小糸 理紗 院長の独自取材記事
東陽町皮膚科
(江東区/東陽町駅)
最終更新日:2026/01/06
東陽町駅から徒歩5分の好立地に、2025年9月「医療法人社団躍心会 東陽町皮膚科」が開業した。院長を務める小糸理紗先生は、九州大学病院で形成外科手術の経験を豊富に積み、東京では美容医療の研鑽も重ねてきた皮膚科医師。「自分が同じ立場だったらどうしてもらいたいか、常に考えています」と優しく語る小糸院長は、子育て中の母親でもあり、患者への共感を何より大切にする。保険診療をベースに、赤ちゃんの乳児湿疹から高齢者の皮膚疾患、ニキビ治療から腫瘍切除術まで幅広く対応。「手術が好きなんです」と笑う技術派の一面も。白を基調とした清潔感あふれる院内では、女性スタッフが温かく迎えてくれる。家族で通える地域のかかりつけ医をめざす小糸院長に、診療への思いや今後の展望を聞いた。
(取材日2025年11月27日)
保険診療をベースとした家族で通えるかかりつけ皮膚科
2025年9月に開業されたとのことですが、開業までの経緯を教えてください。

私たちは13のクリニックを展開する医療法人社団躍心会グループの一員なのですが、理事長が東陽町のポテンシャルに注目していたのです。有楽町線の延伸も見据え、この地に皮膚科クリニックを開院したいと探していたところに、たまたま私がご縁をいただき、院長に就任しました。私自身、子育て中であり、子どもの急な病気などにも対応しやすい環境を探していたところ、女性の働きやすさやワークライフバランスを重視できる当法人の職場環境はとても魅力的でした。現在は職住近接の利点を生かし、ドクターとしての仕事と子育てを両立させながら、日々診療にあたっています。
先生のご経歴について、特に九州大学病院時代のご経験を中心にお聞かせください。
宮崎大学を卒業後、九州大学皮膚科に入局しました。九州大学病院では皮膚科とはいいつつ、形成外科的な手術もたくさん経験させていただきました。その後、医局の派遣で福岡県の飯塚病院で勤務しました。夫の転勤が転機となり、九州から東京へ引っ越しました。せっかくの機会だと思い、今まで取り組んでいなかった美容皮膚科分野も勉強しようと東京中央美容外科で勤務医として研鑽を積みました。九州時代は、地域性もあり、皮膚科でありながらやけどの処置、できものの手術など幅広く治療する環境でしたので、手術経験は相当積ませてもらいました。今でもその経験が本当に生きていると実感しています。
こちらのクリニックにはどのような患者さんが来院されていますか?

年齢層は幅広く、赤ちゃんから90歳代のご高齢の方までご来院いただいています。うれしいのは、ご家族を紹介してくださって一緒に来院されることですね。夕方の時間帯だと会社帰りの方も多く、「近くの会社に勤めています」という方がお昼休みを利用して来てくださったりすることもあります。赤ちゃんは、乳児湿疹や乾燥、大人の方はニキビのお悩みなどが多いですが、アトピー性皮膚炎から湿疹、かぶれまで、主訴は幅広いですね。新しくて外観がきれいなので「自費診療が中心ですか? 保険診療には対応していますか?」と聞かれることもありますが、実際は保険診療をベースにプラスアルファとして自費診療をお届けしています。自費診療では、ボツリヌス毒素製剤やヒアルロン酸を用いたしわのケアといった美容医療を中心に提供しています。
形成外科の経験を生かし、幅広い皮膚疾患に対応
形成外科も標榜されていますが、どのような治療を行っているのでしょうか?

ほくろやできもの、良性腫瘍の手術を行っています。あとは、切り傷ができた、膝をぶつけて割れたなど、傷の治療ですね。必要があれば縫合もしますし、やけどなどの治療もしています。手術は緊急を要するケース以外は基本的に予約制で、午前中と午後に枠を設けていて、私が処置室で執刀しています。もちろん処置の空きがあれば当日ご案内できることもあります。病理組織検査の生検もできますので、皮膚がんが疑われる場合の検査にも対応しています。もともと九州大学病院で手術の経験をたくさん積み重ねてきたこともあり、私自身、手術を得意としています。腫瘍の切除術をはじめ、しっかり取り組んでいきたいと思っています。
ニキビ治療に多くの相談があるそうですが、どのような治療方針で対応されていますか?
高校生ぐらいから大人の方まで、ニキビでお悩みの方は多いですね。ニキビの場合、まずは塗り薬、必要があれば飲み薬でしっかり保険診療で治療していきます。それでも落ち着きが悪かったり、ご希望があったりする方には、美容医療もご提案しています。ホームケアも大切なので、洗顔や保湿の指導も一緒にさせていただいています。ニキビ痕のへこみで悩む方もいらっしゃるので、そういったご相談にも応じています。保険診療でできる範囲のことはしっかりやって、患者さんの症状やご希望に応じて段階的に治療を提案していく、というのが基本的な方針ですね。
患者さんと接する際に大切にされていることを教えてください。

自分が同じ立場だったらどういうふうに診療してもらいたいかということを、常に考えています。同じ病名でも治療法がいろいろある中で、その方のライフスタイルや要望に合っているかをしっかりと配慮した上で、より適切な通院サイクルや治療法を提案していきます。例えば働いている方ですと、受診が週に何回までなら大丈夫か、土曜日や夕方のほうが受診しやすいかなど、その方が通いやすいタイミングを相談しながら決めていきます。治療については、塗り薬一つとっても、「ベタッとした軟膏タイプは苦手」「サラッとしているタイプなら塗りやすい」など好みがありますので、丁寧にお伺いした上で処方しています。初診の時は、問診表にしっかり目を通し、当院にどのようなことを求めて来られているのかを把握した上で、その方の悩みや不安を丁寧にお伺いするようにしています。
共感を大切に、地域に根差した皮膚科診療を
お子さんの診療で心がけていることはありますか?

病院に足を運ぶだけでずっと泣いている子もいますよね。そういう時は「嫌だよね、怖いよね、でも大丈夫だよ」と、まずはその子の気持ちに共感するようにしています。自分の子どもと向き合うと、どうしても気持ちがいっぱいになることもありますが、患者さんの場合は、医師として冷静に、客観的に対応できます。母親としての視点も生かしながら、緊張したり不安を抱いたりしてしまうお子さんに対しては、病院嫌いにならないような環境づくりを大切にしています。大人の患者さんに対しても同じように、共感を大切にしていますね。
先生が医師を志し、その中でも皮膚科を専門に選ばれた理由を教えてください。
私の父が整形外科の医師で、すごく忙しそうではあったのですが、やりがいを感じて楽しそうに働いていました。その父に勧められたこともあって医師をめざしました。皮膚科を選んだきっかけは、大学5年生の研修時に重症熱傷の治療現場を目の当たりにしたことです。また、顕微鏡をのぞきながら、わずかな変化がどのように病態につながるのかを細かく観察できる点にも大きな魅力を感じました。手術もできる幅広さにも惹かれ、皮膚科を専門に学ぶことを決めました。
今後どのようなクリニックにしていきたいとお考えですか?

家族でお越しいただけるような、地域に密着したクリニックになっていけると良いなと思います。実際にご家族で来院していただけるのは、とてもうれしいことです。些細なお悩みがある場合も、「この症状は皮膚科で診てもらえるのかわからない」という場合も、お気軽に受診して相談していただけたらと思います。当院で治療できることはしっかり対応しますし、皮膚がんなど精査が必要な場合は、患者さんが通いやすいところをお近くで何箇所か紹介しますのでご安心ください。東陽町駅から徒歩5分という立地を生かして、地域の皆さんの皮膚の健康を支えていきたいですね。
自由診療費用の目安
自由診療とはボツリヌス毒素製剤を用いたしわのケア/眉間・目尻:1箇所1万5000円~、ヒアルロン酸を用いたしわのケア/1cc:6万6000円~ ※症例により異なりますので、詳しくはクリニックへお問い合わせください

