頭痛や物忘れは重大疾患のサイン?
気になる症状は早めに相談を
中村脳神経外科クリニック
(福岡市城南区/七隈駅)
最終更新日:2025/12/09
- 自由診療
日常的な頭痛、急なめまい、物忘れなど、気になる症状と付き合いながら日々の生活を過ごしている人は少なくない。中には市販薬で対処しているというケースもあるだろう。しかし、頭痛などの症状の裏には重大な脳神経疾患が隠れていることもあるため、決して油断はできない。「脳の病気かもと不安になる方もいらっしゃるかと思いますが、少しでも違和感があれば気軽に受診してほしいです」と話すのは、「中村脳神経外科クリニック」の中村普彦院長だ。脳神経外科の医師としての経験と充実した医療機器を活用した迅速な検査で病気を特定し、適切な治療へつなぐという。そこでどのような症状の際に脳神経外科を受診すれば良いのかなどについて、詳しく話を聞いた。
(取材日2025年11月21日)
目次
頭痛や物忘れは脳神経外科へ。経験豊富な医師による診察や検査を受け、脳卒中なども早期発見につなげよう
- Q脳神経外科は、どんな症状の時に受診すると良いですか?
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A
▲医療設備と先進の知識で地域に寄り添うクリニック
一番わかりやすいのは、頭痛やめまい、しびれ、物忘れになります。それ以外にも認知症が気になる場合、あとは脳神経外科の専門領域でもある頭の外傷です。転倒などで頭をぶつけたといった際に受診いただくことが多いですね。加齢に伴って脳の病気は気になるものですが、例えば天気が悪い日に少し頭が痛くなる程度でも良いんです。頭がモヤモヤする、めまいがあってフワフワした感じがあるなど、もしかしたら脳にまつわる重大な病気のサインかもしれません。皆さんはそれが脳の病気に起因しているものかどうかを判断することは難しいでしょうから、そういった何げない症状だとしても脳神経外科を受診するきっかけにしてもらえたらと思います。
- Q頭痛は市販薬の服用だけでは治らないのでしょうか?
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A
▲些細な症状も相談可能。早めの受診を推奨
慢性的な頭痛があって市販薬を服用して対応されているという方も少なくないでしょう。たまに薬を飲むくらいであれば問題ないのですが、頭痛は脳の病気から来る症状の場合もあるので気をつけたいところ。薬が増えてくると薬物使用過多による頭痛になることがあります。診断がつく病気の一つですが、薬を飲めば飲むほど頭痛がひどくなるという悪循環に陥ってしまいます。そうなると治療が難しくなってしまいますから、早めの受診をお勧めします。頭痛の中でも片頭痛の方は日常のパフォーマンスが非常に低下してしまいます。最近は薬も進化し、月に1度注射すれば頭痛の予防が期待できる薬もありますから、お困りの方は気軽に相談してください。
- Q物忘れに関してはどのタイミングで受診するべきでしょうか?
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A
▲自己判断せず、専門家に相談することが安心につながる
物忘れは加齢に伴って出てくるものですが、同じことを何度も言ってしまう、人の名前が思い出せないなど、些細なことでも気になる点があれば認知機能検査を受けていただくことが大事です。加齢によるものと考えていた中にもアルツハイマー型の認知症が含まれているケースもあるので、「この程度で受診する必要はない」と放置しないように気をつけてもらいたいですね。近年では認知症の進行を遅らせるための薬もあり、受診が早ければ早いほど選択肢が広がります。また、若いからといって無関係ではありません。若年性のアルツハイマーもありますから、50代、60代であっても、周囲の人に受診を勧められたら相談のタイミングと考えましょう。
- Q受診した場合の検査や治療の流れも知りたいです。
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A
▲患者に寄り添った治療を心がける
主訴によって違いますが、頭痛の場合は一番は問診。当院には頭痛専門の看護師もおり、頭痛が起きる状況や吐き気などの随伴症がないか、頭痛の前兆などを事細かにヒアリングしていきます。もちろん脳に病変がないかを確認するため、MRIやCTを用いた検査を行い、必要に応じて薬物療法などにつなげていきます。物忘れの場合は質問票や描画テストといった認知機能検査を行う他、脳の萎縮がないか、脳腫瘍や脳梗塞など認知機能に影響を及ぼす病変がないかなどを検査します。またビタミンや葉酸の不足、甲状腺の機能低下も認知機能に関わってきますから、全身的な問題がないかを採血でチェックして診断し、病気に応じた治療を行います。
- Q中村先生は脳卒中がご専門でいらっしゃいますね。
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A
▲脳神経外科の豊富な経験を生かし、一人ひとりに合った治療を提案
大学病院時代には救命救急センターでの勤務が長く、脳出血やくも膜下出血、脳梗塞などの脳卒中、そして頭部外傷といった患者さんの緊急対応に携わってきました。中でも脳血管内治療といわれるカテーテル治療を数多く経験。現在も提携病院で治療に携わり、技術と知識をアップデートしています。脳卒中は一度発症すると元の状態に戻すことは難しく、可能な限り発症前にリスクを軽減することが重要。脳卒中の原因となる脳動脈瘤など、当院で病気が発見されれば積極的に治療するようにお伝えします。病院と遜色ないレベルの検査機器とこれまでの経験から、病気の早期発見と予防、そして早期治療に協力したいですね。
自由診療費用の目安
自由診療とは脳ドック/1万5000円

