膝の痛みは変形性膝関節症のサインかも
放置せずにすぐ受診を
町田木曽整形外科リハビリテーションクリニック
(町田市/古淵駅)
最終更新日:2025/11/13
- 保険診療
整形外科の相談の中でよくある症状として挙げられる「変形性膝関節症」。初期では立ったり歩いたりといった動作の開始時に痛みが生じるものの、休めば痛みが取れてしまうことが多い。「そこで安心して放置してはいけません」と語るのは「町田木曽整形外科リハビリテーションクリニック」の木村太郎院長だ。痛みの原因が変形性膝関節症だった場合、早めに治療を開始しないと痛みが激しくなり、やがては手術が必要になってしまうケースもあるのだという。そのような事態を避けるためにはいち早く整形外科で検査を受け、軽度の段階から治療を始めることがとても重要だ。今回は木村院長に、変形性膝関節症が疑われるような症状や、日常生活での注意点について教えてもらった。
(取材日2025年10月20日)
目次
その症状は変形性膝関節症のサインかも? 「立つ」「歩く」などの動作の開始時に痛みが生じたらすぐ受診を
- Q変形性膝関節症とはどのような疾患ですか?
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A
▲ちょっとした膝の痛みでもまず相談を
膝の軟骨がすり減り、膝の痛みや「膝に水がたまる」などの症状を引き起こす病気で、4対1の割合で女性に多く見られます。原因は関節軟骨の老化によることが多く、加齢によるものでは関節軟骨が年齢とともに弾力性を失い、すり減りや変形が生じます。その他、肥満や遺伝が関与したり、骨折、靱帯や半月板損傷などの外傷、化膿性関節炎などの感染の後遺症として発症することもありますね。初期では「立つ」「歩く」などの動作の開始時に痛みが生じ、中期になると階段の昇降や正座が難しくなり、末期には安静時にも痛みが取れず、膝の変形が目立ち、歩くのが困難になります。
- Q膝の痛みは放置せず、早めに受診したほうがいいのでしょうか?
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A
▲初期症状を見逃さず、早期受診すれば悪化を防ぐことも
変形性膝関節症や他の病気の可能性もありますから、自己判断で様子見するのではなく、なるべく早めに整形外科を受診してください。症状が悪化してからだと、治療に時間がかかってしまうためです。当院では問診に加え、膝内側の圧痛の有無、関節の動きの範囲、腫れやO脚変形などの有無を確認するための触診や、レントゲン検査を行います。なお、レントゲン検査では初期の変形性膝関節症は診断できません。軟骨損傷の有無をしっかり確認する必要がある場合にはMRI検査を受けられる提携クリニックを紹介しています。その検査結果も踏まえて診断・治療につなげます。
- Q変形性膝関節症の治療について教えてください。
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A
▲まずは検査から。一人ひとりに合わせた治療を提案
症状が軽い場合には、鎮痛剤や抗炎症薬、膝関節内へのヒアルロン酸注射などを用います。併せて大腿四頭筋強化訓練や関節可動域改善のための訓練などの運動器リハビリテーションを行ったり、膝を温めたりする物理療法を取り入れて治療を進めることが多いです。膝への負担を減らすために足底板や膝装具を作製することもありますね。それでも改善しない場合には、関節鏡視下手術、骨を切って変形を矯正する高位脛骨骨切り術、人工膝関節置換術などを検討。手術の場合は外部の医療機関を紹介いたします。このような大がかりな手術を避けるためにも、軽度の段階から治療を始めて、悪化を防ぐことがとても重要です。
- Q変形性膝関節症を予防する方法はありますか?
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A
▲膝の痛みは生活習慣から。予防と早期治療が鍵に
肥満は変形性膝関節症のリスク要因になり得ますから、体重管理をするのも予防法の一つです。体重が重いと膝に負担がかかりやすくなり、体重が1kg増えるごとに、膝への負担は4~5kg増えるともいわれています。摂取カロリーを抑え、1ヵ月で1kgの減量をめざすところから始めましょう。少しずつでも体重を着実に落とすことで膝への負担軽減につながり、痛みの緩和が期待できます。日常生活ではふとももの前の筋肉を鍛えるストレッチを習慣にしたり、正座や和式トイレのような足に負担のかかる姿勢を避けたりするよう心がけてください。膝を冷やさず、温めて血行を良くするのも有用です。

