の症状も含めて総合的にサポートしています。
診療で大切にされていることを教えてください。

少しの違和感や何となくお腹が痛い……という些細な症状も見逃さず、精密な検査を提供することが最も大事だと考えています。日本人の2人に1人ががんになる時代で、死因のトップもがんという時代ですから、腹痛や便秘など、消化器に関するちょっとした症状でも気軽に相談していただける親しみやすい雰囲気を心がけています。診断がついた場合は、診断から治療までなるべくスムーズに進めたいと思いますので、手術や内視鏡治療、抗がん剤、それぞれの分野でお世話になってきた信頼できる先生方にダイレクトに紹介できる体制を整えています。早期発見は体にとってはもちろん金銭的にも優しいです。早期発見、早期治療で少しでも患者さんの負担を減らしていけたらと考えています。
働く人や女性も気軽に受診できるよう体制を整備
受診しやすくするための工夫をいろいろされているそうですね。

働いている方が複数回来院しなくて済むよう、事前診察や結果説明をオンラインで行うほか、土曜日はもちろん日曜日も月1~2回は内視鏡検査日を設けています。また、大腸内視鏡の下剤を院内で飲みたい方のため、半個室スペースを4部屋用意しており、うち1室は専用トイレつき。自宅で飲みたい方には郵送対応もしています。女性の患者さんで心理的に抵抗がある方は、月に数回来ている女性医師が担当することも可能です。胃と大腸の同時検査も、臨床上必要な場合は対応。貧血で消化管出血を疑う場合など、短時間で診断をつけたいケースにも柔軟に対応しています。内視鏡検査自体は30分以内で終わりますが、前後の準備を含めると半日必要なので、患者さんが効率的に受診できるよう体制を整えています。
今後力を入れていきたいことはありますか?
消化器系疾患の検査や診療をしっかりやっていくのはもちろん、肺がんの早期発見体制も整えたいと考えています。低線量CTで体への被ばくを少なく検査し、数ミリ単位の肺の結節や、すりガラス状陰影といった小さな病変をきっちりフォローして、がんと判明したら早めに手術につなげられる体制をつくりたいですね。将来的には、がん診療の専門機関での勤務経験を持っている、あるいはそれに準ずる経験のある医師に応援に来てもらうことで、一般内科の診療と同時進行で、精密な診断を進めていける体制にしていきたいとも考えています。今後は一般内科も含めて地域の皆さんに気軽に受診していただき、生活習慣病や急性疾患の治療などにも対応しながら、総合的な地域医療に貢献していきたいと思っています。
最後に読者へのメッセージをお願いします。

40歳を超えたら大腸内視鏡検査をご検討ください。家族にがん罹患者がいる方や、お酒やタバコを嗜まれる方は特にリスクが高いので、ぜひ受診をお勧めします。また女性は特に大腸がんに気をつけていただきたいです。痛い、恥ずかしいというイメージから不安に思われる方もおられるかと思いますが、当院は苦痛を最小限にするために鎮静剤を使っていますし、女性医師の選択もできます。些細な症状でも相談していただくことで早期発見と安心につながります。仕事で忙しい皆さんもご家族の安心のためと思って、時間をつくってくださいね。がん経験者も、継続的なフォローで安心して生活できるようサポートします。がんを早く発見することで、体の負担も金銭的な負担も減らせますから、腹痛やちょっとした違和感を放っておかず、ぜひ一度気軽にご相談ください。
自由診療費用の目安
自由診療とは胃・大腸内視鏡検査/5万円~

