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守田 晃二郎 院長の独自取材記事

つつじヶ丘泌尿器科クリニック

(調布市/つつじヶ丘駅)

最終更新日:2025/11/11

守田晃二郎院長 つつじヶ丘泌尿器科クリニック main

2025年9月、つつじヶ丘駅北口より徒歩1分に開業した「つつじヶ丘泌尿器科クリニック」。守田晃二郎院長は、開業医の父の背中を見て育ち、地域医療への憧れを抱いてきた。「地域の皆さんに今なお貢献している父の姿を見て、自分もそういった医師になりたいと思いました」と穏やかに語る。Patient firstの理念を掲げ、患者第一の診療を実践。院内設計ではプライバシーに配慮し、ヒツジのロゴマークで親しみやすさを演出するなど、泌尿器科の受診のハードルを下げるための工夫を随所に施した。「お医者さん」ではなく病気のことを知っている人に相談するぐらいの感覚で来てほしいと地域の「身近な相談者」をめざす守田院長に、開業への経緯や診療にかける思いなどについて聞いた。

(取材日2025年9月29日)

地域に根差した“かかりつけ医”をめざして

開業に至った経緯とこの地を選んだ理由を教えてください。

守田晃二郎院長 つつじヶ丘泌尿器科クリニック1

父が皮膚科の開業医として、長年地域に貢献する姿を見て育ちました。自分もそういった医師になりたいと思ったのが原点です。約13年間大学病院や総合病院で、泌尿器科医としてさまざまな研鑽を積む中で、特に外来で患者さんとお話ししながら診療する時間にやりがいを感じました。より身近な存在となって一人ひとりと丁寧に向き合いながら診療したい。その想いから「地域のかかりつけ医」をめざし、開業しました。泌尿器科はデリケートな悩みも多く、受診をためらう人も少なくありません。専門性もあり、話しやすい雰囲気で受診できるクリニックがあれば、地域の方の役に立てると思いました。つつじヶ丘駅は急行も止まり、バスも南北から幅広く通う交通の要所なので周辺にお住まいの方も、通勤途中の方も通いやすいかと思います。駅から徒歩1分とアクセスの良さも重視しました。

泌尿器科を専門に選ばれた理由は?

研修医としてさまざまな診療科を回る中で、泌尿器科の奥深さに惹かれました。泌尿器科は、前立腺肥大症などに伴う排尿障害から、感染症、がんなど幅広い疾患を診るため、内科的な視点も外科的なスキルも求められます。「一つの科で完結できる総合力」がとても魅力的でした。泌尿器科の手術では、尿路結石による激しい痛みや、前立腺肥大症による排尿のつらさといった症状が、手術後すぐの改善が見込める場合も少なくありません。症状の変化が目に見えてわかり、患者さんのQOLを上げることにもつながる。その様子を間近で診られることに、大きなやりがいを感じました。

院内やプライバシー配慮で工夫された点はありますか?

守田晃二郎院長 つつじヶ丘泌尿器科クリニック2

泌尿器科は行きづらい、恥ずかしいという印象を持たれがちなので、入りやすさを大切にしました。駅から徒歩1分でありながら、大通りから1本外れた立地を選び人目に配慮しました。院内はベージュを基調としたやわらかい色合いと暖色系の照明で落ち着いた雰囲気に。ロゴマークは、地名のツツジと優しさや安心感を象徴するヒツジを採用しました。ツツジとヒツジの語呂合わせから生まれたデザインで、覚えやすさ、親しみやすさを重視しました。トイレは検査をスムーズにするため、男性用・女性用・多目的と3ヵ所設置しました。それぞれに採尿カップ置き場があるので、トイレ内で尿検査の提出ができます。プライバシーの面では、呼び出しは番号制にし、診察室の声が外に漏れにくいように待合室にBGMを流しています。また、検査で衣服を脱ぐ場面では、扉の鍵をかける、カーテンを閉めるなど安心して診察を受けられる環境づくりを心がけています。

排尿トラブルを軽視せず早期受診の大切さを伝えたい

どのような患者さんが多く来院されていますか?

守田晃二郎院長 つつじヶ丘泌尿器科クリニック3

頻尿や尿漏れなどの排尿トラブルをお持ちの中高年の方が男女問わず多く来院されています。総合病院と比べると若年層も多く、膀胱炎症状の若い女性の方、EDや男性更年期症状で悩むサラリーマンの方などもいらっしゃいます。総合病院だと「こんなことで受診して良いのかな」と迷われることも、街中のクリニックだと相談しやすいかと思います。開業して間もないですが、「ここにできて良かった」「ありがとう」という声をいただいて、本当にうれしかったですね。つつじヶ丘駅周辺はゆったりとした雰囲気のある地域で、来院される方も穏やかで優しい方が多いです。年齢に関わらず気軽にお話しいただける方ばかりで地域の温かさを感じながら診療しています。相談しやすい泌尿器科専門クリニックとして地域のニーズに応えられていればうれしいです。

排尿に関する不調を感じながらも受診をためらっている方にお伝えしたいことはありますか?

排尿の悩みは自分だけと思いがちですが、多くの方が経験しています。日本排尿機能学会が2023年に行った疫学調査では、20歳以上の約78%、40歳以上の約82%に、尿漏れ・頻尿・出づらさなどの排尿トラブルがあることが明らかになっています。しかし、そのうち実際に医療機関を受診するのは2割ほどとされ、「年齢のせいだから仕方ない」「どうせ良くならない」と我慢される方が多いのが現状です。夜間頻尿は最も多い排尿トラブルで、睡眠不足だけでなく、夜中に起きることで転倒のリスクが高まり、高齢の方は骨折や寝たきりにつながることもあります。糖尿病や睡眠時無呼吸症候群など、他の病気が隠れている場合もあります。泌尿器科で適切に原因を調べ、治療を行えば改善が期待できるケースは多くあります。「夜眠れない」「生活の質が下がってる」と感じたら、一度ご相談いただきたいですね。

他にも受診のタイミングがあれば教えてください。

守田晃二郎院長 つつじヶ丘泌尿器科クリニック4

前立腺がんの早期発見に有用なPSA(前立腺がんマーカー)値ですが、数値が高くても症状がないから大丈夫だろうと考えている方もよくいらっしゃいます。しかし、前立腺がんは症状が出にくいがんなので、痛みが出始めるのは骨に転移しているなどかなり進行しているケースです。健診で数値が高い場合は、目立った症状がなくても一度ご相談いただけたらと思います。50歳以上の方であれば年に1回、ご家族に前立腺がんの患者さんがいらっしゃる方は45歳になったら定期的にPSA値を測ることを推奨しています。

「身近な相談者」として何でも話せる関係を築きたい

診療で大切にしている方針を教えてください。

守田晃二郎院長 つつじヶ丘泌尿器科クリニック5

私の根底には常に「Patient first(患者さんを第一に考えること)」という考えがあります。迷った時こそ「患者さんのためになるか」を第一に考える、それが私の診療の軸です。患者さんの声をよく聞き、「何に困っているのか」「何を求めているのか」をまずはしっかり伺うことを大切にしています。医師が一方的に説明するのではなく、会話を通して双方向の信頼関係を築くことが理想です。自分から言い出しづらいこともあると思うので、診察の終わりには「他に気になることはありますか?」とお声がけをし、安心して話していただける雰囲気づくりを心がけています。

地域医療への思いと今後の展望は?

泌尿器科を中心に、ちょっとした不調も幅広く気軽に相談していただけるクリニックでありたいと思っています。総合病院だと待ち時間が長かったり、毎回先生が変わったりすることもありますが、クリニックならじっくりお話を聞くことができます。地域の皆さんに「ここにできて良かった」と思っていただけるよう、これからも頑張りたいと思います。

読者へのメッセージをお願いします。

守田晃二郎院長 つつじヶ丘泌尿器科クリニック6

あまり構えずに、「生活の質を上げたい」「少し気になることがある」ということがあれば早めに来ていただきたいです。「病気のことを知っている人に相談する」ぐらいの感覚で大丈夫です。これは受診して良いのかなと悩まれる方も多いのですが、どんな小さなことでも気にせずに相談していただきたいと思います。もし手術やより専門的な検査が必要な場合は、連携している病院に紹介し、適切な医療につなげます。その後も必要に応じて当院でフォローを行いますので、ずっと寄り添う形でサポートします。小さなお悩みを何でも聞ける、地域のかかりつけ医として頼っていただければうれしいです。気になることがあれば、ぜひ一度ご相談ください。

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