松永 和大 院長の独自取材記事
金沢西泉駅前 まつなが内視鏡・消化器内科クリニック
(金沢市/西泉駅)
最終更新日:2025/12/15
2025年11月1日、金沢市泉本町の県道146号線沿いに「金沢西泉駅前 まつなが内視鏡・消化器内科クリニック」が開院した。一歩足を踏み入れると、緑を基調とした安らぎの空間が広がる。松永和大(かずひろ)院長にとって、緑は特別な色。幼少期の療養経験から医師になることを決意し、院内のカラーから内装、患者への寄り添い方まで、幼い頃の体験や勤務医時代の経験がもとになっているという。気軽に内視鏡検査を受けて、病気を早期発見してほしい……その思いから、設備・検査体制・検査方法・予約方法まで徹底的にこだわったという松永院長に、開業の経緯やこれまでの経験、内視鏡検査の重要性などについて話を聞いた。
(取材日2025年11月24日)
内視鏡検査で地域貢献するために開業
まずは、開業の経緯を教えてください。

東京慈恵会医科大学を卒業後、同大学附属病院に10年勤務。その後、石川県内の病院や大学病院に10年以上勤務しました。大学病院では、進行した消化器がんの患者さんを数多く担当しました。治療が困難な状況でご本人やご家族から「検査が怖い、つらい、恥ずかしい」という声を聞くたび、その心理的・物理的なハードルが受診の遅れを招いていると痛感し、もどかしい気持ちになっていましたね。検査の障壁を一つ一つ取り除き、早期発見・早期治療につなげることこそが地域貢献になると確信し、開業を決意。2025年11月1日に妻の故郷である金沢市で開業しました。この場所は、周辺にスーパーやドラッグストアがあり、地域の皆さんにクリニックを知っていただくにはうってつけの場所。広々とした駐車場もありますので、利便性の良い場所だと思います。
幼い頃から医師をめざしていたそうですね。
はい。重い喘息を患った幼少期の体験が原点です。いつもの病院へ運ばれると、医師はベッドの向こうで母と話し、私とはあまり話をしてくれませんでした。しかしある時、救急で運ばれたクリニックで、先生が私の目を真っ直ぐ見て、「和大くん、大丈夫だよ」と声をかけてくれたのです。その一言で心から安堵したことを、今でも鮮明に覚えています。不安な患者さんの心に寄り添い、安心を届けられる医師になりたいと、その時心に誓いました。
院内は緑色を基調としていて、安心できる空間ですね。こだわりを教えてください。

診察や検査の際、不安から顔がこわばっている患者さんが多いため、リラックスして受診していただけるように壁やクリニックのロゴなどに緑色を取り入れ、随所に観葉植物を置きました。実は、緑に対して強いこだわりを持つに至ったきっかけは、幼少期の喘息治療を行った環境にあります。小学生の頃、喘息治療のため山中にある施設で1年間過ごしました。滞在中は喘息の苦しさを忘れ、落ち着いて過ごすことができました。この体験から、自然や緑が持つ癒やしの力を深く信じるようになりました。もともと森や木の匂いが大好きで、「木に埋もれるようなクリニックにしたい」という想いがありました。検査で緊張されている患者さんに、少しでも森の中にいるようなリラックスした気持ちで過ごしていただきたいと願っています。
消化器全般の知識を生かし、精度の高い診療をめざす
診療理念、コンセプトを教えてください。

「徹底的にこだわった“楽で精密”な検査」をコンセプトに、「コンビニに行くような感覚で内視鏡検査を受けてもらうこと」を究極の目標として掲げています。勤務医時代に患者さんから聞いた「怖い、つらい、恥ずかしい」といった精神的な不安、「仕事が忙しい」「鎮静剤を使うと車で帰れない」といった時間的・物理的なハードルをすべて解消したい。その想いを徹底的に追求しました。当院の胃内視鏡検査と大腸内視鏡検査は、受診した当日に受けられます。朝9時から対応し、土曜日は午前と午後ともに検査が可能です。うとうとと眠っているような状態で検査を受けるために鎮静下で行うこともできますし、下剤を飲む必要がないよう、チューブ等で投与する検査方法にも対応しています。
内視鏡検査以外にはどのような診療に対応されていますか?
食道から、胃、大腸に加え、一般的には大学病院などでなければ対応が難しい肝臓・胆道・膵臓を合わせた肝胆膵の領域も、専門的な知識と経験がありますので、しっかり診療します。原因がはっきりしない複雑な症状でも、病院へ行かずとも当院で包括的な診断ができますのでご安心ください。例えば黄疸のような症状が出た場合でも、肝臓・胆道・膵臓という複数の原因を視野に入れた総合的な診断が可能です。その他、痔などの肛門科のお悩みから、風邪などの一般的な内科診療まで幅広く対応しています。内視鏡検査の他に、腹部超音波検査や心電図、血液検査などの各種検査機器を備えていますので、気になる症状があれば何でもご相談ください。
松永院長のご専門について教えてください。

胃・大腸などの消化器内科の知識を土台として、さらに専門性が要求される肝胆膵領域、特に膵臓がんの診療に長く携わってきました。膵臓がんは手術をしても再発率が非常に高く、完治が難しいがんです。その厳しい現実を目の当たりにしてきたからこそ、早期に発見すれば治療できる胃がんや大腸がんを「検査のハードルが高い」という理由で見逃すことは絶対にあってはならない。その想いが人一倍強いのです。肝胆膵の知識を生かして、胃がん、大腸がんだけではなく、消化器全般の病変を徹底的に探して診断できる。それが私の強みだと思います。
スタッフとともに、心に寄り添う診療を実践
診療において大切にしていることは何でしょうか?

診察室に入って来られる患者さんのほとんどは、緊張や不安で顔がこわばっています。その不安を少しでも和らげることが、私の最も大切な役割です。まずはこちらがリラックスした雰囲気をつくり、患者さん一人ひとりのお話を丁寧に伺うことで、心から安心していただけるような診療を常に心がけています。心に寄り添い、温かいおもてなしをする。いわば、温泉宿のような空間にしたいと考えています。さらに、患者さんに安心して受診していただくためには、内視鏡検査におけるプライバシーの確保、院内のバリアフリー、感染症対策が必要不可欠です。内視鏡検査の前処置室を広めに設け、検査前後の移動はストレッチャーで横たわったまま移動。他の患者さんと顔を合わせることなく、検査を受けることができます。また、検査機器の洗浄についても大学病院レベルの水準をめざし、洗浄機で徹底洗浄しています。
スタッフの皆さんについて教えてください。
2025年11月現在、看護師3人と事務員3人が在籍しています。私がクリニックを開業するにあたり、「患者さんのために何ができるのか」という想いを面談の時から伝え、それに心から共感してくれた、本当に頼もしいメンバーが集まってくれました。チームの中には内視鏡の専門知識を持つ看護師もおり、彼女が他の看護師たちを教育してくれることで、チーム全体の技術力をぐっと引き上げてくれています。クリニックとしてもスタッフの成長を後押ししたいという想いから、資格取得にかかる費用は全額補助し、チーム一丸となって学び続けています。医師である私だけでなく、スタッフ一人ひとりが同じ想いを共有し、チーム一丸となって安心できるクリニックづくりに励んでいます。
最後に、今後のビジョンと読者へのメッセージをお願いします。

将来的には超音波内視鏡を導入し、膵臓がんの早期発見につなげるなど、さらに診断の精度を高めていく予定です。当院は、患者さんが楽に安心して検査を受けられるよう、細部に至るまでこだわり抜いたクリニックです。「今日検査したい」という声に応える体制はもちろん、「仕事が休めない」「苦しいのは嫌だ」など、検査を受けたくても受けられない障壁を、徹底的に解消します。駆け込み寺というわけではありませんが、あそこに行けばなんとかなる、なんとかしてくれる。そう信頼されるクリニックを築きあげたいのです。一人で悩まず、お気軽に相談にいらしてください。
自由診療費用の目安
自由診療とは胃内視鏡検査/1万5000円~、大腸内視鏡検査/2万円~

