杉井 良成 院長の独自取材記事
堂島RYO歯科・矯正クリニック
(大阪市北区/北新地駅)
最終更新日:2025/10/29
北新地駅から徒歩3分のビルの3階にある「堂島RYO歯科・矯正クリニック」。2025年9月開業の同院の院長を務める杉井良成先生は、総合診療と口腔外科という異なる領域で研鑽を積む中、歯科治療への不安を抱える患者や治療がうまくいかなかった患者との出会いを経験。「患者さんが本当に求めているものは何か」を追求し、全顎的な視点での治療の重要性を痛感したという。「患者さんの正解をめざす」「何年後も後悔しない治療を」と語る杉井院長は、サロンのような高級感あふれる空間で、保険診療から自費診療まで幅広く対応。他院での治療に満足できなかった人のリカバリー治療に使命感を持ち、遠方からも通いやすい立地で「なりたい」をかなえる診療を展開している。若き院長の開業への想いと、患者一人ひとりに寄り添う診療理念について聞いた。
(取材日2025年10月14日)
2つの出会いが導いた患者中心の診療理念
開業に至るまでの経緯と、診療理念の原点について教えてください。

大学卒業後、総合的な診療を展開する歯科医院と、口腔外科に特化した歯科医院という2つの異なる環境で臨床経験を積んできました。その中で僕の歯科医師人生に大きな影響を与えたのが、2人の患者さんとの出会いです。お一人は治療への強い不安と不信を抱えていた方で、その方と真摯に向き合う中で「治療を受ける患者さんが本当に求めていることは何か」を深く考えさせられました。もうお一人は専門治療を受けたもののうまくいかなかった方で、専門治療だけでは対応しきれないケースを目の当たりにし、全顎的治療の重要性を痛感したんです。そこで、患者さんが心から満足できる治療を提供し、困っている患者さんを一人でも多くリカバリーできるよう、自身が納得できる診療環境をつくるために開業を決意しました。
梅田という都市部に開業された理由と、診療環境へのこだわりは?
リカバリー治療をしたいと思っている人は、近隣、遠方に関わらずいろんな所にいらっしゃると思うんです。そこで、アクセスのいい場所として梅田を選びました。さまざまなエリアから通院しやすく、周りには宿泊施設も多いので、遠方にお住まいの方も安心して受診できると思います。環境については、院内は白を基調に高級感あふれる内装で、サロンのようなラグジュアリーな雰囲気にしました。患者さんに心地良く過ごしてほしいという想いから空間づくりにはこだわっています。設備面では、各チェアに大型モニターを備えて口腔内写真を見ながら治療を受けられる環境を整え、目で見て納得していただける「見える治療」を心がけています。公式SNSでも時間問わず連絡できるようにして、患者さんの不安に寄り添える体制を整えています。
そもそも先生が歯科医師をめざされたきっかけは何だったのでしょう?

実は家業で3代目なんです。祖父が大正で、父が芦屋で開業していて、自然な流れで歯科医師の道に進みました。小さい頃から歯科医院に行って父が働く姿を見ていたので、本当に自然に、という表現が正しいかもしれません。大学では一時期、がんの遺伝子研究にも取り組みましたが、研究より臨床を追究したいと思うようになりました。学生時代から歯の形を作ることが好きで、総合的な歯科治療、つまり矯正も小児歯科も歯根治療も全部きっちり行うという方向に興味が向いていきました。勤務医時代は複数の優秀な先生のアシスタントを長期間務め、知識量と技術力を蓄えました。何百冊もの本を読み、知識量だけなら負けないんじゃないかというぐらい勉強してきました。
「なりたい」をかなえるためのオーダーメイド治療
注力されているリカバリー治療について教えてください。

先ほどお話ししたとおり、思ったような治療が受けられなかった方や、「こうしたい」という希望が強い方は案外多く、当院ではそういった方たちの希望をかなえる治療をしたいという思いがあり、リカバリー治療に力を入れています。歯科医療はそれぞれの分野に細分化されていますが、自分の専門領域はしっかり治療できても、それ以外の領域の歯科医師とうまく連携が取れなければ、全顎的な視点が不足して最終的に治療がうまくいかないことがあるんです。詰め物が取れた場合でも、なぜ取れたのか、取れた後、周りの歯はどういう状態になっているか、という全顎的な視点が必要だと思うんです。そして、たとえ難しい症例でも、僕は、知識と技術があれば最適な治療を提供できると思っています。僕がこれまで培った広範な知識と技術を駆使すれば、解決のヒントはきっと見つかるはず。そのアイデアをどう満足いくところに落とし込むかが重要だと考えています。
前歯の治療など、審美面での満足度を高める工夫について伺います。
前歯を治療する際は、当院では必ず、その最終形態と同じ形の仮歯を入れるようにしています。患者さんによって、好みの前歯の形はそれぞれ異なるので、本歯を入れる前にイメージしていただけるよう、長年提携している歯科技工士さんに協力してもらいながら、仮歯からこだわって作製しています。最近は、ジルコニアの詰め物でも、土台の歯とほぼ同じ色合いに設定できるようになっていて、仕上がりの精度が高くなりました。見た目の美しさを求めている患者さんの期待に応えるため、ヒアリングと意見のすり合わせを重視して、形のイメージや噛み合わせ、色など、細部までこだわっていきます。仕上がりの形や色に、少しでも違和感がある場合は微調整を行い、できる限り患者さんの要望に応えたいと思っています。
診療理念と患者さんとの向き合い方について聞かせてください。

「『なりたい』『こうしてほしい』をかなえる」が、当院の診療理念です。僕ら歯科医師が考える正解と患者さんの正解は、必ずしも同じではありませんが、もし患者さんが僕らの提案したものと違う正解を求めているのであれば、患者さんの正解をめざすのが当院の方針です。そこで重要となるのは患者さんとの対話です。診療では患者さんのお話をしっかり聞くことを大切にしています。また、笑気吸入鎮静法や静脈内鎮静法も導入して、不安や恐怖心のある人でも安心して受診できるようサポートしています。自分が治療されるならどういうスタイルがいいかと考えて、人として患者として自分ならこうしてほしいという目線も大事にしています。
一人ひとり歯の悩みに真摯に向き合う
総合的な治療のほか、口腔外科のような専門的な知識が必要とされる治療にも対応していらっしゃいますね。

一般的な保険診療から高度な技術を要する口腔外科まで、あらゆる歯の悩みに対応していますが、口腔外科も僕の専門分野ですので、例えば根管治療の歯根端切除術など、一般のクリニックではあまり扱っていない難症例にも対応しています。口腔外科の治療は、どういうところにリスクがあるのかをしっかり頭に入れておくことが大事。僕は勤務医時代に口腔外科専門の歯科医院でさまざまな症例を診てきました。先輩歯科医師の手技や本で学んだ知識をもとに、イメージトレーニングを重ねて治療のスキルを磨いたんです。それらの経験が今、とても役に立っています。
今後の目標や展望について教えてください。
診療面では、先ほどもお話ししたリカバリー治療をもっと多くの方に知っていただきたいと思っています。治療に納得できずに悩んでいる人を一人でも減らしていきたい。あと、前歯は見た目の印象を大きく左右する大事な歯ですから、機能性はもちろん、審美面にも十分こだわって、患者さんにご満足いただける治療をこれからも追究していきたいです。5年後10年後も後悔しないような、長期的な視点での治療を提供するのが目標です。クリニックについては、現在は僕一人で診療していますが、今後はチーム医療体制を整え、より多くの患者さんの悩みを解決できる体制にしていきたいと考えています。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。

当院は、患者さんの「なりたい」「こうしてほしい」をかなえるクリニックでありたいと考えています。これまで受けた治療で納得いかなかったという方、治療はしたけれどもう少し修正したいと思っているこだわりがある方、歯の悩みを本気で解消したい方、そういう方たちに来ていただきたいですね。遠方からでも来ていただければ、しっかり治療いたします。自費診療だけでなく保険診療にも対応していますので、なんでも相談してください。当院を受診したことで、少しでも気持ちが楽になった、心が軽くなったと思ってもらえるよう、満足度の高い診療をめざしていきますので、お悩みがあれば気軽にご相談ください。
自由診療費用の目安
自由診療とは矯正治療/66万円~、ジルコニアインレー/7万7000円、ジルコニアクラウン/13万2000円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

