速水善崇院長の独自取材記事

東陽町Me歯医者・矯正歯科

(江東区／東陽町駅)

最終更新日：2025/12/15

東陽町駅から徒歩1分、交差点に面したビルの2階に2025年に開業した「東陽町Me歯医者・矯正歯科」。院長の速水善崇（よしたか）先生は、中目黒の歯科医院で矯正歯科や審美歯科を学び、幅広い治療に対応する歯科医師。「“私の歯医者さん”と感じてもらえる歯科医院をつくりたい」という思いから院名に「Me」を冠し、速水院長自身も通いたいと思うような歯科医院づくりに注力している。白とベージュを基調とした院内はホテルのような洗練された空間で、医療機関であることを感じさせない。「僕が最終決定をしないように」と患者の選択を尊重し、矯正からホワイトニングまで柔軟に対応。「受診にハードルを感じることなく気軽に通っていただける場所をめざしています」とほほ笑む速水院長に、診療への思いや今後の展望について聞いた。

（取材日2025年11月21日）

「私の歯医者さん」と思って通いたくなる場をめざす
矯正歯科からホワイトニングまで柔軟に対応
信頼関係を大切に、気軽に通える地域の歯科医院へ

「私の歯医者さん」と思って通いたくなる場をめざす

院名の「Me」にはどのような思いを込められたのですか？

院名の「Me」には、患者さん一人ひとりに「ここが私の歯医者さん」と感じてもらえるようにという願いを込めて名づけました。両親が歯科医師で、地元の新潟で開業していたのですが、スーパーに行っても患者さんたちがみんな話しかけに来てくださったんです。そうした姿を見て育ち、地域から親しまれる存在への憧れがあったので、大学生の時から独立を考えていました。自分自身が通いたいと思える歯科医院、きれいで清潔な院内でプライバシーに配慮され、保険でもクレジット決済ができる、そんな歯科医院をつくりたかったんです。

院内はまるでホテルのような洗練された空間ですが、どのようなこだわりがあるのですか？

デザイン面では患者さんのプライバシーへの配慮から、半個室の設計にしています。また白とやわらかい色合いのベージュをあしらい、大理石調のカウンターを設置することで、医療機関であることを感じさせない空間をつくりました。パウダールームは患者さんがお化粧直しをしたり、自分の歯を見たりできるように必ず作りたかったスペースの一つです。カウンセリングルームは矯正の話や治療方針をじっくり相談できる空間にしています。院内を洗練された空間にすることで、患者さんが高いモチベーションで来てくれるような、通いたくなる場所をめざしました。

診療時間や支払い方法など、通いやすさの面で工夫されている点を教えてください。

東陽町駅から徒歩1分という立地にあり、土曜日も平日と同じ19時まで診療しています。実際に土曜日は予約が埋まりやすく、最終時間帯はお仕事帰りの方が多いですね。予約は、電話以外にもホームページから24時間ウェブ予約も対応しています。お支払い方法については、僕は現金を持ち歩かないので、同じような患者さんも少なくないのではないかと思い、保険診療でもクレジットカード決済ができるようにしました。これができるクリニックはそう多くないようで、患者さんにも喜ばれています。あとは、「自分が治療を受けてもいい滅菌環境」にこだわってクラスBの滅菌機なども導入していますね。

矯正歯科からホワイトニングまで柔軟に対応

矯正は院長ご自身が担当されると伺いました。どのような治療が可能ですか？

過去に勤めた3つのクリニックで段階的にスキルアップし、3つ目の中目黒のアトラスタワー歯科で矯正歯科・審美歯科・インプラント治療を学びました。透明で目立ちにくいマウスピース型装置を用いた矯正はもちろん、しっかりとした矯正をご希望の方にはワイヤー矯正や、人から見えづらい裏側矯正も対応可能です。例えば月1回、矯正歯科を専門とする外部の歯科医師が診療するシステムだった場合、万が一トラブルが起きたときに迅速な処置がしにくいという声を聞いていたので、僕が常時対応できることは大きな強みだと思います。患者さんの中には、前歯だけ矯正したい人もいれば、全部矯正したいという人もいますので、一人ひとりの要望に柔軟に対応しています。また、当院は総合的に診療する歯科医院なので、矯正と一緒にクリーニングなども含めたトータルサポートができることも特徴です。

トータルケアを重視しているとのことですが、ホワイトニングにも力を入れているとか。

はい、オフィスホワイトニングをできるだけ患者さんの経済的な負担が少なくなるよう提供しています。ホームホワイトニングも用意していますので、患者さんのライフスタイルに合わせて選んでいただけます。もともと僕はすべての治療やケアができる歯科医院をつくりたかったんです。虫歯や歯周病治療などの保険診療から、矯正や審美歯科、インプラント治療まで幅広く対応することで、口と歯に関する悩みをトータルでサポートできる歯科医院をめざしています。当院を訪れた患者さんが「あ、こういうものもやってみたい」という感じで審美歯科に興味を持たれることも多く、一つの場所でさまざまな治療を受けられることは当院の強みだと感じています。

治療方針を決める際に大切にされていることは何でしょうか？

僕が最終決定をしないようにすることを心がけています。ある程度選択肢を提示しつつ、もちろんお勧めの治療法はお伝えしますが、求めるものは患者さんそれぞれで違います。一つの疾患に対して複数の治療方法を提示し、メリット・デメリットを丁寧に説明した上で、患者さんご自身に選択していただきます。僕はこれまでの診療経験から、矯正もインプラント治療も、固執せず、いろいろな方面から見られるようになったので、トータルで診てご提案させていただきます。重視するのは、すべての対応になるべく選択肢を持たせること。「これしかない」というのは、患者さんを閉じ込めてしまっているような感じがして嫌なんです。患者さんの意見をしっかり聞いて、それぞれの求めるものに合わせる柔軟性を大切にしています。

信頼関係を大切に、気軽に通える地域の歯科医院へ

患者さんと接する上で心がけていることを教えてください。

「信頼関係」が診療で最も大切にしていることです。信頼関係を築くために、あえて1回治療しない日をつくったりして、治療の流れや方針をじっくり話す時間を設けています。また、お話しする時にはなるべく目と目を合わせるようにするのも心がけていることですね。診療では患者さんの後ろに立つことが多い中でも、目を合わせるよう意識しています。僕自身、話していて目が合わない人は、あまり信頼を置けないと感じるので。それから、口の中は自分で見えないため、口腔内スキャナーで治療前の様子と治療後の様子を撮影して患者さんに見えるようにしています。視覚情報を多めに提供するのは、患者さんがご自身の口の中を見ることで、治療への理解を深めていただけるようにと考えてのことです。他には、麻酔の際に32ゲージという細い針を使って、なるべく痛くないよう配慮しています。

今後の展望についてお聞かせください。

近い将来、ユニットを現在の3台から最大6台まで増設し、診療体制を強化する予定です。また、歯科医師をもう1人増員し、より充実したサポートをめざします。スタッフには「患者さんを第一に考えること」を徹底してもらうよう伝え、スムーズな連携を図っていきたいと思います。現在患者さんは、20代から40代の方が中心で、東陽町周辺の方が多く来院していただいており、今後は近隣の駅からも通っていただけるような歯科医院をめざしています。

最後に、地域の皆さんへメッセージをお願いします。

歯科医院というと重い感じに捉える方も多いですが、安心して、気軽にいらしてほしいですね。東陽町はオフィス街と住宅街からなり、ビジネスパーソンから地域住民まで幅広い方が暮らしています。地域から親しまれる歯科医師だった両親の姿を見て育った僕も、この東陽町で皆さんに頼られる存在になりたいと思っています。口や歯の悩みは何でも相談していただける、そんな場所でありたい。院名の「Me」に込めた思いのとおり、一人ひとりに「ここが私の歯医者さん」と思っていただけるよう、これからも努力を続けていきます。