大湊 絢 院長の独自取材記事
白根アイクリニック
(新潟市南区/矢代田駅)
最終更新日:2025/12/23
新潟市南区役所に程近い場所にある「白根アイクリニック」は、地域で長年診療を続けてきた「白根さいとう眼科」を引き継ぐ形で、2025年10月にリニューアル開業した。院長の大湊絢(おおみなと・じゅん)先生は、新潟大学医歯学総合病院や県内の中核病院で研鑽を積んだ眼科医で、もともと白根さいとう眼科で月に1度診療を行っていたが、地域で長年親しまれてきた医院を継承。町のホームドクターとして新たなキャリアをスタートさせた。「前身の医院に通っていた患者さんにも引き続き来院いただけるよう、信頼される眼科医療をお届けしていきたい」と語る大湊院長。探究心旺盛で、人にはできないことを追求したいというプロフェッショナルな一面も持つ。そんな大湊院長に、医院継承の経緯や強みとしている専門分野、今後の抱負を聞いた。
(取材日2025年11月25日)
眼瞼下垂や逆さまつげ、涙のさまざまな困り事に対応
医師を志した理由、その中でも眼科を専門に選ばれたきっかけについてお聞きします。

家族・親族に医師はいませんでしたが、小学生の時から野口英世の伝記を読んでいた影響なのか、病気や体の機能に関心がありました。天才外科医師が登場する漫画も愛読していましたね。話自体も面白いですが、出てくる疾患に興味を持っていました。勉強は得意だったので、医学部に入るには勉強が必要という点も苦ではありませんでした。医学部に入り、最初は研究に興味がありましたが、学んでいくうちに、研究員は将来のビジョンが見えにくく、地元に戻りたいこともあって、最終的には臨床医を志すことに。最初の頃は眼科を選ぶとは想像していませんでしたが、大学で臨床実習を受けた時、眼科が面白かったんです。目からも全身の疾患が見え、その逆もしかり。一つの部位ですが、目だけで終わらない大切な部位というところに魅せられました。
眼科医院を継承して開業された経緯と、新しいクリニックの特徴をお聞かせください。
前身の「白根さいとう眼科」には、2018年から月に1回、まぶたの施術で診療に来ていたんです。2年ほど前、院長が体調を崩されて診療を続けるのが難しくなり、その際に継承のお話をいただきました。地元で開業したかったこともあり、これもご縁だと思い、ありがたくお受けしました。白根さいとう眼科はこのエリアでは数少ない眼科クリニックで、2000年に開業して以来、多くの患者さんにお越しいただいていましたので、継承にあたっては、引き続き地域に貢献する眼科クリニックでありたいと思います。これまで私は、眼瞼下垂や、逆さまつげなどのまぶた手術を専門としてきましたので、涙に関するお悩みには、涙道内視鏡を導入しております。涙道が詰まることによる涙目や炎症の原因も特定して治療することが可能です。
クリニックのこだわりを教えてください。

内装は、現代的な空気感にしたいと思いデザインしました。吹き抜けのある広々とした空間でゆったりと過ごせる点はとても良かったので前院から引き継ぎました。院内フロアの床暖房も前院からの設備で、寒い冬でも暖かく快適にお過ごしいただけます。リニューアルしたのは受付スペースです。仕切りを取り払い、開放的にすることで、患者さんの様子が見られるようになりました。逆にこちらの姿も患者さんから見られますので、気を引き締めて勤務できていると思います。あとは、24時間対応のウェブ予約を開始しました。混雑や待ち時間の減少をめざす目的もありますが、電話以外のほうが都合の良い方もいますし、この先も見据えて導入しました。
長く愛される町のかかりつけ眼科をめざして
コンセプトや大事にしていること、前院から継承したいことなどありますか?

多くの患者さんにお越しいただきありがたい限りですが、できるだけ待ち時間の少ないクリニックをめざしたいです。今は、これまでどおりの診療をしっかりお受けいただくことに注力していますが、これから少しずつ試行錯誤を重ねて、すべての患者さんがなるべく待たずに快適に受診していけるようにしたいです。前院から継承していきたいのは、やはりこの地で長く地域のかかりつけ医として愛されてきた信頼と実績ですね。当クリニックに変わっても、地域で愛され、通い続けていただけるように努めてまいります。
現在、どのような患者さんが多く来られていますか?
目や目の周りの疾患やお悩みは、基本的に一通り診させていただいているので、幅広い年代の方がいらっしゃいますが、地域性もあって比較的ご高齢の患者さんが多いですね。目のかすみや白内障で受診される方がとても多いです。若い方は、コンタクトレンズで少しいらっしゃるくらいでしょうか。目の不調は加齢に伴って増えてくるので、ご高齢の方が増えるかとは思いますが、世代やライフステージによって、目の不調やお悩みは異なりますから、なんだかおかしいな、見えづらいなと感じたら、すぐに受診してほしいですね。
診療の際に気をつけていること、大切にしていることはありますか?

前院の時代からお越しいただいている患者さんもいらっしゃるとはいえ、私と会話するのは初めての方がほとんどです。私自身「初めまして」という気持ちで診療に臨んでいますし、患者さんが緊張されたり、不快な思いをしたりしないよう気をつけています。患者さんのお話はさえぎらずにお聞きして、専門用語をなるべく使わずにわかりやすい説明をするよう意識していますね。患者さんが安心して受診できて、「またここで診てもらいたい」と思っていただけるような誠実な診療を常に心がけています。また、「引き続き来院いただけるよう信頼される眼科医療をお届けする」というクリニックの理念を、スタッフと共有することも大事なことだと思っています。できる限り患者さんをお待たせしないスムーズな診療を行うためにも、スタッフ間での情報共有がスムーズにいくよう、密なコミュニケーションを常に意識しています。
新旧の長所を生かして地域に貢献するクリニックへ
県内各地の中核病院で研鑽した経験は、現在の診療にどのように生かされていますか?

勤務医時代には白内障手術を数多く行い、その技術を精錬できたことは、眼科医として貴重な経験でした。また、大学院では眼腫瘍の研究に取り組み、まぶたや白目の表面にできる腫瘍の手術や術後の処置についても学びました。大学病院では難しい症例や珍しい症例が多いので、勉強になることが多かったです。今は大がかりな手術を行うことはありませんが、知識や経験として持っているということは、医師として大切ですし、自分の長所だと思っています。とはいえ、病気が確定し、専門的な治療を求めて患者さんが訪れる大学病院と違って、町のクリニックには、少し調子が悪いとか、まだ疾患に至っていない方が受診されます。そのような患者さんにとっては、医師がどんな知識や専門技術を持っているかより、どのように対応してくれるか、しっかり向き合ってくれるかどうかのほうが大事だと思うんです。そこは大学病院とは異なる点として気をつけるようにしています。
医師人生に影響を与えた人物や出来事があればお聞かせください。
私にとって恩師の先生がいます。その先生は、目の腫瘍やまぶた周りの疾患を自分の専門分野に選んだきっかけを作ってくれた先生でもあります。私が眼科医になりたての時、眼科の中でも特にマニアックな分野で頑張られていた先生の姿を見て、人ができないことを挑戦することへの尊敬と憧れを持ちました。人ができないことを頑張るという精神は、私も大事にしたいと思っています。
今後の展望と、読者へのメッセージをお願いします。

患者さんの目の不調や不安を取り除き、それによって患者さんに喜んでいただくことが、私のやりがいです。患者さんに「ありがとう」と言っていただけると、この職に就いて本当に良かったなと感じます。私はこのクリニックを前院のように、地域の皆さまに親しまれ、信頼されるクリニックにしたいと思っています。涙道系の疾患を得意とする自分の強みも生かしながら、遠方からも来ていただけるようなクリニックにしていきたいですね。そして、身近な町のホームドクターでありつつ、ハード面・ソフト面問わず時代の流れに遅れを取らない、先進的なクリニックをめざすことも大事にしていきたいです。目の不調があったらどんなことでも構いません。まずはご相談ください。

