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松崎 悟士 院長の独自取材記事

まつざき歯科クリニック

(門真市/大和田駅)

最終更新日:2025/11/20

松崎悟士院長 まつざき歯科クリニック main

京阪本線大和田駅から目と鼻の先にある「まつざき歯科クリニック」。門真で育った松崎悟士院長が、「海外で学んだ先進の知識を故郷で発揮したい」と2025年に開業した。松崎院長は門真への想いが人一倍強く、クリニックのロゴマークに門真を象徴するハスの葉を取り入れるほどだ。聞けば、歯科医師を志した当初から地元での開業を目標にしてきたという。門真に育てられた恩を、自身が学んできた先進の知識を還元することで返していく。そんな地元愛あふれる松崎院長に、話を聞いた。

(取材日2025年11月10日)

豊富な海外経験を生かし、念願だった地元門真で開業

これまでのご経験と開業の経緯を教えてください。

松崎悟士院長 まつざき歯科クリニック1

大阪歯科大学を卒業後、同大学大学院有歯補綴咬合学講座に進みました。しっかり噛めることを客観的に評価する手段として、噛み合わせやかぶせ物を用いる治療をより深く勉強したいと思ったからです。学生時代は交換留学などで、アメリカや中国、韓国、ハンガリーと、世界中のさまざまな国で勉強する機会に恵まれました。一番学びがあったのは、1年間留学していたデンマークのオーフス大学。口腔リハビリテーションのほか、いびきや睡眠時無呼吸症候群の治療を専門とする睡眠歯科について深く学びました。大学院を修了後は交野市の歯科医院に勤め、この度、念願だった門真市で開業しました。歯科医師を志した当初から、世界で学んだ先進の知識を地元である門真で発揮し、地域に貢献したいと考えていたんです。夢のスタートラインに立てたと思うと感慨深いですね。

開業場所に大和田駅前を選んだのはなぜですか?

この場所は、僕が卒業した中学校の校区なんです。実は、僕が海外でも問題なく英語でコミュニケーションが取れたのは、中学校の先生のおかげ。門真で良いご縁をいただき、門真に育ててもらったからこそ、海外で口腔リハビリテーションをはじめとする先進の知識を得ることができました。その経験を、今度は門真に還元していきたい。自分の育った場所で治療することが目標でしたし、大和田駅の目の前という立地は利便性が高く、多くの人に通っていただけるチャンスではないかと考えました。この辺りはどちらかというと下町で、歯科受診に苦手意識を持つ人が多いエリアです。そんな場所での開業は挑戦でもありますが、僕自身も今でも歯の治療が怖いので、患者さんの気持ちに寄り添った診療ができるのではないかと思っています。

クリニックのロゴマークが印象的ですね。

松崎悟士院長 まつざき歯科クリニック2

歯科医院であること、門真であること、親しみやすいことの3つが伝わるロゴをめざしました。1つ目の歯科医院であることは歯ブラシで、2つ目は、門真はレンコンが有名なのでハスの葉で表しました。門真で治療したいという強い思いを、この地の代表的なものを取り入れることで伝えたかったんです。3つ目の親しみやすさは、熊で表現しています。歯科医院に対する怖いイメージを取り除くため、かわいい雰囲気にこだわりました。2頭の熊は、親子のイメージ。家族で安心して来てもらえるクリニックにしたいという思いが込められています。お子さんと一緒に通いやすいよう、院内の一角にはキッズスペースを広めに取り、おもちゃや絵本を用意しています。内装には僕が好きな青色を多用し、木目調を取り入れて親しみやすくリラックスできる空間をめざしました。

世代ごとに異なる必要な歯科診療に幅広く対応

どのような患者さんが多く通われていますか?

松崎悟士院長 まつざき歯科クリニック3

お子さんからご高齢の方まで、幅広い世代の方に来ていただいています。ご家族皆さんで通ってくださる方や、3世代で来てくださる方もいらっしゃいますね。世代ごとに必要な歯科診療は異なり、お子さんの場合はお口の発育を診たり、虫歯にならない教育をしたりといったことが求められますし、青年期には青年期に必要なことがあります。高齢になればお口のリハビリテーションも必要になってくるでしょう。そういった世代によって異なる必要な歯科診療に対応できる点が当院の強みです。歯科の中でも、幅広く診なければ本当の問題点は見えてこないと思うんです。虫歯治療をしてもお掃除が不十分ではいけませんし、しっかり噛める歯があっても飲み込めなければ意味がありません。できる限り多くの人のお口の健康をサポートしていきたいので、専門性は持ちながらも幅広く診療しています。

先生が得意な治療や検査は何ですか?

ご高齢の方に対する舌圧検査や咀嚼機能検査といった、口腔リハビリテーションの分野ですね。歯科医師としては誇らしいことなのですが、虫歯や歯周病で悩まれている人の数はかなり少なくなってきています。ところが、しっかり噛める歯があり、噛む能力があったとしても、本当に食事を噛み切れているかや実際に飲み込めているかは、また別の問題なんです。今後は、機能的にしっかり噛めて問題なく飲み込めるところまで歯科医師が診る必要があると強く思います。そういった意味で、口腔リハビリテーションの重要性を感じていますね。当院では検査機器をはじめ予防のためのアイテムを取りそろえて、口腔リハビリテーションの分野の設備を充実させています。日本ではまだ対応しているクリニックは少ないのですが、困っていない段階から関心を持っておくことはとても重要なんですよ。

診療のモットーを教えてください。

松崎悟士院長 まつざき歯科クリニック4

安心して来ていただける環境を整え、痛くない、怖くない治療をめざしています。「歯科医院が怖い」という理由には、「痛みが嫌だ」という場合と、「何をしているかわからないから怖い」という場合があると思います。その2つが複雑に絡み合って嫌な気持ちになっているので、まずは患者さんのお話をしっかりと聞いて、「治療の何が心配なのか」を解き明かしていくことを意識しています。痛みが嫌な場合は麻酔をしながらしっかり治療すれば問題ないことをお伝えし、治療の複雑さに関しては、これから何をしてどうなっていくのか、それらがなぜ必要なのかを事前にしっかり説明するようにしていますね。全体像を把握できれば恐怖心も和らぐと思うので、少しでも安心していただけるよう、丁寧な説明を心がけています。

歯科医院を経験や学びの場として活用してほしい

患者さんと接する際に意識していることは何ですか?

松崎悟士院長 まつざき歯科クリニック5

話しやすい雰囲気づくりを大切にしています。患者さんと協力して治療していくには、患者さんが何に困っているのかを把握することが大切なので、治療に入る前に、患者さんのお話をしっかり聞く時間を設けています。また、基本的に治療方法を決めるのは患者さんです。納得のいく選択をしていただくために、現在のお口の状況と正しい治療の選択肢を説明し、十分に理解いただくことを心がけています。患者さんが僕と同じ知識を持った状態で、「どの治療にしようかな」とご自身で選んでいただけることが理想ですね。お子さんの場合は、怖くない雰囲気で接することと、褒めて伸ばすことを意識しています。例えば、ここに来るだけで泣いてしまう子。治療台に座れただけでも偉いし、親御さんにも「それでもいいよ」と伝えているんです。ここに来てできることを増やしていくことが大切ですから。

小さな「できた」を積み重ねていくのですね。

僕なんかは不摂生をすると血圧が上がりますけど、子どもはちょっと不摂生をしたからといって困るわけではありませんよね。でも歯磨きに関しては、怠ると子どもでも虫歯になります。子どもが初めて自分の健康に対して気をつけたり、自立しないといけなかったりするのは、歯科である場合が多いのではないでしょうか。ですから、当院では小学校6年生の時点で歯科的に自立することを目標にしています。治療では大変なシチュエーションになることもあると思います。でも、大人でも嫌な虫歯治療を乗り越えられたなら、学校の勉強は簡単かもしれない。そういう経験や学びを彼らの成功体験として自信につなげ、歯科以外の成長にも貢献できれば、こんなにうれしいことはありません。実際、当院に通うようになってから学校の勉強を頑張れるようになった子もいるんですよ。

最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

松崎悟士院長 まつざき歯科クリニック6

この門真で「歯科医院は苦手だったけど、ここなら通える」という人を一人でも多く増やしていきたいですね。歯科医院に通うのに遅すぎることはありません。「行くべきなのはわかっているけど、今さら行ったって変わらない」という方がいらっしゃいますが、「今からでもできることは必ずある」と僕は信じています。気軽に相談できる歯科医院をめざしていますので、少しでも困っていることがあれば、お気軽にお越しください。

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