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小林 沙彩 院長の独自取材記事

いろどり形成外科・皮膚科

(横浜市港北区/綱島駅)

最終更新日:2025/12/09

小林沙彩院長 いろどり形成外科・皮膚科 main

綱島駅から徒歩約2分、にぎやかな商店街を抜けた先にある「いろどり形成外科・皮膚科」。2025年9月に開業した小林沙彩院長は、ラベンダー色のスクラブがよく似合うやわらかな雰囲気の持ち主で、「解剖に興味があって、繊細な作業が好きなんです」と語る。幼少期の入院時に出会った女性形成外科医師に憧れて医師を志し、大学病院で乳房再建など数多くの手術を手がけてきた形成外科のスペシャリストだ。「私もあなたを大切に思っているので、あなたも自分を大事にしてくださいね」と優しく語りかける姿からは、「家族のような愛情」という診療理念が自然と伝わってくる。クリニック名に込めた「患者さんにも彩り豊かな人生を」という願いや、皮膚と心の相関を理解した診療について話を聞いた。

(取材日2025年11月6日)

自由な診療を求めて綱島の地に開業

大学病院から開業に至った経緯を教えてください。

小林沙彩院長 いろどり形成外科・皮膚科1

大学病院で長く形成外科の再建手術を専門にしてきたのですが、時代とともに組織のカラーが変わってきました。私自身も知識や経験が身についてくる中で、指示を仰ぐ立場ではなく、より主体的に、自由に医療に取り組みたいという気持ちが強くなっていきました。その思いを実現するために、開業という道を選んだんです。いくつか候補地を検討しましたが、この場所に決めた理由は、薬局を併設した医療ビルの建設計画があることを知ったからです。さらに、実家から近く、親しみを感じられる綱島という点も大きな決め手になりました。近年はマンション開発が進んで若い世代が多く暮らすエリアになっていますので、これからを担っていく世代を力強く支えられる存在になれたらと思っています。

形成外科医をめざしたきっかけは何だったのですか?

幼少期に入院した時、当時珍しかった女性の形成外科の先生に出会って、すごくかっこ良くて「これだ!」と思ったのが最初のきっかけです。その後まったくブレることなく形成外科をめざしてきました。決定的だったのは学生実習で見た舌がんの手術です。舌を全摘出した後、太ももの組織を血管と神経ごと取ってきて、首の血管とつないで舌を再建する手術を見て非常に感銘を受けました。もともと解剖学に興味があって、血管や神経の走行を知るのが好きだったんですね。形成外科の手術では例えば、皮膚の層を意識してきれいに剥いで、縫う時も層と層を合わせるのですが、そういう繊細な作業が自分に合っていると感じています。

クリニックのコンセプトや特徴を教えてください。

小林沙彩院長 いろどり形成外科・皮膚科2

「いろどり」という名前は私の名前の「彩」から取っていて、患者さんにも彩り豊かな人生を歩んでいただきたいという願いを込めました。院内は「セレニティーガーデン」というコンセプトで、医療機関の無機質で入りにくいイメージを払拭し、美術館やギャラリーのような癒やし空間をめざしています。診療面では、形成外科と皮膚科の両方のアプローチができることが強みです。形成外科は「皮膚科の外科バージョン」と説明するとわかりやすいかもしれません。例えば、化膿したものには抗生剤を処方するか、切って膿を出すか、患者さんの状況に応じて内科的・外科的な選択肢から適切な治療の提案に努めています。患者さんにとって、敷居の高くない、ちょっとした皮膚の悩みでも気軽に来ていただけるクリニックをめざしています。

若い世代のニキビから眼瞼下垂症まで幅広く対応

実際にどのような患者さんが多く来院されていますか?

小林沙彩院長 いろどり形成外科・皮膚科3

綱島は若い世代が多いエリアということもあって、20~30代の方が中心。約6割がニキビの相談です。季節の変わり目や、仕事が忙しくて生活が不規則になってしまいニキビができたという方が多いですね。男女問わず来院されます。ニキビの治療ではまずスキンケア指導から始めて、古い角質を落とす石鹸の使用と保湿の重要性を説明します。体が乾燥していると思って皮脂を分泌してしまうので、しっかり保湿することが大切なんです。腫れたものには抗生剤の軟こう、必要に応じて漢方なども組み合わせて、その方に合うものを探していきます。忙しくて来院が難しい方には、市販のビタミン剤でもこういうものを選んでくださいとアドバイスすることもあります。皮膚の新陳代謝を良くすることが改善につながります。

形成外科ではどのような治療を行っていますか?

ほくろや粉瘤の切除手術が多いですね。皆さん最初は「皮膚科」を入り口として来られます。形成外科がどういう科かご存じない方がほとんどなので、「これは手術で取れますよ」とご説明すると驚かれることもあります。眼瞼下垂症の手術も行っていて、複数の術式に対応しています。黒目の中心が上瞼にかぶっている重度の方は筋肉をたくし上げる手術、皮膚が多い方は皮だけを取る手術など、その方の状態を見極めた上で、適切な術式を選択します。ガングリオンや滑膜嚢胞といったゼリー状の塊の治療も行います。また、小児の外傷縫合にも対応していて、「子どもが転んで切っちゃった」というときも遠慮なく連れて来ていただければと思います。これからを担うお子さんたちですから、きれいに縫合したいと考えています。

診療で心がけていることを教えてください。

小林沙彩院長 いろどり形成外科・皮膚科4

「家族のような愛情」を持って患者さんに接することを基本方針にしています。皮膚疾患はストレスが原因で症状が現れたり、逆に皮膚が傷んでいて心を病んだりしてしまうこともあります。皮膚と心には深い相関関係があるんです。患者さんがご自身を大事にして、毎日軟こうを塗って優しくケアをしていただくことが改善につながります。診療中は「私もあなたを大切に思っているので、あなたも自分を大事にしてくださいね」というメッセージを込めるようにしています。そういう気持ちで診療にあたることで、患者さんが前向きに自分をケアできるようになってくれたらうれしいですね。家族みたいな気持ちで愛情をかけているのが伝わるように、熱を持って診療しています。

地域のかかりつけ医として信頼関係を築きたい

スタッフ体制はどのようになっていますか?

小林沙彩院長 いろどり形成外科・皮膚科5

大学病院での豊富な経験を持つ常勤看護師が1人在籍し、質の高い医療サービスを提供しています。土日など混雑が予想される時間帯には、約10人の非常勤看護師がシフト制で勤務し、柔軟な対応を行っています。受付業務は専任の事務スタッフが担当し、患者さん安心してご来院いただけるよう、スムーズなご案内を心がけています。みんなそれぞれ真面目にすごく成長意欲を持って仕事に取り組んでくれているので、特に私から何か求めることもないくらいなんですよ。スタッフ間のチームワークも良く、お互いにフォローし合いながら診療を支えてくれています。

今後の展望について聞かせてください。

今後はもっと機器を導入して、提供できる医療を広げたいと思っています。特に傷痕治療などにもっと取り組んでいきたいな、と。現在も、ニキビ痕の赤みやしわなど、保険診療では対応が難しいものに対して、自費診療の選択肢も提案していますが、幅を広げるために、順次新しい機器を取り入れていきたいと思っています。自費診療も保険診療の延長のように、気軽に選べる選択肢にできれば理想的ですね。そして、一番の目標は、本当の意味でのかかりつけ医になることです。患者さんのことをよく知っていて、患者さんも私のことをよく知っているという状態が、一番医療はうまくいくのかなと思います。地域の方々との信頼関係を構築して、綱島の皆さんの健康を支えていきたいですね。

読者へのメッセージをお願いします。

小林沙彩院長 いろどり形成外科・皮膚科6

皮膚がかゆいとき、ぼりぼりかいて悪化しちゃうことがありますよね。今はいいお薬もありますので、ちょっとでも皮膚の異変に気づいたら早めに来ていただけると、ひどくなる前に対処ができます。仕事が忙しくて来られない方も多いかもしれませんが、悪化してからだと治療も長引いてしまいますからね。イボや手荒れも、「こんなことで受診していいのかな」と思うような小さな悩みでも遠慮なく相談してください。綱島駅からも近くて、診察を終えた後、ごはんも食べられるような場所柄なので、いつでも気軽に来ていただければと思います。当院は美術館のような雰囲気で、ふらっと立ち寄れる。そんなクリニックをめざしています。何か困ったことがあれば、気軽にご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

ニキビ痕のケア/全顔:1万9800円、しわのケア(ボツリヌストキシン製剤注射)/2200円~ ※症例により異なりますので、詳しくはクリニックへお問い合わせください

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