菱川 亮介 院長の独自取材記事
りょう歯科クリニック
(岡山市中区/岡山駅)
最終更新日:2025/12/05
2025年秋に新規開業した「りょう歯科クリニック」は、丁寧で優しい歯科医療をめざすクリニックだ。菱川亮介院長は、生まれ育った平井で、近隣住民の口腔内の健康を守りたいと開業を決意。スタイリッシュな外観とカフェのような内装は、患者の不安や心配を和らげたいとの配慮からだ。大学卒業後は、歯周外科治療やインプラントなど外科的手術で多くの研鑽を積み、その経験を生かし、同院ではそれぞれの患者のニーズに合わせた治療を心がけている。また、子どもの頃の予防歯科への意識が、将来的な疾患の予防につながると、「口育」にも注力しているという。丁寧な説明で患者の気持ちに寄り添い、患者を置いてきぼりにしない治療をめざす菱川院長に、クリニックの理念や得意な治療などたっぷりと話を聞いた。
(取材日2025年10月22日)
患者に寄り添った治療のため、聞き、伝えることを重視
今年の9月に開業されたばかりですが、開業の経緯や院内の様子を教えてください。

私はもう30年近くこの地域に住んでいて、地元である平井に根づいた歯科クリニックをつくりたいという思いが強かったです。特にこの辺りはほとんど歯科がない地域だったので、5年くらい前から場所を探していました。縁あってここで開業することができ、うれしく思っています。開業にあたりリノベーションを行い、特に内装はこだわりました。受付はカフェのような雰囲気で清潔感があり、そして圧迫感を感じさせないように意識しました。歯科は、心配や不安な思いを抱えていらっしゃる方が多いので、患者さんの気持ちが少しでも軽く穏やかになるように、空間や色彩に配慮しました。
こちらのクリニックの理念をお聞かせください。
お口の健康を通して患者さんの人生を幸せで豊かにできるようなクリニックをめざしています。皆さんは、普段噛めるということが当たり前だと思っているかもしれませんが、それは決して当たり前のことではなく、口腔内に問題や不具合が出てくると、生活の質が崩れてしまいます。しっかり噛むことは、栄養を取り入れ健康に過ごす上でとても大切なことです。歯がなくなってからその大切さに気づいても遅いので、そうした大切な機能を失わないように、われわれが虫歯や歯周病の予防について皆さんにしっかり啓発を行うことも大切だと考えています。一般的に歯科診療は再治療が多いのですが、まずは悪くならないようにする、少し悪い状態ならそれ以上進行させない、治療が必要な場合は治療後の状態を長く保ち続け再治療にならないようにする、といったことを意識して診療しています。
診察の流れについて伺います。

まずカウンセリングを行い、その患者さんがなぜ来院しようと思ったのか、何を不安に思われているのかをしっかりヒアリングします。口の中は検査をしなければわからないことが多いので、必要に応じて検査を行い、口腔内全体を把握し精密に診断をつけるようにしています。例えば内科でも、血液検査も行ってトータルで確認するように、歯科も全体の検査をしてバランスをトータルで診ることが大事だと思います。もちろん、痛みがある場合は応急処置を行いますが、いきなり治療が始まって驚かせてしまうことのないように、丁寧な説明を心がけ、負担に配慮した医療を提供するように努めています。
口腔内疾患の予防には幼少期から意識を持つことが大切
先生は、歯周病の治療を得意にされているとお聞きしました。

最近虫歯はかなり減ってきていますが、歯周病は増えています。今まで勤務してきたクリニックで、歯周病治療に数多く携わらせていただきました。一般的な治療から歯周外科治療といわれる処置、その中でも専門性の高い処置にも携わってきました。歯周病は、感染状態にあっても発症しないようにすることが大事で、感染状態のコントロールを行うことが重要です。歯周病の発症理由は、磨き残しなど環境的要因や遺伝的要因、食いしばりなどの癖とさまざまです。そのような複雑な要因が絡んで、35歳くらいから歯周炎を起こしやすいといわれています。歯周炎を発症する前に早めに対応することが大事なので、ご心配な方はご相談ください。
大人だけでなく、お子さんの診療にも注力されていらっしゃるんですね。
はい、当院ではお子さんの診療も積極的に行っています。というのも、私はいわゆる「口育」にも携わっていきたいと考えているんです。今まで数多く治療をしてきましたが、口の中の問題は、子どもの頃からの影響を受けていらっしゃる方が多く、そこをきちんと整えていくことが、将来的な疾患を予防することにつながると思います。虫歯だけでなく歯並びなどの機能面も含めて、子どもたちの予防歯科に努めていきたいと思います。時々、「何歳からクリニックへ行くと良いですか?」と聞かれますが、お子さんが生まれる前から保護者の方に受診していただき、口腔内に関心を持ってもらえると良いですね。とは言っても、生まれる前にお子さんの口腔内のことを意識するのは難しい面もあるので、お子さんのお口のことで気になったらまずは受診してほしいと思います。
診療時に心がけていることはありますか?

当院では、不安な気持ちで来られた患者さんの歯をいきなり削るようなことはせず、まずは患者さんの話を聞くカウンセリングを大切にし、患者さんが診療内容を理解し納得してから治療を進めるようにしています。そして、治療を始める時には「気になることがあったら、何でも話してくださいね」とお伝えしています。一方で、当院の治療に対する思いもお伝えするようにしています。われわれは、すべての患者さんに自分の家族を治療すると思って、丁寧な治療を心がけています。長く患者さんのお口の健康を守れる歯科医院でありたいと考えています。
口腔内の健康維持は、治療終了時から再スタート
口腔内を良い状態に保つには、治療後の管理が大事なんですね。

私は、歯の治療に「完治」という言葉はなるべく使わないようにしています。なぜなら歯は、一度悪くなったら、治療しても完全に元に戻ることはないからです。例えば人工関節を思い浮かべてみてください。人工関節を入れれば「これで元通り」とはならないですよね。口の中も同じで、治療しても元の状態のように治るわけではないのです。そして歯の場合、治療後の管理をしっかりしていくことが大切なんです。ですから、私は治療後「ここから予防の始まりですからね」お話しし、患者さんと一緒に口の健康管理を行っていきたいと考えています。
スタッフさんの教育はどのように行っているのでしょうか?
どのスタッフが担当しても、患者さんに対ししっかり説明できるように、日々のスタッフ教育を行っています。私だけがわかっているのではなく、スタッフ全員で意識の共有ができている状態をつくることで、どのスタッフも同じ対応ができるようにしています。また、日頃スタッフには「患者さんを自分の家族だと思ってください」と伝えています。家族だったらどういう対応をして、どういう治療を受けてほしいか、そう考えながら対応すれば、自然と患者さんに寄り添う姿勢ができていくと思います。
開業されて2ヵ月余りですが、今後の展望についてお聞かせください。

皆さんに「口の中で何か心配があったら、りょう歯科に相談しよう」と思ってもらえるような、そして身近な人が歯のことで困っていたら「りょう歯科を紹介しよう」と考えてもらえるような存在でありたいですね。先ほどもお話ししたように、歯の治療だけでなく「口育」の面からも皆さんのお口を守っていきたいと思っていますので、小さいお子さんについてもご相談ください。また、親知らずなど難易度が高い症例にも対応しており、皆さまの幅広いニーズに対応できるクリニックだと思いますので、今までの経験から治療は難しいと諦めている方も、まずはご相談していただけたらと思います。

