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齋藤 吉由 院長の独自取材記事

ウェルネス秋葉原ZEROクリニック

(千代田区/岩本町駅)

最終更新日:2025/10/15

齋藤吉由院長 ウェルネス秋葉原ZEROクリニック main

岩本町駅直結の便利な場所で、整形外科と内科の診療を行っている「ウェルネス秋葉原ZEROクリニック」。快活な笑顔で迎えてくれるのが齋藤吉由(さいとう・よしゆき)院長だ。ライフワークとしてきた変形性膝関節症について数多くのメディアで啓発してきたが、健康意識が高くない層にも情報を届け「一人でも多く手術を回避できるようにしたい」との強い思いを持つ。膝だけではなく肩や腰などの整形外科疾患に幅広く対応し、患者が痛みのない生活を取り戻せるよう全力で取り組む。「痛みは体だけではなく心も救わなければ治らない」と齋藤院長が考えるようになったきっかけは何だったのか。温かな雰囲気の院内で詳しく話を聞いた。

(取材日2025年9月20日)

駅直結のクリニックで整形外科と内科に幅広く対応

医師を志したきっかけを教えてください。

齋藤吉由院長 ウェルネス秋葉原ZEROクリニック1

先祖は鍋島藩の家老つきの藩医という350年続く医師の家に生まれました。家訓は「金ではなく人のため」。代々そうすることが好きでたまたま続いてきたのですが、そのような環境の中で私も自然と医学を志すようになりました。国立大学医学部に現役合格した優秀な兄たちは、私が暗記ものに苦しんでいると「吉由、歩きながら音読したらいいよ」などとアドバイスをくれたものです。整形外科を選んだ理由の一つは、患者さんの身体機能の改善やADLの支障の軽減につながることが魅力的だったからです。「手術をするからには全身管理ができるようにならなければ」と、まだスーパーローテーション制度のない時代でしたが、志願して救命救急センターと麻酔科にも勤務しました。

院長に就任するまでのご経歴もお聞かせください。

久留米大学病院に10年ほど勤務した後、東京へ武者修行に出ることを決意。自分に足りていないと痛感していた内科診療の研鑽を、まずは2年間しっかりと積みました。その後は整形外科から内科まで幅広く診られるのを強みに、六本木や銀座のクリニックに勤務。65歳未満の働く世代を数多く診てきました。こちらの理事長から「何年も探し続けて、やっと待ち望んでいた先生に出会えた」とお声をかけていただき、9月から院長を務めさせていただいています。健康寿命の延伸を重視する理事長のお考えは、エイジングケアにも注力してきた自分と重なる部分が大いにあります。健康寿命延伸のためには、若い頃からの予防が大事と発信していきたいですね。

現在はどのような患者さんが多いですか。

齋藤吉由院長 ウェルネス秋葉原ZEROクリニック2

ほとんどが若い働く世代で、訴えの中心は打撲、骨折、捻挫などの急性期症状です。一方、長時間のデスクワークに従事している方も多く、慢性的な肩凝りや腰痛の相談もよくあります。また、近隣は意外と住宅街で新しいマンションも次々と建ち、子育て中のファミリーが増えていると聞いています。私は中学生・高校生の部活などでのスポーツ障害や、小児の予防接種の経験も豊富なので、お子さんも遠慮なくお連れください。新型コロナウイルス感染症やインフルエンザなどの検査、予防接種、生活習慣病の相談と管理など、家族全員のかかりつけとして幅広く頼りにしていただければと思っています。古くからお住まいのご高齢の方々が膝や股関節の痛みでいらっしゃることもありますが、中でも変形性膝関節症は専門としてきた分野なので、ぜひ気軽にご相談ください。

一人ひとりの痛みに寄り添い、笑顔ともてなしで尽くす

強みとされている変形性膝関節症について伺います。

齋藤吉由院長 ウェルネス秋葉原ZEROクリニック3

変形性膝関節症は重症化すると人工股関節置換術が必要ですが、これをいかにして回避するかをライフワークとしてきました。従来、ヒアルロン酸注射で痛みが改善されない場合は人工関節置換術が推奨されてきましたが、近年は、その前にジグリングという足の運動や再生医療でアプローチできないかという観点で研究が盛んに行われています。ジグリングとはいわゆる貧乏ゆすりのこと。私の恩師である井上明生先生が、変形性股関節症へのアプローチとして活用できるのではないかと、その可能性について提唱されました。それを私が膝に応用できないかと取り組んでいたところ、関連する研究発表が国内外で相次ぎました。現在では、筋肉から出るマイオカインというホルモンの作用による血糖値の調整、脳への刺激が、ひいては生活習慣病や認知症予防につながることもわかってきています。こうした研究が進んでいることを、多くの患者さんにお伝えしたいと思っています。

患者さんと接するときに大切にしていることは?

整形外科は痛みを抱えて来る方ばかりですが「痛みは体だけではなく心も救わなければ治らない」というのが私の持論です。まず、患者さんの話によく耳を傾け、言いたいことを全部吐き出していただき、何がその方にとって一番心のしこりになっているのかを把握。病状や治療方針を説明する際には医学用語を並べるのではなく、患者さんが無理なく理解できることを第一にしています。ときには「超音波検査でもCT検査でもすべて問題ないので、痛みは気のせいと言われた」と泣きそうな患者さんもいらっしゃいます。私は検査の中でも触診を重視しており、患者さんに触らないということはありません。医学的には軽症だったとしても、痛みをこらえて足を運んでくれているのだから、精一杯の笑顔ともてなしで迎えたいと思っています。

なぜ、そこまで患者さんに親身に寄り添えるのでしょうか。

齋藤吉由院長 ウェルネス秋葉原ZEROクリニック4

私自身、生死の境をさまようような事故や病気の経験が3度もあり、患者の立場だった経験があるからでしょうか。「ご先祖さまが助けてくれたのだから報いなければ」と医師になってから頑張りすぎて……。「自分の体を壊したら患者さんを救えない」と骨身にしみた経験でした。何度も救ってもらったこの命。一人でも多くの悩む人に寄り添い、健康になれるように役立てたいと思っています。

エイジングケアにも注力し、健康寿命延伸に取り組む

今後、こちらをどのようなクリニックにしていきたいですか。

齋藤吉由院長 ウェルネス秋葉原ZEROクリニック5

変形性膝関節症の診療を得意としながらも、一般的な整形外科疾患を幅広く診ていきたいと思っています。内科診療もしているので、風邪などのよくある症状でも気軽に立ち寄っていただけるクリニックが目標です。運動器の痛みは内臓疾患が原因というケースも多々あるので、整形外科と内科の経験を生かして見逃しのないようにしていきたいです。また、東京で診療をしてきたこの25年間で病診連携の会合などにも積極的に参加し、独自のネットワークを構築しているのも私の強みです。虎の門病院、東京慈恵会医科大学附属病院、東京都済生会中央病院などを紹介することもできますので「何科にかかったらいいのかわからない」というときの相談窓口としてもぜひ活用してください。

お忙しい毎日かと思いますが、リフレッシュ法などはありますか。

若い頃はスポーツ全般が好きでしたが、年齢を重ねて、子どもの頃から親しんできた音楽という趣味があってよかったと思っています。オペラ歌手になるか医師になるか迷ったこともある父は、男兄弟全員にピアノを習わせました。4人ともテノールで家族で歌うこともありましたね。今でも洋楽の弾き語りを1人で楽しんでいます。なかなか体も動かせなくなってくるので、患者さんにも若いうちに文化的な趣味を一つ持つように勧めているんですよ。やはり、生きがいもあってこそ健康寿命を伸ばせるものだと思いますからね。全身を動かすような運動がつらくなっても、ジグリングなど簡単な運動で健康の維持を図ることもできるでしょう。兄たちが歩きながらの勉強を勧めていたのは理にかなっていたのかもしれませんね(笑)。

読者へメッセージをお願いします。

齋藤吉由院長 ウェルネス秋葉原ZEROクリニック6

整形外科や内科に関するお悩みはもちろん、エイジングケアについてもお問い合わせいただければと思います。エイジングケアとは若返りではなく「今ある若さをどう長持ちできるか」という予防医学だと私は捉えています。始めるのに早すぎるということはありません。例えば骨粗しょう症も、20代までにどれだけ運動の習慣があり、骨に刺激を与えるライフスタイルだったかでそのリスクは異なってきます。ただ、過度な運動はかえって関節を壊すことにもなりかねないので、スポーツをできるだけ長く楽しむためにも若い頃からの予防も大切です。患者さんに心から安心して笑顔になっていただくのが何よりの願いです。どんな小さな心配事でも遠慮なくお立ち寄りください。

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