吉井 嗣人 院長の独自取材記事
hitoiki DENTAL CLINIC
(北区/板橋駅)
最終更新日:2026/01/23
板橋駅東口から徒歩5分、白と木目の内装が印象的な「hitoiki DENTAL CLINIC」。吉井嗣人(つぐと)院長は日本大学松戸歯学部を卒業後、小平市のクリニックで分院長を務めるなど経験を重ね、2025年8月に開業した。保険診療を軸に一般歯科、予防歯科、小児歯科、審美歯科などに対応。専門的な治療が必要な場合は、連携施設に紹介する体制も整える。歯科医院が苦手な人も気軽に通えるような環境をめざし、「クリニック名には、『生活の一部として、歯科を取り入れてほしい』という思いを込めました」と穏やかにほほ笑む吉井院長。父親として子育て世代の苦労に共感しながら、困ったときに最初に訪れる「一歩目のクリニック」となって、地域に根差すことをめざす。開業の経緯や診療方針などについてじっくり語ってもらった。
(取材日2025年11月25日)
地域の暮らしに溶け込む「街の歯医者さん」をめざして
まずは、開業に至るまでの歩みをお聞かせください。

日本大学松戸歯学部を2008年に卒業後、品川、六本木、そして小平のクリニックで経験を積みました。小平のクリニックでは分院長として7年ほど勤務しました。歯科医師として経験を重ねる中で、どんなクリニックがあれば患者さんも、そこで働くスタッフもハッピーになれるのか、ということが見えてきたんです。勤務医だった頃は非常に多くの患者さんを診ていましたので、患者さんに余裕を持ってよりじっくりと向き合える環境をつくりたいという思いもありました。その思いを実現するために自分の手でクリニックを開こうと決意したんです。
クリニック名の由来について伺いたいです。
「hitoiki」という名には、「生活の一部として、歯科を取り入れてほしい」という願いを込めています。昨今は自由診療が注目を集めることが多い印象を受けますが、私は患者さんにとって利用のハードルの低い、いわば、「普段使いできる街の歯医者さん」をめざすことができれば、と考えていました。口は一生付き合っていくものです。ですから私も、日常の中で長くお付き合いする中で、地域の皆さんの生活に長く寄り添い、健康を支えることができれば、と。私にとって板橋は自宅とも近い、とてもなじみのある土地です。開業するならば、自分自身にとっても生活の一部になるような土地で、しっかり根を張りたいと考えていたところ、ご縁がありこの場所に2025年8月に開業しました。
めざすクリニック像についてお聞かせください。

いわゆる「昔ながらの街の歯医者さん」が私の理想です。実は先日、とてもうれしいことがありました。患者さんのお子さんが、お家の玄関が閉まって中に入れなかったということで、当院の待合室でお母さんを待っていてくれたんです。そんなふうに、町の中の公共施設的な側面を持てたらいいなと思っています。現在は高齢の方から子育て世代まで、本当に幅広く来ていただいています。地元で育って、そのままずっとこの地域に住んでいる方も思った以上に多くて。家族全員で来てもらえるのが一番いいと思っているので、お子さんから高齢の方まで家族ぐるみでお付き合いして、皆さんの歯の健康を長く見守っていける、そんな身近な存在でありたいですね。
基本的な治療を一つ一つ丁寧に、予防歯科にも注力
こちらで受けられる診療の概要を教えてください。

一般歯科、予防歯科、小児歯科、ホワイトニング、審美歯科を提供しています。保険診療をメインとした基本的な治療が柱ですね。インプラント治療など専門的な治療が必要な場合は、日本大学医学部附属板橋病院などをご紹介しています。餅は餅屋というように、そうした治療を受けていただくのであれば、得意な先生のところに行くのが患者さんにとって一番いいことだと思っていて。私が大切にしているのは「一つ一つ丁寧に」ということ。保険診療でも自由診療でも、その姿勢は変わりません。地域の一次医療機関として、虫歯や歯周病などの基本的な治療でしっかりと皆さんの口腔健康を下支えしていくことが私の役割だと考えています。
あくまで保険診療を軸にされているのですね。
はい。当院も自由診療に対応しており、セラミック治療などの選択肢はもちろんご提案しますが、決して押しつけるようなことはしません。「しっかりと納得できないなら、選ばないほうが患者さんも私たちもハッピー」というのが私の考えです。よくわからないまま自由診療を選んでしまうと、お金がかかったな、という記憶しか残らないのではないでしょうか。そうなると、次の治療の時も「またお金がかかるな」と二の足を踏んでしまったり、治療自体はうまくいっているのに不安になったり……。保険診療で対応することができ、詰め物やかぶせ物が長持ちすることが見込める場合もあります。ですから、自由診療はあくまで選択肢の一つとしてご提案し、患者さん自身がメリットがあると、納得できると思われたならお選びいただく。そのスタンスで診療にあたっています。
予防歯科への取り組みと、患者さんと接する際に大切にしていることを教えてください。

予防歯科では、毎日のブラッシングと継続が何よりも大事だと伝えています。1日4回磨くのが理想的ですが、頑張りすぎるとかえって続きません。ですので、「せめて最低でも1日2回は磨こうね」と、無理のない範囲で提案しています。定期検診も3ヵ月に1回のペースをお勧めしていますが、決して押しつけることはしませんので、自分の中で続けられるペースを見つけていただければと。また、診療の中では「聞いておきたいことはないですか?」と何度も確認します。治療中になかなか言いづらいこともあるかもしれませんが、我慢してもいいことは何もないですし、遠慮して言えなかったことが後で悪化につながることもありますからね。
誰もが安心して通える「一歩目のクリニック」へ
歯科医院が苦手な方でも通いやすいよう工夫されているそうですね。

24時間インターネット予約で、予約も変更もストレスなくできるようにしています。キャンセルポリシーも設けていません。やっぱり行けないと思ったらご自由にキャンセルしていただいて大丈夫です。でも実は、歯科が苦手な人のほうが当院は向いているのかなと思っています。一度行くとずっと通わないといけなくなる、あるいは、無理やり治療されるということで苦手意識をお持ちの方も多いと想像します。一方で当院は、「患者さんには生活があるのだから、無理なく折り合いをつけて自分のペースで通ってもらえればいい」というスタンスでいます。スタッフにも「温かい雰囲気で」「伝え方はやわらかく」ということを共通意識として大切にしてもらっています。歯科衛生士2人と歯科助手1人の小さなチームですが、皆で同じ想いを持って診療にあたっているんですよ。
子育て世代の患者さんにも配慮されているとか。
実は私にも4歳の子どもがいて、仕事以外の時間はほぼすべて子どもと過ごしています。毎日保育園の送迎もしていて、月曜の休診日は一緒にご飯食べてお風呂に入って。だから「子どもがぐずっちゃうと遅れちゃう」「熱出ちゃうと予約キャンセルになっちゃう」という状況がよくわかるんです。家庭によってケースはいろいろかと思いますが、働いている親御さんは通院だけでなく、さまざまなことを抱えているものですよね。繰り返しになりますが、私は「みんな生活がある」ということを理解しているつもりですし、子を持つ親として、親子連れの患者さんに寄り添った診療を心がけています。気兼ねなく、お子さんと一緒に来ていただければうれしいですね。
地域の皆さんへのメッセージをお願いします。

口の中の病気は生活習慣病みたいなもの。ですから、しっかりケアして差し上げて、なるべく悪いことにならないよう下支えしていきたいですね。地域の皆さんが初めに訪れる、一次医療機関、私なりの言葉で言うなら「一歩目のクリニック」でありたいと思っています。より高度な治療を希望される方は専門の先生のところに足をお運びいただいてもまったく構いません。でも、当院には「いつでも帰ってきてね」というスタイルでいたいんです。歯に関して何か困ったり、診てもらいたいなと思ったら、まず相談に来ていただければ。歯科治療に苦手意識のある方も、試しにぜひ一回来てみてください。歯科に対するイメージがちょっと変わるかもしれません。
自由診療費用の目安
自由診療とはセラミックを用いた補綴治療/8万8000円~、ホワイトニング/ホームホワイトニング:3万3000円~、オフィスホワイトニング:3万3000円~ ※症例により異なりますので、詳しくはクリニックへお問い合わせください

