三宅 善順 院長の独自取材記事
Chainon clinique
(目黒区/中目黒駅)
最終更新日:2026/01/28
中目黒駅から歩いて8分。白を基調とした建物の「Chainon clinique(シェノン クリニーク)」で、院長を務める三宅善順先生は「患者さんの声に耳を傾け、わかりやすい説明のもと、納得していただける診療を心がけています」と穏やかにほほ笑む。杏林大学卒業後、大学病院や総合病院でカテーテル治療など循環器診療の研鑽を積み、医師不足といわれる地域での診療を長く行ってきた経験を生かし、患者に寄り添う診療を行う。その日のうちに検査結果がわかる体制を整え、健康診断で引っかかった人から循環器症状に不安を抱く人まで幅広く対応。「本当に些細なことでも気になることがあれば来ていただきたい」と語る三宅院長に、開業への思いや診療方針について聞いた。
(取材日2025年9月18日)
その日のうちに結果がわかる検査体制を構築
中目黒での開業に至った経緯を教えてください。

私自身、医局人事でさまざまな病院を経験した後、茨城県の鹿嶋ハートクリニックや宮崎県のベテスダクリニックで循環器診療に従事していた頃から開業を検討し始めていました。父が聖マリアンナ医科大学で循環器内科の医師として長年勤務しており、今年78歳になります。一緒に診療する機会としてはそろそろいいタイミングだと考えました。この中目黒という場所は、幅広い年齢層の方に来ていただけると思いましたし、東邦大学医療センター大橋病院をはじめ周りに大きな病院があるので連携しながら診療できると考えました。長年大学病院や総合病院で治療を行ってきた医師として、どなたでも安心して通っていただけるクリニックをめざしています。
クリニックの特徴について教えてください。
当クリニックは2階と3階にあり、2階から3階へはらせん階段でつながる開放的な設計になっています。診療内容は循環器内科・内科の一般的な診療ですが、大きな特徴は検査体制です。血液検査は外部に依頼するのではなく、基本的な検査は院内でその日のうちに結果を出します。心不全の指標となるNT-proBNPや、心筋梗塞の指標となるトロポニンなども30分以内で結果が出ます。その場で説明し、その日のうちに診療が完結するようにしています。
どのような検査が受けられますか?

胸部エックス線検査、心電図検査、血液検査など基本的な検査はすべて院内で行っています。血液検査では肝臓や腎臓の数値、貧血、白血球、コレステロール値などの一般的な項目に加え、心不全、狭心症、心筋梗塞、血栓症といった各種マーカーが測定できます。また、超音波検査では心臓の動きだけではなく、頸動脈や血栓症、静脈瘤などの下肢動静脈、腹部まで全身を診ていきます。今後は最長1週間記録できる貼るタイプの心電図検査も導入予定です。従来の24時間ホルター心電図では捉えられなかった不整脈も発見しやすくなります。臨床検査技師や看護師とも連携し、しっかりとした検査体制を整えています。
軽症から重症まで幅広い循環器診療の経験
これまでの循環器内科での経験について教えてください。

杏林大学卒業後、大森赤十字病院で初期研修を行い、東京女子医科大学の循環器内科に入局しました。医師が少ない地域にある埼玉県の済生会栗橋病院では救急車の対応も多く、循環器分野だけでなく、呼吸器疾患や喘息の患者さんも診療していました。その後、多摩北部医療センター、新松戸中央総合病院に医局人事で勤務。茨城県の鹿嶋ハートクリニックでは心臓カテーテル治療を中心に担いました。心筋梗塞で救急搬送される重症の方から、症状はないけれど検査で動脈硬化が見つかった方まで、幅広い患者さんを診てきました。宮崎県のベテスダクリニックでも循環器診療に従事。軽症から重症まで一通り診てきた経験を生かして、当院での診療にあたっています。
どのような患者さんに来てほしいですか?
些細なことでも気になることがあれば来ていただきたいと思っています。健康診断で指摘をされた方や、体調を気にされている方のご相談はもちろん、風邪からおなかが痛いという方まで幅広く診ています。循環器については、ちょっと息切れがする、動悸がする、胸が苦しいといった症状があれば、ぜひ相談してください。「これで循環器のクリニックに行っていいのかな」と思わずに、本当に些細なことでも構いません。患者さんのお話の中で出てくることに対してしっかり診療します。基本は予約制ですが、当日受付も可能な限り対応したいと思っています。
診療で心がけていることは何ですか?

まずお話をちゃんと聞いて、何が気になっているのかを伺いながら診察を進めていきます。ご本人がしていなかったことも「そういえば」と話してもらえるような会話を大切にしています。お話を聞いてある疾患が視野に入った際には、「こういう症状はありませんでしたか?」と確認していく。基本的なことですが、丁寧な問診を心がけています。検査についても、この検査を行う理由をしっかりと説明し、検査結果についても一つ一つわかりやすく丁寧に行うようにしています。
地域連携で実現する継続的な医療サポート
予防医療についてどのようにお考えですか?

病気になってから治療するのではなく、予防の段階から関わっていきたいと考えています。健康診断の結果を持ってきていただければ、それを見ながら生活へのアドバイスなども行います。動脈硬化が心配な方には、首の血管エコーなどで詳しく評価し、「当院で他にこんな検査を受けられるから、一回やってみませんか?」とお話しすることもできます。心不全になる一歩手前でのコントロールも重要です。飲み薬の調整や利尿剤の使用など、入院するまでには至らないけれども治療が必要な方への対応にも力を入れています。予防から治療まで、患者さんの状態に合わせて適切な医療を提供していきたいと思います。
近隣病院との連携について教えてください。
現在、東邦大学医療センター大橋病院と連携の申請を出しています。その他にもこの辺りには自衛隊中央病院、厚生中央病院、少し離れれば昭和医科大学病院などがあり、患者さんのご希望も考慮して紹介先を決めています。状態の落ち着いた方は当院を定期的に受診していただき、必要に応じて血液検査やエックス線検査、心電図検査などで経過を見ます。異常が見つかった際には速やかに大きな病院へ紹介しますし、大きな病院で入院治療を終えた後の経過観察も積極的に受け入れています。最近は多くの大きな病院が、落ち着いたら地域のクリニックでの診療に戻すといった連携を重視していますので、その受け皿としての役割もしっかり果たしていきたいと思っています。
最後に読者へメッセージをお願いします。

本当に些細な心配事から、息切れや動悸、胸痛といった症状までなんでも構いません。お気軽にご来院いただければと思います。循環器内科に限らず一般的な内科診療を行っています。健康診断で引っかかった、ちょっと調子が悪い、健康について相談したいなど、どんなことでも受けつけています。検査結果もその日のうちにわかりますし、必要があれば適切な病院へのご紹介も可能です。今はまだ開業したばかりで予約も取りやすい状況ですので、かかりつけ医を探している方、循環器に不安がある方、まずは一度ご相談ください。患者さんとお話ししながら、どういう治療が必要かを一緒に考えていきたいと思っています。

