船川 竜生 院長の独自取材記事
岡崎六竜歯科クリニック
(岡崎市/岡崎駅)
最終更新日:2025/11/19
岡崎駅から徒歩15分の住宅街に、竜のロゴマークが目を引く「岡崎六竜歯科クリニック」がある。2025年9月に開業した船川竜生院長は、大学時代から「いつかは地元で歯科医療を提供したい」と思い続けてきたという。クリニック名の「六竜」には、岡崎市の市章や地名に使われる「竜」、そして自身の名前が含まれ、地域への深い愛着が表れている。「地元に育ててもらった恩返しがしたい」と穏やかに語る船川院長。大学病院でインプラント治療を専門に学びながらも、今最も力を入れているのは予防歯科だ。歯を失わないための診療に情熱を注ぐ。スタッフ専用の2階スペース設置など、働きやすい環境づくりにも配慮。地元への恩返しの思いと、これからの地域医療について話を聞いた。
(取材日2025年10月1日)
地元への恩返しを胸に、愛着ある土地で開業
開業までの経緯を教えてください。

大学は福島県の奥羽大学歯学部でしたが、学生時代から長期休みの度に岡崎に戻って地元の友達と遊んでいました。ゆくゆくは地元に戻りたいとぼんやり思っていたんです。大学病院のインプラント科で10年近く勤務して大学院を修了し、自分の中でひと区切りついたタイミングでUターンを決意しました。開業地は、近隣に歯科医院の少ない場所で、かつ私の出身小中学校の学区に隣接するなじみのあるエリア。商業的な条件も合致していました。内覧会には徒歩圏内の方が多く来てくださり、「歩いて来られるからいいね」と喜んでいただけました。建築段階から気にかけてくださった方も多かったようで、地域に必要とされているクリニックなんだと実感しました。
クリニック名の由来について詳しく教えてください。
「竜」は私の名前にも入っていますし、岡崎市の市章が竜の3本爪に宝玉を持つデザインなんです。岡崎城の横にある龍城神社、出身の竜海中学校、竜美ヶ丘など、この地域には竜にまつわる地名が多く存在します。「六」も六所神社、六名小学校、六名町など、エリアに根づいた数字です。岡崎市と六のつながりを研究された学者の本も参考にしました。六は昔から魔除けや縁起を担ぐ数字だったそうです。画数診断も行い、最も縁起の良い「岡崎六竜歯科クリニック」に決定しました。長い名前になりましたが、地元愛が伝わる屋号にしたくて。看板屋さんが六角形に竜を配したロゴマークをデザインしてくださり、夜にライトアップされると竜の目が赤く光るんです。地元が好きなので、その思いが伝わればうれしいです。
内装のコンセプトはどのように決められたのですか?

歯科医院は高級感あふれるセレブ向けか、ファミリー向けの親しみやすい設計に二分されやすいですが、私はその中間を狙いました。どちらかに振りきらない、格調が高すぎない雰囲気です。勤務医時代に学んだのは主に大人や高齢者向けの治療でしたので、どちらかというとそちらに寄せつつ、親しみやすいように配慮しました。グレーベージュとブラウンを基調に、落ち着いた印象に。受付背面やお手洗いには和の要素を取り入れた壁紙を選びました。私自身、洋より和が好きなんです。あと特徴的なのは、2階を完全にスタッフ専用スペースにしたこと。スタッフが安心して働ける環境づくりが、結果的に患者さんへのサービス向上につながると考えています。
予防を軸に、視覚的説明で納得感ある診療を
特に力を入れている診療について教えてください。

インプラントは大学病院で専門的に学んできた自信のある領域ですが、そもそもインプラントは歯を失った方への処置ですので、まずは失わないことが大切です。予防歯科と、口腔機能低下症や小児の口腔機能発達不全症への対策に注力しています。これらは国も保険診療で力を入れていくよう指針を出している分野です。理想は治療をまったくしなくても、定期的なセルフケアとクリニカルケアだけで、最後まで生活できること。失う前の水際対策をしていきたいのです。予防でこぼれてしまった場合の受け皿として、入れ歯やインプラント治療にも自信を持って対応できますが、まずはそこに至らないよう歯止めをかけることが重要だと考えています。
予防歯科への取り組みで工夫されていることは?
歯科衛生士3人による担当制を導入していることですね。歯周病は時間軸のある病気なので、断片的に診てもわからないことが多いです。継続して同じ歯科衛生士が管理し、治療計画を立てることが大切になります。また、パウダークリーニングという歯の負担に配慮した着色除去の器具もそろえていて、特にCTやマイクロスコープを用いた視覚的な説明には力を入れています。口腔内の細菌が実際に動いている様子や、CTでの立体的な画像をリアルタイムで見ていただくのですが、テレビで見るのと、自分の検査結果を今その場で見るのとではインパクトが違います。内覧会でも関心を持っていただけました。今後は新しい歯周病治療専門機器の導入も検討中です。患者さんの興味を引き、定期検診の必要性を理解していただけるツールを取捨選択していきます。
診療で大切にしている姿勢を教えてください。

歯科医師は専門職ですから、高校卒業からずっと歯科の勉強をしてきた知識を、来院された方に伝える義務があると思っています。ただ、教科書の知識をそのまま話しても手応えを感じられず、どうすれば聞いてもらえるか考え続けてきました。そこで、言葉だけでは伝わりにくいので、視覚的な検査結果を活用し、納得していただけるよう工夫しています。歯科診療では患者さん本人は何をされているかわからないことが多いですよね。見える化を心がけ、治療前後で資料を使って説明し、納得感を持っていただきたいと思っています。理解していただければ、ちゃんと予約して通わないとと思っていただけるはず。知っている知識をなるべくわかりやすく伝えられるように。それが使命だと考えています。
スタッフとともに、地域の口腔健康を長く支える
スタッフとの連携について教えてください。

スタッフさんがいてくれないと、クリニックは成り立ちません。2階を完全にスタッフ専用スペースにしたのも、休憩時間にしっかり休める場所を確保したかったからです。勤務時間や雇用形態についても、なるべく安心して働ける環境づくりを心がけています。それができないと患者さんへのサービスにも影響しますからね。すべての患者さんへのサービスがより発揮できるのは、環境づくりが整ってこそです。歯科衛生士が3人在籍し、チェア3台すべてでメンテナンスや歯周病治療が同時にできる体制が整っています。開業間もないですが、スタッフとはしっかりコミュニケーションを取って信頼関係を築いています。スタッフの働きやすさがクリニック全体の雰囲気を良くすると信じています。
今後の展望について聞かせてください。
まずは自分とスタッフが安心して働ける環境、クリニックの基盤づくりを前提としたいですね。それを整えた上で、地元への還元として歯科治療や口腔衛生の環境づくりを行っていけば、おのずと地域への還元につながると思います。地元で、特に自分が育ったエリア近辺で、今まで勉強して経験してきたことを地域の方に伝えていきたい。そのための開業でした。私が60歳、65歳になっても、体力的に問題なければまだやれることがあるはずです。独立開業していれば、いつまでも地域貢献できる。最終的にここで骨を埋められればと考えています。来てくださる方の口の健康が少しでも長く守れれば幸甚です。
読者へのメッセージをお願いします。

地元に育ててもらった恩返しとして、できることは歯科医療しかありませんでした。小さい頃から高校まで地元で育って、離れてみてありがたさを感じました。家族、親族、地元の友人、町並み、全体を通して岡崎という土地に愛着があったんです。虫歯ゼロをめざしたいという理想はありますが、現実的には一人ひとりの患者さんにしっかり向き合うこと。視覚的な検査を通じて予防の大切さを伝え、歯を失わない人生を送っていただきたい。住宅街の皆さんが歩いて通える、ハードルの高くないクリニックとして、地域の口腔健康を長く支えていきたいと思っています。お子さんから高齢者まで、予防から専門的な治療まで幅広く対応しますので、お気軽にご相談ください。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/44万円~
セラミックを用いた補綴治療/8万8000円~

