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新山 奈々子 院長の独自取材記事

白楽ななこ皮膚科

(横浜市神奈川区/白楽駅)

最終更新日:2025/12/12

新山奈々子院長 白楽ななこ皮膚科 main

白楽駅西口から徒歩1分、六角橋商店街沿いの白楽メディカルセンター5階に「白楽ななこ皮膚科」がある。2025年9月に開業した同院の院長を務める新山奈々子先生は、北里大学卒業後、大学病院で膠原病や水疱症の外来診療に携わり、幅広い皮膚疾患の診療経験を積んできた専門家だ。新山院長自身、幼少期アトピー性皮膚炎に悩んだ経験から患者の艱難辛苦を身をもって理解し、一人ひとりの生活や立場に寄り添った診療を心がけている。木目調の扉とオフホワイトの壁紙で温かみのある院内は、バリアフリー設計でベビーカーを押したまま診察室に入れる配慮も。0歳から100歳まで幅広い年齢層の皮膚トラブルに対応し、「なんでも気軽に相談できるクリニック」をめざす新山院長に、開業への思いや診療方針について聞いた。

(取材日2025年11月21日)

自身の経験から、患者のつらさに寄り添う皮膚科診療を

開業を決意されたきっかけを教えてください。

新山奈々子院長 白楽ななこ皮膚科1

前職の医療法人には十数年勤めていまして、患者さんとも長くお付き合いさせていただき、とても良い環境でした。ただ、子どもが大きくなり生活に余裕ができたタイミングと重なったこと、そして勤務医では使える薬に制限があり、新しい医療の導入が難しかったということがあります。治療の選択肢を広げたいという思いが強くなり、開業を決意しました。神奈川県での勤務経験が長く、保険診療のルールや近隣病院との連携もよくわかっていたので、以前勤めていた大倉山地区から近い白楽を選びました。好立地の医療ビルを確保できたのは、ありがたい巡り合わせでしたね。

皮膚科を専門とされた背景には、どのような思いがあったのでしょうか。

実は私自身、小さい頃からアトピー性皮膚炎がひどくて、皮膚科の通院はずっと欠かせない状況でした。かゆくて眠れない夜や、水疱を治療する時の痛みなど、今でも鮮明に覚えています。特に小さい時ほどひどかったので、湿疹や皮膚トラブルに悩む方、特に小さなお子さんのつらさが身近に感じられるんです。もともと別の診療科と迷っていたのですが、最終的には自分の経験を生かして、同じように苦しむ患者さんの力になりたいと思い皮膚科を選びました。大学では膠原病や水疱症の外来診療を担当し、幅広い皮膚疾患の診療経験を積んできました。

こちらのクリニックは、どのような環境づくりを心がけていますか?

新山奈々子院長 白楽ななこ皮膚科2

温かみのある色調を基調に、清潔感とやわらかさを感じる内装にしました。何よりこだわったのは、バリアフリー設計です。間口を広くし、車いすやベビーカーのまま診察室まで入れるようにしました。小さなお子さんをお連れの親御さんは、荷物も多いですから、ベビーカーから降ろす手間がないだけでも負担が減りますよね。診察室に余裕を持たせた分、待合室が少し狭くなってしまいましたが、患者さんの利便性を最優先にしました。実際、0歳の赤ちゃんから80代のおばあちゃんまで幅広い年齢層の方が来院されていますので、誰もが通いやすいクリニックになっていたらうれしいです。

一人ひとりの生活に合わせた治療を提供

どのような症状の患者さんが多く、どんな診療に力を入れていますか。

新山奈々子院長 白楽ななこ皮膚科3

アトピー性皮膚炎の方が多いですね。季節的には乾燥からくる皮脂欠乏性皮膚炎という、主に高齢者に多い湿疹も目立ちます。特に多いのがニキビで、最近は思春期が早まっているのか、9歳くらいから通われる患者さんもいらっしゃいます。ひどい状態が続くと瘢痕になって生涯残ってしまうので、早期にコントロールを図ることが大切です。あとは酒さという赤ら顔の方も増えていて、治療手段があることが認知されてきたのかもしれません。基本的にはすべての年代の皮膚疾患を幅広く診させていただきたいと思っています。帯状疱疹も多く、水痘・帯状疱疹ウイルス抗原キットで検査と診断ができるようにしています。

保険診療と自由診療、両方を行われているそうですね。

はい、ただ基本は一般的な皮膚疾患を対象として診療し、自由診療での美容医療は保険診療の延長線上にあると考えています。美容皮膚科といっても、皮膚トラブルという観点では一般的な皮膚科の診療とあまり変わらず、健康保険が使えるか使えないかの違いと捉えています。美容医療を希望されて来られても、まず保険で治療できる基本の皮膚疾患がある方も多く、それで改善につなげられる場合もあります。ニキビや赤ら顔も、まず保険診療で治療して、プラスアルファが必要な場合に自由診療でカバーしていく感覚です。特別なものではなく、診療の選択肢が増えたと思っていただければと思います。無理にお勧めすることはありませんので、気軽にご相談ください。

診療で大切にされていることを教えてください。

新山奈々子院長 白楽ななこ皮膚科4

その方の取り組みやすい治療、その方の生活や立場に立った治療方針を考えることです。患者さんの気持ちに寄り添って、一人ひとりに合った治療を提案しています。全身に薬を一日3回塗るのが理想でも、できない方もいますし、ステロイド薬を塗りたくない方もいらっしゃいます。皮膚をきれいにすることが人生の優先順位として高くない方もいて、軟膏を塗る時間に他にしたいことがあるかもしれません。患者さんとはよく話をして、できる治療を一緒に考えていきます。特に小さなお子さんの親御さんには、治療の流れや今後の見通しを丁寧に説明し、「一生薬を塗り続けるのか」といった不安を和らげるよう心がけています。

どんな小さな悩みでも気軽に相談できる窓口として

女性ならではのお悩み相談も多いのではないでしょうか。

新山奈々子院長 白楽ななこ皮膚科5

30代、40代から尿漏れに悩む方が約30%もいらっしゃるといわれています。表に出しにくい悩みですが、皮膚科では下着の中も診察することが多く、実際にパッドが濡れていたり、陰部のトラブルで何年も悩んでから受診される方も多いんです。皮膚科なら気軽に相談しやすいのではないかと思い、気軽にお話しいただけたらと考えています。恥ずかしいと感じる方ももちろんいらっしゃいますので、タイミングなどは患者さんに合わせて診察するようにしています。

今後、どのようなクリニックをめざしていきたいですか。

やはり、なんでも気軽に相談いただけるクリニックであることですね。患者さんによっては、どこに行ったらいいかわからない症状を抱えて来られる方もいらっしゃいます。内科なのか外科なのかわからないけれど、とりあえずここに来たらどの診療科に行けばいいか教えてもらえる、そんな最初の相談窓口になれたらと思っています。ここでできることだけでなく、適切な診療科へのご案内も含めて対応していきたいですね。また、市販薬を数日塗って改善が望めない場合には、漫然と塗り続けると別の疾患を発生させることもあるので、早めに受診していただきたいです。手持ちの物でできるスキンケアのアドバイスもできますから、うまくいかないときはご相談ください。

最後に、地域の皆さんへメッセージをお願いします。

新山奈々子院長 白楽ななこ皮膚科6

ニキビや乾燥肌など、少しでも気になることがあれば気軽にいらしてくださいね。「これくらいのことで……」と思わずに、病気ではなくとも心配なことがあればご来院いただいて構いませんよ。小さい赤ちゃんの湿疹で不安になっている親御さんも、ニキビができて悩んでいる中学生も、何でもないかもしれないとためらうことなく、まず相談に来てください。白楽駅西口から徒歩1分とアクセスも良く、駐輪場もあります。バリアフリー設計ですので、ベビーカーや車いすをご利用でも安心してお越しいただけます。皆さんの皮膚の健康を守る最初の窓口として、いつでもお待ちしています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

IPLを用いたケア/1回:2万円 ※詳しくはクリニックへお問い合わせください

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