中野 誠貴 院長、中野 晃仁 副院長の独自取材記事
三国デュオ歯科・おとなこども矯正歯科・美容皮膚科
(大阪市淀川区/三国駅)
最終更新日:2025/11/17
阪急宝塚本線・三国駅から徒歩5分の「三国デュオ歯科・おとなこども矯正歯科・美容皮膚科」。2025年9月開業した同院で中野誠貴先生が院長を、弟の中野晃仁先生が副院長を務めている。白と木目が基調の院内はスタイリッシュで清潔感にあふれており、開放感がある待合室にはキッズスペースを設置。ベビーカーや車いすでも来院できるよう入り口にはスロープを設け、院内の通路も広めに作られている。小児歯科を中心に、専門性を要する根管治療やインプラント治療、歯列矯正なども含め、兄弟ならではの息の合った診療を行う。そんな2人に、診療に対する熱い想いを語ってもらった。
(取材日2025年10月17日)
子どもが安心して笑顔で通える歯科医院に
まず、この地で開業されるまでの経歴を教えてください。

【誠貴院長】北海道大学を卒業後、これまでに大阪大学歯学部附属病院の口腔外科や東京都内の歯科医院、大阪府内の歯列矯正専門クリニックなどで経験を積んできました。三国を開業の地に選んだのは、数年前に兄がこの近くで内科と外科のクリニックを開業したことがきっかけです。兄を訪ねて三国によく来るようになり、活気のある雰囲気に惹かれました。小児歯科を設けることは決めていたので、ファミリー層が多いことも決め手になりました。
【晃仁副院長】私は徳島大学卒業後、国立神戸大学医学部附属病院の口腔外科で研鑽を積みました。口腔外科を選んだのは、将来的に一般歯科を専門とすることを見据え、全身のことを学んでおきたかったからです。その後は大阪府内の大手歯科医院で主に審美歯科に注力しました。その後、兄とともに開業し、今に至ります。
こちらに来られる患者さんはどのような方が多いのでしょうか?
【誠貴院長】お子さんの診療だけでなくお母さんとお子さんがご一緒に診療に来られることが多いですね。歯列矯正も小児から成人まで対応しています。歯、顎が動きやすい子どものうちに始めることで痛みが少なく済んだり、治療期間が短くなる可能性があるなど多くのメリットがあります。実は私自身も幼少期に歯列矯正を経験しております。思春期に矯正器具をつけることなく過ごすことができ、親にとても感謝しています。こうした自身の経験を生かしながら小児矯正にも力を入れて取り組んでいます。
【晃仁副院長】歯科医院を楽しく感じてもらう。それが当院のコンセプトです。特にお子さんは、自分の意思で歯科医院に来られる方は少ないので優しく丁寧にを大切にしてます。お子さんはもちろん、お母さんも安心できるよう受付には保育士の資格を取得しているスタッフがいます。私たちだけではなくスタッフ全員で親子の不安を取り除いていきたいと考えています。
誠貴先生は小児歯科に力を入れているんですね。

【誠貴院長】私は子どもが好きだということもあり、小児歯科をメインで診療しています。また、小児歯科を標榜していない歯科医院にお母さんだけ通い、子どもは別の小児歯科医院で診てもらっているというご家庭も多く、その負担を軽減したくて開業の際には親子が1ヵ所で診療を完結できる歯科医院にしたいと考えていました。小児歯科は泣く子が多いと聞きます。泣いている子に対して麻酔をかけて強引に治療をしていると、お子さんは当然つらい思いをしますし、歯科医師も体力を消耗してしまいます。当院では、お子さんにも丁寧に説明をして、極力必要のない麻酔は使わずに治療をすることで、笑顔で治療ができるように意識しています。
患者と丁寧に向き合い、デンタルIQ向上をめざす
小児歯科以外で注力されている分野はありますか?

【誠貴院長】根管治療を得意としています。以前勤めていた歯科医院が根管治療に力を入れており、そこでマイクロスコープの技術を磨きました。それまでは深い虫歯があると神経を抜かないといけなかったのですが、マイクロスコープの活用により、歯髄温存療法(VPT)という新たな選択肢を提案できるようになりました。治療には時間もお金もかかりますが、予後のことを考えて、歯髄を残すことをお勧めしています。全身の健康にも関わるので、歯の寿命を延ばすための治療としては、価値は非常に高いと思います。神経を抜かなければならないと言われた方も一度相談してほしいですね。
晃仁先生は審美歯科を得意とされているそうですね。
【晃仁副院長】インプラント治療や大人の歯列矯正、前歯のセラミック治療、ラミネートベニアなどに自信があります。以前の勤務先で取り組んでいて、開業後の今も、保険での虫歯治療はもちろん、難しいインプラント治療や歯列矯正も「手に負えないから他のクリニックに行ってください」ということだけはしたくないと思っています。そのため、兄も私も定期的に勉強会に参加するなど研鑽を積んでいます。
診療に対する想いを教えてください。

【誠貴院長】当院の患者さんには、歯に対する知識を持つデンタルIQの高い人になってもらいたいと思っています。そのためにも私たちが持っている知識を丁寧に説明することを心がけています。「なぜこの治療をしたのかわからない」と思われることがないよう、治療前に検査を行い、資料をもとにしっかりお話しします。例えば、なぜそこに虫歯ができたのか原因がわからないまま治療をすると、毎日丁寧に歯磨きをしていても同じところに虫歯ができてしまい、まさに「木を見て森を見ず」という状態になってしまいます。そして、数年後に再治療をしなければならないといった悪循環が生まれます。
【晃仁副院長】当院では、初診だけでなく、2回目の来院時にもカウンセリングルームで30分ほどお話しする時間を設けています。親身な対応を心がけていますので、安心していただけるとうれしいです。
互いをリスペクトし、手技も人間力も磨いていきたい
お二人はとても仲が良さそうですが、お互いの良いところを教えてください。

【誠貴院長】勉強熱心で向上心がある、だからこそ、当院のスタッフもそうですが周りに勉強熱心な人が集まるんです。診療に対し、ストイックなところが長所ですね。
【晃仁副院長】確かに勉強は惜しまずしていますね。兄は冷静で物事を俯瞰的に捉えられるのが長所だと思います。焦っているところはあまり見たことがないですね。手技については「良いところ」に挙げるまでもなく、全面的に信頼しています。また、子どもに人気があるのも大きな長所。他の歯科医院を何軒か回るも毎回大泣きしていたお子さんも、兄に会ってからは、「次はいつ歯医者に行けるの?」と聞くようになったそうです。
患者さんと接する際に心がけていることはありますか?
【晃仁副院長】例えば、自分の家族が歯科治療に対して自分とは別の考えを持っていたとしても、歯科医師の立場から良い選択肢を提供したいと思うんですよね。患者さんにも家族に話すのと同じ熱量で、良い治療を受けていただけるよう丁寧にご説明します。その方が長期的に考えた時に患者さんのためになりますからね。ただし、ご本人が納得されていないようなら無理強いはせず、選択肢の一つとしてのご説明にとどめます。そのバランスは大切にしています。
【誠貴院長】歯科医院にワクワクして来られる方は少ないと思います。「どんな先生なのかな」「治療は痛いのかな」と緊張して来られる方がほとんどですよね。そんな不安を初診の段階で取り除きたいと思っています。医療人として手技の研鑽を積み、それ以上に人として「この先生、良いな」と思っていただけるような接し方を心がけています。
最後に今後の展望を教えてください。

【誠貴院長】まずは地域で一番の歯科医院になることが目標です。「あのクリニックに行けば間違いない」「都心に行かなくてもこのクオリティーの治療を受けられるんだ」と、ご家族で来ていただけるようになりたいですね。また、大きな夢としてはクリニックの2階に保育園をつくること。実現できるかはまだわかりませんが、いつかは夢をかなえたいです。
【晃仁副院長】今、治療を行っている患者さんに歯の大切さを知っていただき、新たな治療ではなくメンテナンスで通っていただけるようにしていきたいです。また、美容皮膚科医である私の妻も在籍しております。お子さんが歯科の診療を受けている待ち時間に、親御さんが肌のお悩みについてご相談するということも可能です。親子で来ていただけるとうれしいですね。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/31万9000円~、ワイヤー矯正/66万円~、マウスピース型装置を用いた矯正/71万5000円~、小児矯正/9万9000円~、ラミネートベニア/11万円、根管治療/6万6000円~、VPT/8万8000円~、セラミック治療/5万2800円~

