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自分の骨密度を知ることが
骨粗しょう症予防の第一歩

町田木曽整形外科リハビリテーションクリニック

(町田市/古淵駅)

最終更新日:2025/11/13

町田木曽整形外科リハビリテーションクリニック 自分の骨密度を知ることが 骨粗しょう症予防の第一歩 町田木曽整形外科リハビリテーションクリニック 自分の骨密度を知ることが 骨粗しょう症予防の第一歩
  • 保険診療

自覚症状がほとんどないまま進行してしまう骨粗しょう症。そのため高齢化が進み骨粗しょう症患者が増え続けている現代においても、骨密度検査の受診率は低い。高齢者や閉経前後の女性ではリスクが高まることを知っていても、検査を受けたことがない人も多いだろう。「町田木曽整形外科リハビリテーションクリニック」の木村太郎院長は「早期発見のためにも、早めに検査にいらしてください」と広く呼びかけている。骨粗しょう症は院長が力を入れるロコモティブシンドロームとも深い関連性があり、日常生活に支障を来すばかりか、健康寿命をも縮めてしまう恐れがあるからだ。今回は、骨粗しょう症とはどのようなもので、検査や治療はどのように行うのか教えてもらった。

(取材日2025年10月20日)

骨粗しょう症とロコモティブシンドロームの関連性は高い、早めの検査で骨の状態を確認し対策をしっかりと

Q骨粗しょう症とはどのような病気なのでしょうか?
A
町田木曽整形外科リハビリテーションクリニック 院内はバリアフリー設計。2階へは、エレベーターの利用が可能

▲院内はバリアフリー設計。2階へは、エレベーターの利用が可能

骨は、古い骨を壊す作業と新しい骨を作る作業を常に繰り返しますが、加齢や女性ホルモンの減少、カルシウム不足などの理由で、失われた骨量を十分に回復することができなくなると骨量減少が始まります。このように骨がスカスカになって弱くなり、骨折しやすくなる病気が「骨粗しょう症」です。高齢化が進む現代では、国内の骨粗しょう症患者数は推計1500万人といわれており、それに起因する健康問題が深刻化しています。このような状況の原因の一つは受診率の低さです。骨粗しょう症を早期発見して適切な治療につなげるためにも、特に女性の方は早めに検査にいらしてください。

Q骨粗しょう症の検査について詳しく教えてください。
A
町田木曽整形外科リハビリテーションクリニック 定期的な検査の実施を推奨する木村院長

▲定期的な検査の実施を推奨する木村院長

当院では骨密度測定の標準とされている骨密度検査装置(DEXA)を備えており、骨折しやすい部位である腰椎と大腿骨頸部の2ヵ所を測定。被ばく量は、通常の胸部エックス線検査の約6分の1程度と低侵襲です。併せて血液検査で骨代謝マーカーを調べ、総合的に骨折リスクの評価を行っています。検査を受ける頻度は、骨密度と骨代謝マーカーに問題がなければ年に1度、治療開始後は4ヵ月に1度が目安です。当院では医師や理学療法士が協力し、骨粗しょう症の患者さんに対しても、その方の骨密度や生活習慣に合わせた専門的な医療を提供しています。

Q骨粗しょう症は遺伝しますか?
A
町田木曽整形外科リハビリテーションクリニック 骨密度検査とレントゲン検査で骨密度を調べていく

▲骨密度検査とレントゲン検査で骨密度を調べていく

必ずしも遺伝するとはいえませんが、家族に骨粗しょう症の人がいるとリスクは高まります。また、婦人科系の疾患で卵巣や子宮を摘出している方や、ステロイド薬や抗けいれん薬を長期間服用している方も骨粗しょう症になりやすく、そのような疾患がなくても女性は閉経前後に骨密度が急激に落ちやすいので要注意です。その他、糖尿病・慢性腎臓病・慢性閉塞性肺疾患などは二次性骨粗しょう症を引き起こす原因となり、この場合は骨粗しょう症に加えて原疾患の治療が必要です。このように、骨粗しょう症は誰でもかかり得る病気。一つでも思い当たることがあれば、早めに検査を受けたほうが良いでしょう。

Q骨粗しょう症になった場合、どのような治療を行うのですか?
A
町田木曽整形外科リハビリテーションクリニック 既往歴などの把握も早期治療の鍵になる

▲既往歴などの把握も早期治療の鍵になる

当院では薬物療法・運動療法・食事指導を組み合わせ、一人ひとりに合わせた治療計画を立案しています。移動機能が低下すると運動量が減り、骨に十分な負荷がかからず、骨密度がさらに低下してしまいます。これがロコモティブシンドロームと骨粗しょう症の悪循環です。薬物療法では、骨の形成促進や吸収抑制につながる薬を症状によって選んで用います。運動指導は骨に適度な負荷をかけることで、骨密度を高め転倒や骨折のリスクを減らすことをめざします。食事指導では、カルシウム・ビタミンD・ビタミンKなどをバランス良く摂取できるようなメニューを提案。いずれの治療も、医師の指導のもとで長期間続けることが重要です。

ドクターからのメッセージ

木村 太郎院長

閉経前後の女性ホルモンの変化や、糖尿病などの全身疾患、家族歴やステロイド薬の長期間服用、加齢など、骨粗しょう症のリスクは至る所に存在し、誰もがかかり得る病気です。超高齢社会で患者数が増え続けているにもかかわらず、自覚症状があまりないのが最大の注意点。放置している間にロコモティブシンドロームとの悪循環を引き起こし、筋力や機能を維持できなくなってしまってはいけません。不便が生じていないうちにまずは検査を受け、自分の骨の状態を知るところから始めましょう。

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