全国のドクター14,060人の想いを取材
クリニック・病院 156,463件の情報を掲載(2025年11月20日現在)

ドクターズ・ファイル会員でできること

予約情報をマイページ上で管理できます!

過去の予約を一覧化

予約内容の確認

予約の変更・キャンセル※

※一部対象外の医療機関もありますので、あらかじめご了承ください

会員登録がお済みでない方は

すでに会員の方は

  1. TOP
  2. 大阪府
  3. 岸和田市
  4. 東岸和田駅
  5. まんだいfamily歯科
  6. 萬代 聡司 院長

萬代 聡司 院長の独自取材記事

まんだいfamily歯科

(岸和田市/東岸和田駅)

最終更新日:2025/11/17

萬代聡司院長 まんだいfamily歯科 main

JR阪和線・東岸和田駅前の商業施設2階に位置する「まんだいfamily歯科」。萬代聡司院長は幼稚園児時代、前歯の抜歯の際に歯科医師を蹴飛ばしてしまったという経験を持つが、それでも諦めずに治療してくれたその先生への恩返しの思いから歯科医師を志した。九州歯科大学卒業後は大阪府内で幅広い年齢層の診療に従事。特に小児歯科では「諦めることはしない」というポリシーを貫いてきた。母の故郷であり、自身も小学生の頃から暮らした岸和田での開業は長年の夢だったそうだ。赤ちゃんから高齢者まで全世代が安心して通えるファミリー向け歯科クリニックをめざす萬代院長に、診療や地域医療にかける思いを尋ねた。

(取材日2025年10月29日)

故郷・岸和田での開業という夢を実現

こちらで開業されるまでの経緯を教えてください。

萬代聡司院長 まんだいfamily歯科1

岸和田市は母の生まれ故郷で、私も小学生の時に引っ越してきてから大学進学まで住んでいた故郷と言える場所なんです。ですから「開業するなら岸和田で」というのが一つの夢でした。前職では大阪市内の寺田町ファミリー歯科で分院長として9年間勤めていました。管理医としてクリニックの運営を学ぶ機会をいただき、スタッフ育成から経営まで幅広く経験を積むことができました。ちょうどこの商業施設の立ち上がりのタイミングで「医療モールに歯科を」という話をいただき、長年の夢が実現しました。久しぶりに岸和田に戻って患者さんの岸和田弁を聞くと「帰って来たな」と実感します。祖父母と話しているような懐かしい気持ちになりますね。

歯科医師を志したきっかけについてお聞かせください。

幼稚園の年長の時、歯並びに影響するからと前歯の抜歯をすることになりました。大きな麻酔の注射をされたのですが、母によると私は嫌がって先生を蹴飛ばしたそうです。それでも先生は諦めずに最後まで治療してくださいました。今思えば、初めての歯科受診で器具が怖かったのですが、先生はとても優しく対応してくださりました。その先生への恩返しの思いもあり、早いうちから歯科医師をめざすようになりました。私は、特に小児歯科には「諦めることはしない」というポリシーを持っています。それも当時の先生から学んだことですね。幼い頃からプラモデル作りのような細かい作業が好きで、「手先を使う仕事に向いているのかな」と考えていたことも、歯科医師への道を後押ししたように思います。

クリニックの内装へのこだわりを教えてください。

萬代聡司院長 まんだいfamily歯科2

いかにも歯医者という感じではなく、ワクワクするような空間にこだわりました。私自身、大阪にあるテーマパークが好きで、内装業者さんとの打ち合わせでそんな話をしていたら「このコンセプトでいきましょう」となりました。待合室はゲームの世界観で子どもが楽しく遊べるようにし、家族皆で楽しく待てる空間に。一方、診療室は白を基調とした清潔感ある環境で、治療中はリラックスしていただけるよう配慮しています。チェアは前職で使っていて患者さんから「座り心地が良い」と好評だったものを採用しました。ベビーカーのまま入れる広さも確保しています。お子さんが泣くことを気にされる方には奥の個室を案内するなど、状況に合わせて対応できるようにしています。

患者の理解と納得を第一に考える

診療で大切にされていることは何ですか?

萬代聡司院長 まんだいfamily歯科3

しっかりと説明し、患者さんが納得した上で診療を進めることを最も大切にしています。初診時には必ず虫歯のチェックを行い、口腔内カメラで撮影した画像を一緒に見ながら現状を説明します。自分の口の中を見るということはなかなかないかもしれませんが、客観的に見ることで理解が深まりやすくなるんです。以前勤めていたクリニックで「勝手に歯を抜かれた」という患者さんの声を聞いたことがあります。実際は説明のコミュニケーションに齟齬があっただけ。同じ抜歯でも「先生に抜いてもらって良かった」と言っていただけるか「勝手に抜かれた」と思われるかは、説明と納得の差だと思っています。できる限り丁寧に、図や写真を使いながら現状と解決方法をわかりやすくお話しすることを心がけています。

小児歯科での診療方針について教えてください。

お子さんには友達のような距離感で、同じ視点に立って接することを意識しています。元気なく話したらお子さんのテンションも下がってしまうので、なるべく楽しげに接するよう心がけていますね。研修医時代、小児歯科の教授から「お子さんの扱いが上手だね」と言われたことが自信になりました。最初はチェアに座ることが精いっぱいだった子が、だんだん治療できるようになる。小学生だった子が気づいたら私の背を追い抜くぐらい大きくなって、また来てくれる。その成長を見守れるのが小児歯科の魅力ですね。泣いてしまう子でも諦めずに、できたことを認めてあげながら少しずつ進めていく。これが私のポリシーです。

歯科受診に恐怖心を持つ方への対応はどうされていますか?

萬代聡司院長 まんだいfamily歯科4

実は「歯科が怖い」「久しぶりに歯医者に来た」という患者さんがとても多いんです。前のかかりつけの先生が亡くなられて長い間受診できていなかった方や、恐怖心から長年受診を避けていた方もいらっしゃいます。私自身、幼少期に怖い思いをした経験があるので、その気持ちはよくわかります。なるべく怖がらせないよう、ミラーの動作一つもゆっくりソフトタッチで。器具をカチカチ当てないよう気をつけています。麻酔も段階的に入れて痛みを最小限に。基本的なことですが、これらの積み重ねが大切だと思っています。悪くなる前、痛くなる前に来ていただけるよう啓発活動も大切にしています。虫歯がなくても、歯科医院でお掃除することは決して無駄ではありません。定期的に通うことで、歯医者への恐怖心も和らいでいくと良いなと思っています。

世代を超えて愛されるクリニックへ

スタッフ教育で心がけていることはありますか?

萬代聡司院長 まんだいfamily歯科5

当院の歯科衛生士は経験豊富ですが、歯科助手兼受付の2人は初めての経験なので、患者さんがいない時間を使って実践的な教育を行っています。昨日は私の口を使って型採りの練習をしてもらいました。「僕の口なら何度でも使って良いから」と伝えて、石膏を流す作業も一緒に。座学だけでなく実際にロールプレーをしながら、わからないところは補足して、歯科衛生士さんにも教えてもらいながらチーム全体で成長していけるよう心がけています。前職では新卒の歯科衛生士さんを何人も育ててきました。最後は10歳下の子たちと働いていたので、娘を見守るような気持ちでしたね。スタッフ全員がファミリー歯科の理念を共有し、お子さんが一人で待合室で遊んでいても見守ってくれる、そんな温かいクリニックにしたいです。

今後の展望についてお聞かせください。

例えばお子さんの治療で来られたお母さんが「うちの夫も診てもらおうか」と思ってくださる。ご家族皆さんで徐々に世代が上がったり下がったりしながら通っていただく。そんな、ご家族の中で患者さんが広がっていくのが理想の未来像で、それこそが「ファミリー歯科」という名前に込めた思いです。前職・寺田町ファミリー歯科の屋号をお借りしたのも、その理念に共感していたから。現在は若い親子連れの方と高齢の方が多く来院されていますが、歯科受診につながっていない方たちにも来ていただきたいですね。怖さや痛みを抑えた治療を徹底して心がけ、気軽に相談できる雰囲気づくりを続けていきたいです。一人の患者さんから家族全体へ、そして世代を超えて広がっていく。そんな地域に根差したクリニックをめざしています。

最後に、読者へメッセージをお願いします。

萬代聡司院長 まんだいfamily歯科6

昔は痛くなってから歯科医院に行くという考えが一般的でしたが、悪くなる前、痛くなる前に来ていただきたいと強く思っています。たとえ虫歯がなかったとしても、歯科医院でお口のメンテナンスをすることは決して無駄ではありません。お口周りの問題は何でも診させていただきますので、少しでも気になったことがあればお気軽にご相談ください。歯科恐怖症の方も、久しぶりの受診の方も、「ここに来て少しでも気持ちが楽になった」と思っていただけるよう、スタッフ一同心がけています。お子さんからお年寄りまで、ご家族皆さんで通っていただける、そんな温かいクリニックでありたい。お口周りのことなら何でも相談できる、地域の皆さんの身近な存在として、末永くお付き合いいただければ幸いです。

Access