馬谷 直樹 院長の独自取材記事
アスレティックス整形外科肩膝スポーツクリニック
(八尾市/久宝寺口駅)
最終更新日:2026/01/28
久宝寺口駅から徒歩9分。スポーツが盛んな八尾市に2025年に開院した「アスレティックス整形外科肩膝スポーツクリニック」。白を基調とした院内に足を踏み入れるとスタッフの明るいあいさつが響き、清潔感の中にぬくもりを感じる。院長の馬谷直樹先生は八尾市生まれ八尾市育ち。自身も高校時代に膝をけがし手術を受けた経験を持ち、地方の三次救急病院や京都下鴨病院で数多くの関節鏡手術に携わった肩・膝・スポーツのスペシャリストだ。「ここに任せておけば大丈夫という安心感を届けたい」と穏やかに語る馬谷院長に、専門性と地域医療への想いを聞いた。
(取材日2026年1月16日)
野球でのけがが原点。専門性を高め地元八尾市へ
先生が医師の道に進まれたきっかけを教えてください。

小学校から野球を続けてきたのですが、高校3年の春に膝にけがをしました。夏の大会が控えていたので手術という選択肢はなく、減量とリハビリで何とか復帰し、大会を終えてから膝の手術を受けました。その入院と手術の経験を通じて、整形外科の医師や理学療法士という職業に強く惹かれるようになったのが原点です。当時は正直なところ成績も良くなかったのですが、医療系の道に進みたいという思いは揺るぎませんでしたね。野球は現在も続けています。これまでに6回の手術を経験しているからこそ、術後の感覚が手に取るようにわかりますし、教科書には載っていないことも含め、患者さんの気持ちに寄り添えるのではないかと思っています。
これまでどのような環境で研鑽を積んでこられたのでしょうか。
大学卒業後は地方の三次救急病院で、とにかく実践を重ねました。聖隷三方原病院や日本赤十字社和歌山医療センターでは、休日も夜もなく働いていましたね。数えきれないほどの患者さんを受け入れ、人の何倍も経験を積めたと思います。京都大学の医局に入ってからは、肩・膝・スポーツ班で専門性を深め、京都下鴨病院では関節鏡手術を数多く経験しました。臨床を続ける中で「医師としてより深みを持つには研究も必要だ」と感じるようになり、京都大学で2年間研究に取り組んで、肩と膝の研究、両方とも英語論文にまとめました。臨床と研究の両輪を大切にするスタンスは、これからも続けていきたいと思っています。
八尾市で開業された理由をお聞かせください。

八尾市生まれの八尾市育ちですから、地元に恩返ししたいという思いが一番ですね。八尾市は下町の雰囲気がありながら交通の便も良く、何よりスポーツがとても盛んな地域なんです。野球もサッカーもラグビーも全国区のチームがあって、プロ野球選手の出身者も多い。そうした土地柄だからこそ、私の専門性を必要としてくださる方がいるのではと考えました。また、勤務医時代に感じていたのですが、スポーツ分野では外来リハビリが非常に重要なのに、病院ではそこにリソースを割きにくいのです。紹介状がないと受診できず、外来も週に1〜2回しか開かれていない環境では、けがをしてすぐに診てほしいという患者さんのニーズに応えるのは難しい。そこで受診しやすさと充実した設備、スポーツへの熱意を持つ人材がそろうクリニックをつくりたくて、開業を決意しました。
専門性とリハビリ連携で安心感ある診療を
どのような患者さんが多く来院されていますか。

8割程度が肩・膝・スポーツ関連の患者さんで、夜の時間帯は学生や現役選手でにぎわいます。患者さんの平均年齢がとても若いです。一方で、地域の整形外科クリニックとしての役割も大切にしています。地方の三次救急で何でも診てきた経験がありますから、専門外だからと断ることはせず、整形外科全般に幅広く対応しています。また、近隣の総合病院で週1回、関節鏡を中心とした手術をしています。当院の患者さんで手術が必要な方はそちらで対応し、術後はクリニックでリハビリと通院を継続していただける体制を整えています。
こちらでのリハビリの特徴を教えてください。
当院のリハビリは、運動器リハビリに特化しています。投球フォームを確認できる大きな鏡や野球の防護ネット、ランニングマシンなど、スポーツ復帰に必要な設備に投資しています。特徴的なのは、リハビリ室にも超音波診断装置を配置していること。超音波診断装置で筋肉の動きや癒着を確認しながらリハビリを進め、必要があればすぐに私に相談してくれます。私も注射での治療を担うなど、リハビリ任せにせず緊密に連携しているのが当院の強みです。患者さんの教育も大切にしていて、ご自身でトレーニングできるよう指導し、短期間での改善をめざしています。
診療において心がけていることを教えてください。

一番大事にしているのは、患者さんに安心感を届けることです。「良くなる」という期待を持てる安心感、「ここに任せておけば大丈夫」という信頼感、「このクリニックがあるから何かあっても安心」と思っていただけるような医療を提供したいと思っています。そのために心がけているのは、まず予防の視点をお伝えすること。けがをしたのは仕方ないとして、今後どうすれば同じけがをしにくくなるかを診察室でもお話しするようにしています。医療機関は行かないのが一番ですからね。それから、なるべく笑顔でポジティブに接することも意識しています。伝えるべきことはきちんとお伝えしますが、患者さんが悲観的にならないよう、前向きな方向に持っていけるような声かけを心がけています。
スタッフの活気が患者への安心感につながる
スタッフの皆さんについてお聞かせください。

当院にはスポーツが好きで、運動器リハビリに情熱を持ったスタッフが集まっています。肩・膝・スポーツという専門性を打ち出しているからこそ、その分野に興味のある人材が自然と集まってくるんですね。理学療法士は運動器リハビリに長年携わってきた経験豊富なスタッフばかりで、漠然とリハビリを続けるのではなく、患者さんがご自身でトレーニングできるよう指導して短期間で治療を完了させることにやりがいを感じてくれています。スタッフ全員が医療の知識が豊富ですから、受診の流れや治療についての説明もしっかり対応できます。私がスタッフに日々伝えているのは、短期・中期・長期の目標意識を持ってほしいということ。モチベーション高く働けるよう、コミュニケーションも大切にしています。
クリニックの設備や環境へのこだわりを教えてください。
スタッフのモチベーションが高い職場は患者さんにも良い影響を与えますから、スタッフが居心地良く働ける環境づくりを意識しました。院内は白を基調としたナチュラルな雰囲気で統一し、色味まで一つ一つこだわっています。設備面では「良いものは取り入れる」という方針で、AIを活用したウェブ問診やカルテの音声入力、使いやすさに配慮した自動精算機を導入。おかげで患者さんの顔を見ながら診療できています。また、超音波診断装置は診察室に2台、リハビリ室にも配置したほか、DEXA法による骨密度専用の検査室も設け、こだわりの機器をそろえました。リハビリ室には半個室も備えていますので、肩のリハビリなどで露出が気になる方やプライバシーを重視される方も安心してご相談ください。
最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

めざしているのは、安心感や信頼でナンバーワンになること。「あそこにアスレティックス整形外科肩膝スポーツクリニックがあるから、何かあっても大丈夫だね」と地域の皆さんに思っていただける存在になりたいと思っています。一方で、患者さんを限りなく増やそうとは考えていません。患者さん一人ひとりにかけられる時間をしっかり取り、スタッフを大事にしながら、診療に丁寧に向き合っていきたいと思っています。臨床と研究の両輪を大切に、得たものを患者さんに還元することも続けていきたいですね。肩や膝、スポーツでのけがはもちろん、整形外科のことなら何でも気軽に相談していただければうれしいです。安心感を届けられるよう、スタッフ一同で取り組んでまいります。

